受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

努力の大切さ

C.Tさん お子さんの名前 Kくん

 もともと息子は勉強が特に好きなわけではなかったので、高学年から受験勉強をする計画とし、低学年のうちは器械体操、囲碁、ピアノなど好きなことをさせました。そして、神戸に住んでいた新4年生の2月に関西の大手塾に通い始めました。中学・高校時代にすてきな友人に囲まれて過ごしてほしいという親の希望に加え、学年の半数が受験をする小学校に通っていたため、受験勉強を開始したのは自然な流れでした。5年生の4月に東京へ引っ越すことになり、関東で実績のあるサピックスに転塾しました。新5年生の2月から関西の校舎に、4月からは都内の校舎に通いました。
 私も中学受験経験者ですが、特に苦労した記憶がなく、息子は関西の塾でも成績は安定していたので、息子も難なく受験を終えられるだろうと漠然と思っていました。確かに成績の推移だけを見れば問題なく経過したサピックスでの2年間でしたが、合格までの道のりはそれほど楽なものではありませんでした。
 まず、息子は自分から進んで勉強することはなく、勉強中は誰かがそばにいることを要求しました。主人は単身赴任中、私はエッセンシャルワーカーなので、私が不在のときは祖母が勉強を見てくれました。もう少し自覚を持って自分で勉強してくれればと、親としては不満でしたが、それでも成績は安定していたので、仕方ないかという思いで見ていました。しかし、最大の危機は、普通の受験生ならギアを上げるであろう6年生の秋に、息子が急に勉強しなくなったことです。なぜ大事な時期にサボるのか、理解できない私と毎日親子げんかになり、息子には「ママがずっと家にいてくれればいいのに」とよく言われました。後から振り返ると、過去問を解く時期になり、息子はそれまでは得意だった算数が急に解けなくなったため、やる気を喪失したのだと思います。低学年のころから習い事の大会などを通して努力の大切さを私は教えてきたつもりでした。しかし実際は、息子はなんでも器用にこなすので、努力で結果を勝ち取ったという実感はなかったのかもしれません。
 このような調子だったので、比較的問題の易しい合格力判定サピックスオープンでは、4回の平均偏差値が合格可能性80%という成績であったのに対し、開成中の学校別サピックスオープンは2回とも安全圏には達しませんでした。11月の保護者個別面談では、ひょっとすると不合格ということもあり得るのかな、と不合格という文字が初めて頭をよぎりました。冬休みに入ったころにようやくエンジンがかかり、どうにか追い上げが間に合ったかなという状況で入試を迎えました。
 息子は、この受験勉強を通して、校舎責任者の先生が日ごろからおっしゃっていた努力の大切さを身に染みて感じたと思います。今後は努力を怠らず、困難に立ち向かう強い心を持てるようになってほしいと思います。最後になりましたが、常に生徒をよく見ていてくださり、最後まで親身に相談に乗っていただいた先生方に心から感謝しております。

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