受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

努力は実を結ぶ

E.Yさん お子さんの名前 Rくん

 2月3日、6年間の長かったようであっという間だったサピックスでの日々が終わりました。
 息子には「文武両道になってもらいたい」。そんな思いを抱き、新1年生からサピックスに入室。幼稚園から習っていたサッカーとの両立が始まりました。低学年のうちはサピックスの負担はほとんどなく、週1回の授業をとても楽しんで通っていました。
 しかし、4年生で授業が週2回になると、時間が足りなくなってきました。週5日サッカーをしていたからです。練習から帰ってくればへとへと、週末は試合で終日外出ということもよくあり、とにかく勉強する時間がないのが困りものでした。そこで、学校に行く前にある程度の勉強は済ませておこうと決め、朝5時30分に起きて勉強をするようになりました。この習慣は受験の日までよほどのことがない限り続きました。朝一番に「基礎力トレーニング」「理科のデイリーステップ」「漢字の要」などの計算や知識の定着をこなし、次に塾の復習を行いました。最初はきつかった生活にも徐々に慣れ、復習もできるようになりました。
 しかし、振り返ってみると、第一志望校の合格までは決して順風満帆な道のりではありませんでした。4・5年生のときは勉強とサッカーの両立に悩み、6年生のときは過去問の合格者最低点をなかなか上回ることができず、どの学校を受けるのか、勉強の方法はこれでよいのかなど、受験直前まで悩みました。
 志望校は早いうちから息子が開成中と決めていたので、それを応援するのみでした。開成の学校別サピックスオープンでの合格可能性は70%でしたが、開成の過去問10年間分の結果は安心できる内容ではなく、受験する日まで不安は残りました。しかし、息子が開成に行きたくて一生懸命勉強している姿を見て、心から息子のがんばりを信じようと決めました。
 冬期講習・正月特訓も終え、残り1か月。何をしたらいいのか先生に相談し、算数のSS特訓のプリントや模試の問題をできるようになるまで繰り返しやりました。理数系に比べて社会も苦手でしたので、「コアプラス」を全問正解するまでやりました。2月1日の前夜、「やれることはやり切ったね! 絶対大丈夫!」と息子と話したことを覚えています。
 息子はけっして要領が良いほうではなく、スピードも速いほうではありませんでしたが、愚直に最後までやり遂げる精神力、真面目さはあったので、第一志望校に合格できたのだと思います。親の私は途中で何度も心が折れ、受験をやめたいと思ったこともありましたが、そのたびに息子のがんばりが、最後までサポートしたいと思わせてくれました。
 息子とこんなにも一生懸命に目標に向かってがんばれた日々は、今となっては本当に良い思い出です。サピックスの先生方、本当にありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2022年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ