受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2021年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 横浜雙葉中学校

努力を信じて

I.Mさん お子さんの名前 Aさん

 サピックスには4月に高1になる息子のときからお世話になり、毎年「受験体験記」を拝読しておりましたが、完璧すぎる勉強方法や親御さんの熱いサポート力、そして輝かしい合格校が、わが家とは次元が違いすぎて参考になりませんでした(笑)。
 わが家は兄妹そろってマンスリーテストや組分けテストの結果の変動が激しく、それを補うほどの前向きな態度も見受けられなかったように思います。特に兄は反抗期も重なり、テキストやプリントであふれかえった机の周りを片づけようとすると、「全部自分でやるから、一切触らないで!」と怒るし、「友だちと遊びたい! ゲームがやりたい! テレビが見たい!」という欲望との葛藤の連続で親子の衝突も多く、当然、成績や偏差値は思うように伸びず、エンジンがかかり始めたのは6年生の晩秋ごろからでした(おそっ!)。「時間がない! 時間がない!」とそれまでとはまったく違う目つきで机に向かい、ひたすら黙々と問題を解いていました。もう少し早くエンジンがかかっていれば…と思いましたが、その子がやる気を出すのがそのときだったのだと思います。
 娘の場合は、自分で家庭学習のスケジュールを立てていましたが、真面目に努力しているもののなかなか点数につながらず、安定した成績とは程遠いものでした。性格も心配性であまりポジティブではないので、なるべく前向きなことばで励ましたり、文房具を一緒に買いに行ったり、好きなスイーツを買い置きしたりして、娘の気持ちを少しでも上向きにキープできるように心がけました。
 夏期講習あたりから膨大な家庭学習の量に苦しみ、特に苦手な算数はますます行き詰まりました。そこで、質問教室で自分の1週間の家庭学習スケジュールを4教科の先生方に見ていただき、「これはそこまで一生懸命やらなくていいけど、ここは必ずていねいに学習したほうがいいよ」などと、学習の優先順位や方法を細かく指導していただきました。算数は、5年生と6年生の「基礎力トレーニング」を最初から解き直すことで計算力向上を図りました。また、SS特訓・平常授業・土曜志望校別特訓と家庭学習の優先順位がありますが、すべてに着手することは不可能なので、「自分にはこの問題は難しいな」というものは切り捨てるなどして取捨選択をしました。しかし、9月ごろから始めた過去問演習では、国語の長文読解の時間配分や、相変わらず苦手な算数に毎回大苦戦。おまけに家庭学習も自転車操業状態でアップアップ。受験直前には、不安とプレッシャーのせいか、ため息とともに涙をこぼす毎日でした。
 そして試験当日、自分の分と、当時兄が使っていた分の2個のVバッジを身に着けてパワー倍増になったのか、うそのように「大丈夫! 大丈夫だから!」と明るい声で出かけていきました。
 急激に成績が伸びることは最後までありませんでしたが、先生から言われたことや自分が立てた計画表の一つひとつに真摯に取り組んできた姿勢がやっと実を結び、受験した学校すべてから合格を頂くことができました。
 先生方の子どもたちの性格に合った的確なアドバイスが、本人も気づいていなかったほどの力を引き出してくださり、希望の春を迎えられたことに心から感謝しております。最後に、兄は無事に合格を頂いた男子校で学校生活を謳歌中! 相変わらず定期テスト前に「まずい! 時間がない!」と焦っているかどうかはご想像にお任せします(笑)。

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