受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園渋谷中学校

受験本番で最大限の力を出し切るために

S.Iさん お子さんの名前 Yさん

 受験生が本番でやらなくてはいけないのは、「やれることはすべてやる」「しっかり気持ちの切り替えをする」ということだと実感した3日間でした。「やれることはすべてやる」とは、言い換えると「全力を尽くす」ということです。ものすごいプレッシャーのなか、12歳の子どもがどれだけ全力を尽くせるのか。そのためには何をしなければいけないのかを考えなければなりません。そして、「しっかり気持ちの切り替えをする」とは、言い換えると「何があっても動揺しない冷静さを持つ」ということです。それが12歳の子どもに可能なのか。強靭なメンタルを鍛えるために、長い受験生活のなかで何をしたらよかったのかについて、今だからこそわかったことも、今なら言えることもたくさんあります。わが家の場合、2年間の道のりでした。すべては2月決戦のために、親子で進んできた貴重な時間を生涯忘れることはないと思っています。
 入室したての5年生の初めはサピックスの授業やシステムについていくのが精いっぱい。周りのお子さんがみんな優秀で、帰ってきて「自分だけできなかった」と涙を流す夜もありました。そんなわが子が、渋谷渋谷中から合格を頂ける日が来るとは、そのころは夢にも思いませんでした。
 私たち両親は、コース昇降よりも持ち偏差値を上げることが最優先だと考えていました。コース昇降は短期的な目標にはなりますが、そのことに縛られ過ぎると受験勉強に必要なことを見失ってしまいます。俯瞰して現状に目を向けるのが志望校に一歩近づくことになると思います。勝負はあくまでも受験当日。万全の態勢で勝負の日を迎えるために、サピックスでの毎回の授業、テスト、家庭学習を大切にしてきました。わが家では2年間という期間でモチベーションを下げることなく、むしろ2月1日に最大の力を発揮できるよう照準を合わせる「作業」を繰り返しました。徹底した復習主義であるサピックスのカリキュラムはすばらしく、これにのっていれば、合格を勝ち取ることは確実です。また、中学受験のプロである先生方の話をよく聞き、親にできるサポート内容を間違えずに日々を過ごすことも大切です。
 1月は、算数のテキストをひたすら復習し、過去問で確かめる作業を繰り返しました。過去問は、受験前日まで解き、その回数は全教科で100回を超えました。国語は最難関プリントで解き方を確認し、理科と社会は苦手分野をつぶしていく作業を繰り返しました。2月1日を迎えるときには、苦手なことはなくなったと自信を持って言えるまでになっていたと思います。
 迎えた本番では、教科ごとに気持ちを切り替え、全集中力を使い果たしたようでした。試験後、1時間くらいは口もきけないほど疲れ切っていましたが、しばらくして「私、渋渋の試験、一点の悔いもない」ときっぱり言い切った姿を見て、合格を確信しました。そうはいっても、合格発表の瞬間はこれまでにないくらいの緊張感に包まれました。受験番号を見つけた瞬間に泣き崩れたわが子と共にしばし号泣したあの時間は、何にも勝る最高の喜びの時間であったことは間違いありません。たった12年の人生のなかで、地道な努力を重ねてきましたが、受験がこれほどまでに過酷なものだったとは。でも最高の経験ができ、成功体験を味わえたことは親として感謝してもし切れません。
 2年間、わが子を支えてくださり、本当にありがとうございました。中学に入学後は、サピックスの卒業生として、世界に羽ばたけるよう努力を重ねていくそうです。わが子の人生は始まったばかり。ここからが本当のスタートです。

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