受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 武蔵中学校

勉強嫌いの男子と中学受験

M.Yさん お子さんの名前 Tくん

 勉強嫌いを自認する息子は、中学受験をさせたい親の言うままに、新4年生の2月にサピックスに入室。当然ながら勉強には身が入らず「勉強なんてお金(塾代)の無駄だ」と言って、半泣きになり、ダイニングテーブルの下に籠城したこともしばしばだった。
 高学年になっても自習はままならず、親の監視がないと漫画を読み出す始末。毎週のテストに向け、「コアプラス」や「言葉ナビ」などは、親が読み上げて頭に入れさせるしかなかった。「漢字の要」も、本人に任せると出題範囲を間違えるため、すべて親がノートにどこをやるか書き込んで指定した。丸付けと、どこをどう間違えたのを指摘するのも親の仕事だった。
 いつまでたっても、やらされ感満載の態度は続き、6年生の1月になっても相変わらずマイペースで、目を離すと漫画を読み出し、トイレにも漫画を持ち込み、立てこもった。一方で勉強は基礎基本がおろそかで、1月の段階で「卑弥呼」の漢字は間違え、マレーシアの首都は言えず、計算ミスも続発。親としては寸暇を惜しんで勉強をしてほしいところだったが、この様子を見て、だめでも仕方ないなとあきらめ、がみがみせずに目をつぶった。
 最後の10日程度は、感染防止のため自宅で学習。テレワークの父親の監視のもと、第一志望校・武蔵中の過去問をやった。過去問をやるのは2度目だったが、そこで初めて「問題文に答えのヒントが書いてある」と本人が気づき、最後の1週間には、この3年間で初めて、頭に入れるべき事項をノートにみずから書き出して、復習を始めた。最後に受験モードになることができ、息子の成長に感動した。
 成績は、秋口は上々だったが、冬に近づくにつれて下降し、最後の合格力判定サピックスオープンも武蔵の学校別サピックスオープンも「チャレンジ校」との判定。SS特訓や正月特訓も含め、合格最低点を超えることはなかった。1月の受験校でも、得意なはずの算数が惨たんたる結果。ただ、第一志望校の武蔵へのあこがれは強く、受験をやめさせることはあまり考えなかった。
 武蔵の試験当日、国語は比較的得意な論説文が出た。全国紙2紙と経済紙1紙、子ども向け新聞と中高生向け新聞を家で購読していたが、社会では新聞について問われたとのこと。算数も全問書けたということで、巡り合わせがよかったようだ。受験時まで合格最低点を超えたことがなかったが、本番も含め、最後まで伸び続けたということなのだろうか。子どもの伸びは、想定外だった。併願校もまさかの合格で、サピックスの先生からはたいへん驚かれた。
【勉強嫌いで精神年齢低めの男子対応でいえること】

親の監視やお膳立ては必須。

サピックスオープンなどの模試で合格可能性が少しでもあるなら、安全校を用意したうえで、志望校を下げない。

(だめでも仕方がないと)あきらめつつ、最後まで勉強はあきらめない。

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