受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

小学生棋士の中受チャレンジ

M.Kさん お子さんの名前 Yくん

 「将来はプロ棋士になる」
 3年生のとき、将棋で全国大会出場を決めた息子は壮大な夢を持ちました。夢に向けて将棋に打ち込む息子。親も全力でサポートしましたが、プロへの険しい道を進ませることに不安も感じていました。そこでプロ棋士以外の選択肢も提示してみることに。
 「中学・高校で日本一をめざしてみないか?」
 息子は提案に乗りました。そして将棋の強豪校といわれる中学校の学園祭に複数参加。そのなかに開成中がありました。進学校・附属校を問わず、幅広く学校見学をしたつもりでしたが、息子は志望校を開成と定めました。おそらくは挑戦心の強い性格が自然と高偏差値の学校をめざさせたのだと思います。
 サピックスを選んだのは開成の合格実績の高さからです。運良く上位クラスに入れたので、スムーズに中学受験をスタートさせることができました。しかしながら息子の偏差値は少しずつ低下し、5年生になるころには上位クラスに入ることが困難に。あまり干渉をしていなかったので詳しくはわかりませんが、家庭での様子を見る限り、勉強時間が足りていなかったのだと思います。しかし、新6年生になる直前に突如自覚が芽生えたようで、勉強にも火がつきました。秋口ぐらいから勉強に集中し始めてクラスは急上昇。6年生では乱高下を繰り返しながらも、ほとんどの期間を上位クラスで過ごすことができました。
 しかし、合格力判定サピックスオープンや学校別サピックスオープンの結果は思わしくありませんでした。そのため、親はもっと確実に合格できる学校への志望校変更を勧めましたが、本人はかたくなに開成を譲りません。そこで、「どの学校を志望するかは任せるが、めざすと決めた以上は最大限の努力はするように」と本人にすべてを委ねました。そこからの本人のラストスパートは凄まじかったように感じます。最後のサピックスオープンでは過去最高の偏差値を記録。SS特訓のクラス内順位も上位で安定するようになりました。
 すべての模試が終了した1月以降も実力は伸び続けたと思います。初戦となった栄東中においても高い順位で特待合格を頂けました。6年生のときの模試の結果は全体的に振るいませんでしたが、それでも肌感覚で開成合格の可能性が高くなってきたと自信を持てるようになっていきました。
 そして、第一志望の開成に合格。偏差値的には逆転合格です。この結果は本人のがんばりだけでなく、粘り強くサポートしてくれたサピックスの先生方、SS特訓で知り合った多くの仲間たちのおかげだと思っています。また、最後まであきらめなかった息子を心底誇らしく思います。
 サピックスのおかげで、充実した受験生生活と最高の結果を得ることができました。息子も大きく成長をすることができたと思います。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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