受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

3年間の感謝

M.Wさん お子さんの名前 Yくん

 息子は新4年生からサピックスに入室しました。それから3年間。毎週毎週配られるテキストをひたすらに、何とかこなし、テストを受けては一喜一憂し、6年生の夏以降は、過去問や学校別サピックスオープンに忙殺され…いつの間にか直前期、本番を迎えていたような感覚です。
 4・5年生のころのことは、正直あまり記憶にないので、まだ記憶が新しい直前期について、思ったことを書きたいと思います。
 この学年の直前期は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていて、毎日感染者が増え続けるような状態でしたので、迷わず小学校は3学期から自主休校にしました。
 息子の受験校は、受験時に熱が37.5度以上あると受験ができない可能性が高かったので、この時期は栄養バランスを考えた食事に適度な運動をするなど、健康維持に気を遣いました。
 肝心の勉強内容ですが、直前期とはいえ、1月に学校がないとなると、かなり時間に余裕ができたため、その時間を、知識の確認、SS特訓、学校別サピックスオープン、過去問の総復習にあてることができました。息子の場合は、算数と理科が得意科目で、国語と社会に不安があったので、直前期は算数をさらに確実にすることと、理科・社会の知識確認を中心に教材を絞って何度も繰り返していました。
 また、過去問は12月までに終わらせて、1月中は新しい過去問を解くことはお勧めしないといわれていますが、息子の場合は苦手な国語がまだ未着手で残っていたこともあり、1月に入ってからも国語の過去問を毎日のように解いていました。理科や社会の過去問も、10年分を解いてしまった後で、本番の数日前に「初見でどれだけ点数が取れるかやってみたい」との本人の希望がありましたので、10年以上前の過去問を解いたりしていました。
 そして迎えた2月1日。試験終了後に迎えに行くと、かなり本人としては手応えを感じたようで、にこにこしながら試験の内容を話してくれました。「終わった試験のことは振り返らない。解答速報が出ていても、答え合わせはしてはいけない」というのが割と一般的にいわれることですが、息子は麻布中の解答がどうしても気になってしまったようだったので、結局その日のうちに解答速報で簡単に答え合わせをしていました。結果的に国語の漢字と選択肢は合っていたこと、算数のミスも最小限だったこと、理科・社会も大きく外したところはなさそうだと確認できたことで、安心したようでした。
 翌日の本郷中の受験後も、午後2時に公表された学校解答を見て自己採点したうえで、「あー! この条件を落としていた」「明日の海城中は条件ミスしないように気をつける」と、翌日に向けての注意点を洗い出していました。
 よく、「受験中にも子どもの実力は伸びる」と言いますが、本当にそのとおりだと思います。
 おかげさまで受験した学校すべてから合格を頂けるという望外の結果で終えることができました。ありがとうございました。

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