受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園渋谷中学校

サピックス・ロス

K.Tさん お子さんの名前 Rくん

 「中学受験をしたことで犠牲にしたことはありますか」。これは、面接対策で、いちばん最初に挙がっていた質問例でした。しばらく考え込んでいたら、「逆だよね。バイオリンのために受験勉強を犠牲にしちゃったよね」と笑いながら答えた息子のことばに、はっとしました。息子の夢は、バイオリニストと外交官です。その可能性をつぶさないようにと、バイオリンコンクールへの出場と中学受験への挑戦という二つの目標を掲げてきました。
 6年生になっても、年末までバイオリンコンクールの全国大会に出場しました。一つのコンクールは、予選、本選、全国大会と続きますが、年間を通じていくつものコンクールに参戦し、サピックスオープンやマンスリーテストなどと重なった場合には、やむを得ずテストをお休みしていたのです。
 なぜ、6年生になっても本格的に音楽家をめざす子たちしか参加しないコンクールに挑戦し、中学受験に挑み続けられたのだろうか? けっして息子の成績が良かったわけでも、志望校合格の自信があったわけでもなかったのに。それは何といっても、サピックスの教え方が上手で、熱心な先生方と研究し尽くされたテキストや綿密に練られたカリキュラムのおかげだと思っています。
 振り返ると、息子がサピックスに入ったのは、アフリカでの3年間をインターナショナルスクールで過ごして帰国し、半年がたった3年生の4月でした。ネイティブがすっかり英語で、日本語はやっと普通に会話ができるようになってきたところだったので、苦手な国語に慣れてほしい、大好きな算数を伸ばしてあげたい、と思う程度で、中学受験は遠い先にありました。
 サピックスのおかげで、算数、理科、社会の地理・歴史などはめきめきと力をつけていきました。半面、苦手な国語は「勉強する時間がなくなった」と言い訳して、逃げるのが常でした。子どもの国語の学力に自信を失い、何度も不安になり、実際、6年生になっても真ん中よりも上のクラスを行ったり来たりの成績でした。しかし最後まであきらめず、親自身も面倒から目を背けずに、根気よく努力させて、入試前の2週間になってようやく、国語の力が一日ごとに伸びていることが実感できるようになりました。
 受験前には、先生方からの入試応援動画を繰り返し見ていました。不安に陥ってしまう気持ちに寄り添い、心の支えとなっていたことでしょう。 結果的に、志望校に合格し、しかもバイオリンと両立できたのは、サピックスのおかげです。
 受験が終わった今でも、リュックには、サピックスのVバッジがついていて、合格パスポートも入ったままです。
 サピックスに行けば、同じ目的を持った仲間と尊敬する先生がいる。
 最後の授業が終わったときは何だかさみしい気持ちになりました。合格から1か月たち、小学校生活も残りわずかとなった今は、息子だけでなく、私まで「サピックス・ロス」です。
 先生や友だちと共に「中学受験」に挑戦した経験は、息子の人生においてかけがえのないものとなるでしょう。これまでたいへんお世話になりました。本当にありがとうございました。

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