受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 武蔵中学校

武蔵への挑戦

I.Aさん お子さんの名前 Sくん

 2月1日の試験当日、親子で正門をくぐり、体温測定までの待ち時間で「おはようございます」とあいさつしている息子を見て「いよいよ勝負のときだ」と実感しました。検温が終わり、校舎へ走って行こうとした息子に、「問題を楽しんでおいで」と声をかけました。終了時間に合わせて校舎前で待っていると、走って出てきた息子は、私に真っすぐに向かってきました。開口一番に「すごく楽しかった、算数はこんな問題が出たよ」と話し始め、表情も明るかったため、息子なりに向き合って楽しめたことに安心しました。武蔵中で学びたいという息子の気持ちは4年生で文化祭を見学したときからずっと変わらず、学校説明会に参加すると受験する決意に変わりました。わが家では私立中学校への進学をめざしていたため、「1月に市川中の合格が頂けなかったら、武蔵以外に目標を変えよう」と12月に夫から提案されていました。1月校の結果次第で第一志望校を変更することは、親子で話し合い、本人も了解していました。市川の合格発表前は、気がつくと「市川に受かっているといいな、武蔵を受けたい」とつぶやいていました。市川から合格を頂くと、「武蔵に挑戦できる」と心から安心した表情で話していました。
 サピックスには4年生から在籍していましたが、5年生で成績が下がり、算数は「わからない」といらいらし、間違い直しをしなかったために同じ箇所で間違えていました。親の指摘は受け入れられなかったので、5年生の5月からプリバートでフォローしていただき、間違いを受け入れられるようになりました。数回間違えると「できないこと」になりがちな息子の思考を変えるため、先生方と連携して「間違い直しでできたキャンペーン」を行いました。新型コロナウイルス感染症の流行による自粛期間は、自宅学習で「苦手克服特訓」を行い、間違い直しと苦手単元にみずから取り組みました。
 9月からSS特訓で志望校対策が始まると、得意だった国語も伸び悩みました。解答を見返すと、記述の内容がまとまらず得点につながっていなかったため、国語の過去問を提出して、戻ってきた記述指導を確認し、考えを整理する書き方を意識させるようにしました。知識に偏りがちな理科は苦手と決めつけていましたが、「最低限の知識を頭に入れないと、考えたことを具体的に整理して説明できないよね」という先生のひと言で、知識の確認に力を入れ、書く前に記述する内容を整理するようになりました。武蔵の過去問を親子で一緒に解き、話し合うと「早く本当の問題を解きたい」と話すなど、2月1日を心待ちにしていました。
 親としては、11月の学校別サピックスオープンで安心して挑戦できる結果が得られなかったために悩み、志望校の変更について相談しました。先生からは「合格したい気持ちで苦手な単元に向き合っているなら、武蔵に向けて対応していきますよ」ということばを頂いたので、夫と息子の意欲を信じようと決めました。
 2月3日、受験番号をパソコンに打ち込むとき、息子の指は震えていました。ピンク色で「合格」が表示されたときには雄叫びを上げ、目には涙をにじませていました。「武蔵に挑戦し、合格したい」という本人の気持ちを大切にし、運良くかみ合ったために、うれしい結果を頂けたのだと思います。親として心がけたのは、困ったときは先生に相談し、頼れる場所を増やして、言われたことを信じて耐えるということです。
 息子が選んだ学校での生活を今後も見守りながら、一緒に楽しみたいです。

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