受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 駒場東邦中学校

5年Aクラスからの挑戦

T.Nさん お子さんの名前 Yくん

 息子がサピックスの門をたたいたのは新5年生の2月の入室テスト。偏差値32で入室ならず。翌月再挑戦し、いちばん下のクラスからスタートしました。入室当初、ほかのお子さんがシールをもらう姿を見た息子は、「一体、どうすれば、1枚でももらえるようになるのか見当もつかない」と言っていました。
 初めの数か月は家庭学習のペースがつかめず、四苦八苦する日々でしたが、持ち前の体力と集中力で立ち向かう様子を見ては、「いつか必ず努力は実を結ぶ」と信じていました。また、元来おとなしい性格の息子は、授業も(たぶん)素直に真剣に聞き、徐々に力をつけたのだと思います。シールを1枚もらえるようになり、その量が次第に増え、クラスが上がり、6年生では最上位クラスになりました。時を同じくして、新型コロナウイルス感染症の影響で、学校は休校に。サピックスも対面授業がなくなってしまいました。けれども、この期間がわが家にとっては、かけがえのない時間となりました。睡眠を十分に確保でき、毎朝家族で近所を散歩。一日中勉強をしてもあまる時間。トランプや百人一首なども行いました。家族の時間をつくったこの期間、息子は遅れてスタートした分、まだ十分ではなかった基礎力をつけられたように思います。
 そこから成績も偏差値も安定。一つの教科に偏ることなく、バランス良く得点できるようになりました。けれども、その後、6年生の後半にかけて、成績もクラスも落としてしまい、最後の合格力判定サピックスオープンでは合格可能性が30%に。しかし、悲観することなく、目の前の課題に全力で取り組んでいきました。
 迎えた本番。2月1日は駒場東邦中。試験後、ぼうぜんとした表情の息子。帰り道は珍しくいらいらした様子。昼食時になって「めっちゃ難しかった…」と本音をもらしました。午後の東京都市大付中受験までの時間は、とにかくリラックスさせようと思い、有料スペースを借り、ダーツや卓球をして(そんな受験生きっといない…)、いっぱい笑わせました。徐々に笑顔になってきた息子。元気を取り戻して午後入試に臨みました。その夜に都市大の合格を知り、2日は桐朋へ。その受験を終えた足で、「合格発表を自分の目で見たい」と言う息子と一緒に駒場東邦中へ向かいました。自分の番号を見つけ、駆け寄ってきたときの息子の笑顔。まるで、スローモーションのようでした。今でも忘れることができません。そして、桐朋中も、3日の海城中も合格。ふたを開けてみれば、全勝という結果で幕を閉じました。
 新5年生2月から偏差値32でスタートした息子。このような結果を誰が想像したでしょう。これもすべてサピックスの先生方をはじめ、支えてくださった方々のおかげです。時には、息子がサピックスの授業についていけるのか不安に思ったこともありましたが、最後までサピックスの先生方と教材、また、息子自身を信じて走り抜くことができ、本当によかったと心から思っています。あっという間の2年間。笑いあり、涙あり、家族みんなが一体となって、とにかく楽しかったです。かかわってくださったすべての皆さまに感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

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