受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

兄弟のDNA

M.Nさん お子さんの名前 Kくん

 この体験記の投稿は、実は2度目となる。もう7年も前となるが、兄もサピックスにお世話になり、中学受験で第一志望校である開成中に合格、昨年卒業し、大学に入学した。その間、年が離れた次男は、大学受験に向かう兄の猛勉強ぶりを見ていた。私たち夫婦のなかで、「兄のときはこうだった、お兄ちゃんはこうしていた」と比較するのは暗黙のうちに禁句となっていたが、5年生の初めに、どの中学に行きたいか真剣に進路相談をしたときがあった。次男の本音は、「お兄ちゃんみたいに勉強したくない、できない、大学受験したくない」との弱気な発言があった。また、大のゲーム好きで、その時点では受験に向かうという意気込みが感じられなかった。
 6年生となり、親の説得により開成コースを選択したものの、ゲームはやめられない。やめたほうがもっとストレスがたまるという息子のことばを信じ、許してはいたが、成績は最上位クラスと2番目のクラスを行き来する状態が続いた。さすがにこのままではいけないと、息子ともう一度話し、「このままではきっと後悔する。後悔したくなかったらゲームをやめて集中しよう」と、脱ゲームに踏み切ったのが11月末。そこから受験生特有のいらいら、ストレスを何度も見かけたが、本気度が俄然増していった。兄のような猛勉強はできないマインドセットから、やる気が熟成され、第一志望校は開成中であることが明確となった。サピックスオープンで合格可能性が低くても、開成受験まっしぐらのラストスパート3か月は、兄弟一緒のDNAを垣間見たような気がした。朝起きたら「基礎力トレーニング」と漢字。学校に行って、夕方からサピックス。塾のない日は徹底的に志望校の過去問を解き、SS特訓の解き直しを繰り返す毎日で、最後は「もうやること全部やった~」との本人発言が出て受験を迎えた。受験に絶対はないのだが、サピックスの「基礎トレ」とSS特訓の解き直しのルーティンは、結果として効果が本当に高かったと思う。
 結果発表の2月3日。その日の受験を終え、家に戻ってきてから合格発表。最初に聖光学院中を見て合格(よし!)。次に開成のホームページへ。息子の受験番号を画面越しに追っていくと、母親の歓喜の叫びが。そして息子を見ると叫ぶでもなく、喜びをかみしめ、息を潜めるように顔をうずめた後、見上げた顔にうっすらと涙を流していた姿が忘れられない。相当なプレッシャーとたたかっていたんだなと、心から感動した。だが、感慨もつかの間、その日2度目のリモート通話では、早速のゲーム再開で、私の話はほとんど聞いていなかったが(笑)。
 私自身、海外駐在生活が続き、新型コロナウイルス感染症のなかで1年以上会えなかった息子がここまでこられたのは、妻の献身的なサポートがあってのことであり、あらためて感謝している。
 サピックスの先生方の励ましと適切なご指導により、合格の切符をつかむことができましたこと、本当にありがとうございました。息子2人、たいへんお世話になりました。

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