受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 北嶺中学校

中学受験を振り返って

Y.Kさん お子さんの名前 Kくん

 最終受験日から1か月がたち、受験勉強についていろいろ振り返ってみて感じることは、「受験勉強に正解ってないんだな」ということです。特に思う3点を書きます。
 一つ目は塾選びです。3年生から他塾、4年生からサピックスを選びました。インターネットではそれぞれの塾の特徴や、それに合う子どもの性格などが述べられていますが、単純に合格実績でサピックスを選択。ただし、学習習慣をつける目的で3年生時は違う塾に行き、受験勉強が始まるといわれる4年生からサピックスへ。3年生からサピックスなら違う結果だったのかと思うときもありましたが、わからないままです。
 二つ目は親としての伴走です。送迎、スケジュール管理、学校見学、受験校選びなど、高校や大学受験と比較できないほどに親の関与が必要な中学受験でした。日々の業務をこなすことに忙しく、もっと注力してあげられたらと、今になって思います。特に家庭学習の予定作成は、テキストや子どもの解答、授業中の先生の指示をもっとよく読みこんだり聞いたりすれば、家庭学習が充実したものになったかと思います。また、志望校選びも4年生までは現実を見ずに夢を語っていましたが、5年生以降は現実的な志望校見学にシフトしました。もし、5年生以降も持ち偏差値と離れていても4年生時と同じ志望校をめざしていたら、少しは結果が変わったのではないかと思うことがあります。息子は「志望校に合格できた」と言っていますが、現実を反映した志望校です。高い目標を持ち続けるのか、それとも手の届く範囲の目標にするか、答えは出ません。
 最後に進学先についてです。寮のある学校へ進学します。寮については賛否両論ありますが、現地見学をし、子どもとよく話し合った結果なので、後悔はしていません。しかし今後、寮生ならではの悩みや、あのとき寮を選ばなければよかった、と思うときがくるかもしれません。もし寮を検討されている場合は、早いうちに見学に行き、家族全員が納得したうえでの受験をおすすめします。12歳の時点で通学生として得られるであろう、さまざまな可能性をあきらめ、主に勉強に重点を置いた寮生活を選んだ息子を6年間全力でサポートするつもりです。
 昨年の今ごろ、私も受験体験記を全部読み、参考になるところにマーカーを引き、実践を試みましたが、ほぼほぼ、うまくいきませんでした。皆さまもそれぞれのご家庭に合った受験生活を手探りで見つけていただき、望む結果が得られることを祈っております。

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