受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

よくがんばったね ~笑いあり涙あり、成長した3年間~

Y.Dさん・A.Dさん お子さんの名前 Tくん

 コロナ禍でわが子が学校を訪れる機会を持てず、ホームページやパンフレットで学校を理解しなければいけない特殊な環境で、本人は学校の雰囲気など十分理解できない状態でしたが、振り返るとよくモチベーションを維持して勉強を続けられたと思います。
 4年生で入室し、少しずつクラスが上がりましたが、模試では偏差値が伸びない時期が長く続きました。算数が良ければ国語が足を引っ張り、国語が良ければ理科が悪いという状況が繰り返され、6年生になっても合格可能性は20%台。そんな状態でも息子は塾に行くことが楽しかったようで、それが救いでした。その後も20%が続き、本番までには成績が上がるからと励まし、一方で全滅したときのショックを和らげたく、「だめなら、地元の中学から高校受験で挽回すればよい」とも言い続けました。基本的に勉強は塾にお任せでしたが、算数はすぐに身につくものでもないので、6年生前半までは一緒に考え、解説を読んでも理解できないところを補足することもしました。秋からようやく40%が出始め、1月に解いた過去問では合格者平均点に達することもあり、少し光が見えてきたなと感じました。
 2月の受験後、本人は「難しかった」と言いつつも、やり切った充実感も感じられ、何の根拠もなかったのですが、受かるのではという思いで発表を待ちました。受験番号を見たときは、ほっとするとともに、本当に合格したの? 間違いでは?という不安もありましたが、事務の方から書類を頂き、本当に合格したんだなという喜びが少しずつ湧いてきたことを覚えています。3年間の努力が報われたことに感謝しています。(父)

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 今年度のわが家は、長女(6年前にサピックスでお世話になりました)が大学受験、次女は習い事のコンクール、夫は単身赴任中と、ややカオスな状況でした。切磋琢磨し、姉妹のどちらかが先に合格や入賞をいただくともう1人が嫉妬するなど、気持ちの揺れもありましたが、マイペースに努力を続けてこられたのは、塾の授業が楽しかったこと、子どものやる気をうまく刺激してくだった先生方のおかげだと感じています。
 教材整理を本人に任せてみたところ、6年生の春ごろから自分で整理して課題をこなせるようになりました。「たまると大変」を視覚的に実感すると、自発的にやらなければと思うようになったそうです。忍耐が必要で賭けでもありましたが、手を動かし、頭を働かせて取り組む日々の小さな積み重ねが大きかったように思います。
 活発な性格でチェロは6月まで、スイミングは1月まで続け、1月も給食を食べたくて小学校を皆勤で登校しました。試験当日は電車からずっと景色を眺めており、「参考書見ないんだね」と聞くと、「崩れるし」と。答案用紙に名前を書き忘れ、「書き忘れた子はいないかな?」との先生の呼びかけに「はーい!」と手を挙げたとか、面接では得意分野で話を広げられるように駆け引きしてみたとか。「試験で怖くならなかった?」と聞いたら「デイリーチェックのときのほうがよほど怖かった」と笑えるエピソードばかり。それでも2日目のあと、漢字間違いを見つけて泣き、室長先生に励ましのおことばを頂き、落ち着きを取り戻して3日目に臨むことができました。
 熱く導いてくださり、成長させていただいたサピックスの先生方に、心より感謝申し上げます。(母)

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