受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 栄光学園中学校

あっという間の3年間、楽しんだ入試本番

H.Yさん お子さんの名前 Nくん

 小さいころから、数や形などに関心を寄せ、折り紙やルービックキューブなどに集中する子でした。中高6年間というスパンでやりたいことにエネルギーが注げる環境のある私学が本人には合っているだろうと思い、受験を決めました。
 バスと電車を乗り継いでの通塾となるサピックスは、4年生での入室に当たって迷いましたが、子どもは休むことなく通いとおしてくれました。小学校には遅刻するのに、サピックスへは自分で時間を見て出かける姿に感心しました。気が散りやすく、飽きっぽい子どもは、自宅では10分と机に向かっていないことも多々ありました。スケジュールを立て、やるべきことを明確化してもうまくいきませんでした。算数の「基礎力トレーニング」は6年生の6月号からは完全にストップ。過去問の取り組みも、本来なら2回目を解いている直前期に先生に促され、1回目にようやく取り組んでいるありさまでした。
 模試などでは比較的安定して得点を取ってきてはいましたが、こつこつやる子にそのうち追い抜かれてしまうのではないかと、親ばかりがやきもきし、ついつい口うるさくなってしまい、多々衝突もしました。そんなときには、サピックスの先生に相談し、先生から本人に声かけや励ましをしていただきました。
 国語が苦手で、4年生のときには算数と理科に偏差値で20の差がつくことはざらでした。しかし、6年生のときには比較的安定して得点が取れるようになってきました。4年生のときの保護者会で、先生が「国語は6年生の後半にぐっと力がついてくる」と話されたときには、信じ難いものでした。今では、本人は国語は得意教科だと言っています。社会は暗記科目だからつらいなどと言い、直前期にも先生に励まされていましたが、入試本番ではどの学校の問題も簡単だったと満足していました。結局、本人のペースは入試前日まで変わらず、まるで切迫感も緊張も持ち合わせていないようでした。朝型の生活リズムにも切り替えられませんでした。
 わが家はサピックス一本、こつこつとは行かず、こなした量も多くはないですが、サピックスの授業での集中、理解、吸収が功を奏し、自宅での短時間の学習で本人なりに効率よく学習できていたのだと思います。もっと子どもを信じてあげてよかったのだと思います。サピックスでは、中学受験のためだけではなく、一生ものの力をつけていただいたと思っています。本人も、サピックス以外では考えられなかったと言っています。入試本番は楽しむことができたと思います。おかげさまで、受験したすべての学校から合格を頂きました。偏差値ではない、本人の気質にいちばん合う伸び伸びとした雰囲気のある学校に、本人が進学を決めました。これからは、本人がやりたいことにじっくり向き合ってもらえればと思います。終わってしまえば、あっという間であっけなく、寂しさも感じますが、サピックスに通って本当によかったと思います。ありがとうございました。

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