受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田中学校

君が中学受験で成長できたこと

M.Fさん お子さんの名前 Yくん

 2月4日午前10時。第一志望校の第2回入試の合格発表がありました。パソコンに受験番号と生年月日を入力し、「合格おめでとうございます」という画面が出た瞬間、心拍数が上がり、心臓が張り裂けそうでした。3日の第2回は、成績上位層も受験することが予想され、かなり厳しいと思っていました。今思うと、勝因は早稲田中の対策をしっかりして最後まであきらめなかったことだと思います。
 中学受験生活を振り返ると、文化祭で先輩たちの活躍ぶりやサッカー部の活動に魅了され、早稲田中を第一志望に据えて、4年間毎日こつこつと努力を重ねてきました。息子は3年生から他塾に通っていましたが、親がサピックスのカリキュラムに共感し、4年生の夏期講習からサピックスに転塾しました。塾では、たくさんの友だちができて、クラスの友だちに「勝った」とか、「負けてとても悔しかった」などと、塾での出来事を毎回、母親に楽しそうに話している姿が印象的でした。サピックスは、それほどまでに真剣になれる場所なんだと思い、私は見守っていました。
 中学受験でのいちばんの試練は、1日に受験した早稲田中の不合格を知ったときでした。いつもは元気いっぱいの息子も「不合格」の文字を目にしたときは、それまで見せたことのないほどの暗い表情になり、すっかり意気消沈してしまいました。サピックスオープンでは合格可能性が80%あったこともあり、現実を受け入れられない気持ちと悲しみが入りまじり、人目もはばからず大粒の涙を流しました。そして、自信をなくしてしまった息子が振り絞ったことばは、「もういい。明日の早稲田第2回は受けない」でした。
 このままではまずいと思い、2日の受験校の帰りに通っていた校舎に立ち寄り、先生に泣きつきました。各教科の先生から冷静に愛情を持って息子に的確なことばをかけていただくと、下を向いていた本人も次第に勇気づけられ、再び前を向くことができるようになりました。その日の夜は、翌日の入試に向けてSS特訓の教材の再確認をし、自信を取り戻すことに注力しました。その間の集中力は凄まじいものがありました。
 そして、2月3日の入試当日、息子はいくつものお守りを持ち、たくさんの人の応援を胸に再び試験に挑み、見事合格を勝ち取ることができました。
 一度、不合格を経験して人の痛みや悲しみを理解し、そこから再び自分の力を信じてはい上がれたことが、中学受験を通して息子がいちばん大きく成長できた点だと思います。
 春からは、第一志望の学校に進学することができますが、理想と現実のギャップを感じることもあるかもしれません。これから先、どんな困難があっても逃げずに乗り越えてほしいと思います。そして、中学受験で学んだ素直な心、寛容な態度、感謝の気持ちの大切さや、つらい経験を乗り越えた自信を忘れずに、これからの人生を歩み続けてほしいと思います。
 最後になりますが、お世話になったサピックスの先生方、関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。サピックスを選んで本当によかったと思っています。ありがとうございました。

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