受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 聖光学院中学校

最後まであきらめない強さ

M.Iさん お子さんの名前 Jくん

 息子が合格を手にしたのは、彼自身に「最後まであきらめない強さ」があったからだと確信しています。特に冬期講習以降のラストスパートはすさまじく、「最後の1月にぐっと伸びる子もいます」というサピックスの先生のことばどおりでした。最後まで自分を信じ、努力を続けた息子を心から誇りに思うと同時に、「家族がチームになれるすばらしい経験をありがとう」という気持ちでいっぱいです。
 息子は、3年生の夏から入室。受験で最も力になるのは「自分の気持ち」だと思っていたことと、共働きで親に時間がなかったこともあり、家庭学習や教材管理は彼の主体性に任せるところが大きかったと思います。一緒にやっていたのは、「やるべきリスト」を作成して壁に張り、終わったら本人が印をつけ、親子で学習状況を共有していたことです。このおかげで「やったの?」「やっていない」という不毛なけんかは避けられた気がします。当然、やっていないときは多々ありましたが、やっていないことは本人がいちばんわかっているので、「あれ? やってないねー」などと、あえてとぼけた声かけをし、「やりなさい!」ということばは我慢しました。ただ、サボる日が続いたときは、「がんばっているなら応援する。でも、やらなくてできないのは当たり前だから、やる気がないならやめなさい」とは何回か伝えました。こうして振り返ると、結構グサッとくることを言ったかなと反省しています(笑)。
 最もひどかったのは5年生の夏。私が仕事で半年ほど海外におり、父親との男2人暮らしになりました。気がゆるんだのか、秋のテストでは偏差値40台が続出。後になってサピックスの先生から「やらないとどんどん落ちる経験をしておいてよかったですね」と言われました(笑)。
 さすがに焦ったのか、6年生の春ごろには偏差値は60前後で安定してきましたが、開成中と聖光学院中の合格可能性は最高で50%でした。サピックス生活最後のテストでも、どちらも20%でした。しかし、本人はかたくなに志望校を変えるとは言わず、「Jくんは大丈夫」というサピックスの先生のおことばも支えとなり、家族で「最後まで信じて努力しよう」という覚悟をしました。
 開成と聖光学院第1回の合格発表は同日です。早稲田中第2回の受験を終えてから、スマートフォンで発表を確認しました。開成は不合格。聖光学院も不合格。このときの彼の落胆ぶりと、ぼうぜんと立ち尽くす姿を冷静に見守るのはつらかったです。息子はきっと泣きたい気持ちだったでしょうが、受験を応援してくれている小学校とサピックスの先生への報告は「自分でする」と言い、電話口で「まだ明日の聖光学院が残っているので」と言い切っていました。彼は強い、そう思いました。
 不合格だったときの彼の姿。そこから合格を手にしたときの彼の姿。二つの彼の表情を忘れません。これから先の彼の人生において、この「挑戦」とそこから得たものは、必ず力になると信じています。
 サピックスでは先生と、志の高いお友だちに恵まれ、合格を手にすることができました。本当にありがとうございました。

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