受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

ラストイヤー

N.Nさん お子さんの名前 Yくん

 5年生の夏期講習のある日、「算数が本当にまずい…」と息子が顔面蒼白で帰ってきたことがありました。授業内テストでひどい点を取り、算数が得意なクラスメートとの力の差を痛感したのです。
 そのとき初めて、サピックスの算数の先生に相談しました。すると「勉強していないですね」とひと言。そして、実戦力を養うため「デイリーサポートの確認問題は時間を決めて、AからDまで一気に解くこと」との指示があり、その際、「親は途中で口を挟まないように」と言われました。あのとき、算数の勉強法を変えたことが最初の転機だったと思います。その先生は後に保護者個別面談の担当にもなってくださり、最後の最後までご指導いただきました。
 6年生の初めの組分けテストでは、得意の社会で大失敗! 初のブロック落ちを経験しました。先生が変わってしまうことにショックを受けた息子は、「絶対に次のテストで上がる!」と意気込んでいました。
 しかし、そこで新型コロナウイルス感染症により学校が休校になってしまったのです。塾にも行けなくなり、親の不安は募る一方でしたが、息子は送られてくるテキストに黙々と取り組んでいました。もう自分一人で学習できるようになっていたのだと驚きました。それでも、サピックスの先生と友だちに会えないのはとても寂しそうでした。それをメールで伝えると、すぐに校舎から電話がありました。先生たちとおしゃべりをすると、息子に笑顔が戻り、勉強にも身が入るようになりました。そして、6月には最上位クラスに戻ることができたのです。
 夏期講習を乗り越え、SS特訓が始まると、いよいよ第一志望校の開成中の問題と対決です。最初に仕上がってきたのは国語でした。白熱する授業にぐいぐい引っ張られて、息子は特に開成タイプの記述問題が得意になりました。一方、算数は最難関レベルの問題になると苦戦することが多く、模試や過去問でも算数だけは「あと10点ほしい」ともがいていました。入試本番も、きっとボーダーラインでの厳しいたたかいになるだろうと覚悟していました。
 算数の力がついてきたと実感できたのは、冬期講習と正月特訓のころです。開成の算数だけは攻略したいという一心で、SS特訓と過去問の解き直しをしていましたが、やっとSS特訓の実力テストで合格点を上回るようになってきたのです。間に合った!? ラストスパートをかける息子の気迫がひしひしと伝わってきました。
 激励の電話で、「本当によく勉強した」とほめられたことがとてもうれしかったようです。
 「届くと思うよ、特に開成は」
 先生のそのことばと合格Vバッジを胸に、息子は開成に向かいました。「じゃ、取ってくるよ」と言って片手を挙げると、振り返りもせず試験会場に入っていきました。
 開成に合格した息子は今、あこがれの「ペンと剣」の校章をつけることを楽しみにしています。サピックスの先生と仲間たちと一緒に駆け抜けた、この「ラストイヤー」を一生忘れることはないと思います。

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