受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 栄光学園中学校

中学受験を終えて

E.Iさん お子さんの名前 Tくん

 永遠に続くように感じられた受験生活が終わり、今しみじみと息子と共に歩んだ日々を振り返っています。そして、ふざけんぼうの息子を合格に導いてくれたサピックスの先生方に、あらためて感謝の思いを深くしています。3年間、本当にありがとうございました。
 わが家は、新4年生の2月からサピックスにお世話になりました。サポート役としては試行錯誤の連続でしたが、これから受験を本格化させる方に何か参考になることがあればと思い、執筆することにしました。
【あこがれの学校】
 文化祭や説明会などの学校行事には、4年生から積極的に参加しました。成績が安定しなくても、まずは気になる学校に行ってみるとよいと思います。息子は、初めて行ったのが栄光学園中の文化祭でしたが、2階建ての校舎とグラウンドの広さがとても気に入ったようでした。「すぐに校庭に出て遊べるから」と、そんな幼いあこがれでしたが、結果的に、その学校に通うことになったのは、偶然ではないと思います。今は学力が足りなくても、とにかく早めにあこがれの学校を一つ心に抱き、それに向かって毎日少しずつ前進するイメージを持つことが、長い受験勉強にはとても大事だと感じました。
【理科(苦手科目)とのたたかい】
 理科は、4年生から苦戦していましたが、6年生の10月度マンスリーテストで40という偏差値を見たときには、理科次第では志望校を変えることになると思いました。先生にご相談したところ、苦手単元のテキストを持ってくれば、押さえるべき問題を指示してくださるとのこと。そのときは息子もわらにもすがる思いだったのか、翌日、自分でテキストを選んで質問教室に行きました。質問教室は行きづらいと感じていた息子でしたが、帰ってくると「とてもよくわかった!」と感激した様子で、それから1か月半ほど、自主的に質問教室に通い続けました。また、直前期には勧めていただいたデイリーステップでの知識固めに必死で取り組み、他教科の足を引っ張らないところまでたどり着きました。
【書き間違いについて】
 結論から言うと、これは直りませんでした。答えがわかると書き終わらないうちに視線が次の問題に移ってしまい、書き間違いに気づくことができないのです。私は、漢字と社会の語句についてだけは『「息子の丸付け」の「丸付け」』を最後までやり通しました。そして年明け、社会の用語チェックの最終問題で「基本的人県」「生存県」など続々と並ぶ「県」の文字…! 一瞬、空気が止まった気がしました。ただ、これを見て、もうこのリスクを抱えたままいくしかない、これまでの偏差値も「書き間違い込み」の数字なのだから信じるしかないのだと、不思議なくらい何かが吹っ切れました。ミスを指摘し続けることは必要だと思いますが、それが響くかどうかは子ども次第なので、親は淡々と向き合い、苦言は先生にお願いしたほうがよかったかなと、今は思っています。
 最後に、息子へ。合格発表のとき、思わずこぼれた涙に泣かされそうだったよ。合格おめでとう!

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