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最新中学入試情報
進学校 ▶ 駒場東邦中学校
大金星
R.Kさん ●お子さんの名前 Tくん
「駒場東邦中に合格する」「駒東に行く」と長男はよく言っていた。
この成績でその自信は一体どこから来るのだろうと、不思議で仕方なかった。
新6年生の2月から久しぶりにサピックス生になったものの、首都圏の壁は厚く、成績は伸び悩んだ。奮起するのかと思いきや、テスト前の学習も怠慢、3人の弟と相撲やけんかに忙しい。ゴールデンウィーク過ぎまでは中学受験撤退も考えていたが、「夏期講習マジだから」と吐き捨てるような決意表明から一変し、とにかく机に向かい、手を動かし、4教科にまんべんなく励むようになった。
夏期講習を見事な集中力で乗り切ったので、こうなったら最後までやり抜こうと親も覚悟を決めた。成績はその後も上がらず、10・11月と学校行事が続き、模試も増えて心配したが、SS特訓の仲間たちと切磋琢磨する時間を楽しんでいるようだった。成績は相変わらずだが、「駒東の問題が楽しい、好き、合う」と時間配分や落とせない問題はどれかなど、自分で策を練りながら過去問を解いていた。苦手な国語や社会・理科の記述は毎回ていねいに添削をしていただいた。最後の模試も合格可能性30%だったが、本人は志望校を変える気もなく、挙げ句「通えない学校は受けない」と第一志望を人生初の受験とする選択をした。
冬期講習のころから顔つきが変わった。噂に聞く、「最後の1か月がいちばん伸びる」というのを目の当たりにした。塾側が親に退塾させないための常套句と思っていたが、違った。本当だった。1年前、この体験記を読み、合格の秘訣は「基礎力トレーニング」だと感じ、朝食前の「基礎トレ」を習慣にしていたが、食卓に着くまでの時間が格段に早くなった。届いたころ、やらずに終わると思っていた厚さ4センチの『有名中学入試問題集』を好んだ。
長男と相談しながら、国語は物語文を中心に、理科は単元ごとに、社会は時間を短く設定して、算数は傾向の似た学校は全部解いた。算数で高得点を取れるようになった。
学校は2週間前から休んだが、サピックスには最後まで通った。最後のSS特訓は光り輝くような表情で帰ってきた。
受験1週間前から本番に向けて朝5時起きを計画するも、長男は起きない。明日こそ!を繰り返して1月30日、窓を見ると暗い空に1粒何か輝いている。シリウス? 方角は? 東! 「あっ、明けの明星だ!」と長男。湯たんぽ、寝る前のソーラン節、セミの鳴き声の目覚ましなど、さまざまな秘策でさわやかな目覚めとなるように尽くすも、座学で得た知識を体験する感動に勝るものはなかったようだ。一気に目覚め、饒舌に金星を語り始めた。それから毎朝、明けの明星に一礼してから気持ちよく入試に挑むことができた。結果は相撲好きの長男らしく、まさに大金星!
何度ももうやめようと思ったが、やめなくてよかった。偏差値だけではわからない、問題や学校との相性があると長男から教わった。
最後に、厳戒態勢のなか、直前まで対面授業で合格へと導いてくださったサピックスと、5年生のころに熱く温かく指導してくださった岐阜の先生方に、この場をお借りして心から感謝したい。
2022年度中学入試 受験体験記 |
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