受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 栄光学園中学校

成長した3年間

T.Kさん お子さんの名前 Sくん

 息子は、新4年生のいちばん下のコースから始まりました。
 テストでは、得意な算数や理科で失敗するとコースが下がり、6年生になっても安定しませんでした。テストではいつも時間が足りず、最後までたどり着けないことが多かったようです。
 そこで先生に相談したところ、「問題の順番にこだわらず、解ける問題から手をつけるように」とのアドバイスを頂きました。また、性格的にじっくり考えて解くBタイプなので、「栄光向きですね」と言われました。これで自己暗示にかかったのか、志望していた栄光学園中に行きたいという気持ちがさらに強くなり、栄光コースの授業にも真剣に取り組むようになりました。
 コロナ禍のため、1月は学校に行きませんでしたが、学校で過ごしているのと同じように規則正しく生活させ、サピックスの過去のテストの解き直しを中心に、テキストを使って苦手分野の克服にも時間を使いました。過去問も再度解いてみると、以前はできなかったものが、かなり解けるようになっていました。なかなか覚えられなかった社会は、1月に「コアプラス」を見直し、過去問で再確認をしたことで、だいぶ定着してきました。
 入試本番では、初日の学校で手応えをつかんだらしく、落ち着いて栄光学園のテストに臨めたようです。難しかった算数では、事前に先生から「あなたが難しいと思っている問題は、みんなも難しいと思っているから大丈夫、落ち着いて!」とアドバイスをもらったことを思い出し、緊張せずに取り組めたと言っていました。
 迎えた合格発表の日、家でパソコンのENTERキーを押すという、何ともいえない作業を子どもより先に行ってしまいました。ピンクの画面に「合格おめでとうございます」の文字を見たときは、信じられなくて、何度も受験番号を確認してしまいました。そして息子に合格を伝えると、にこっと笑って、「ほんと?」と。一緒に画面を見てもなかなか実感が湧かないようでしたが、次第にぺらぺらとしゃべりだし、ほっとしたようでした。
 長い3年間でしたが、あまり弱音も吐かず、楽しく通っていたように思います。考えることの楽しみや勉強するとそれなりに効果が出ることも学んだ、とても充実した貴重な3年間だったと思います。
 サピックスのなかではかなりの小規模校舎で、上位コースにも安定していることができなかった息子が栄光学園に合格できたのは、小規模校舎であるが故に、先生が息子の性格までよく把握して適切に接してくださったからだと思います。
 本当にどうもありがとうございました。

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