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進学校 ▶ 武蔵中学校
サピックスに行くとハゲる!?
I.Kさん ●お子さんの名前 Tくん
「サピックスに行くと、課題が大変でハゲる」とうわさに聞いたのは、わが子が3年生のときでした。当時の彼は、学校の授業が退屈で苦痛に感じていました。「学ぶことを楽しみたい!」という彼の思いを満たすため、新4年生からお世話になることにしました。
そもそも彼は文章を読んだり考えたりすることが得意な一方で、文字や図、式をかくのが苦手でした。そのため、サピックスの大量の課題をこなすのは本当に大変でした。ルーティンを手際良くこなすことができず、集中力はせいぜい15分、おもしろいと思ったことや得意なこと以外にはなかなか取り組みませんでした。
ストレスでチックやニキビの症状も出ました。6年生の夏期講習のときには髪の毛を抜きながら勉強していて、入室前に「サピックスに行くとハゲる」と言われたことを思い出しました。そして伴走する母も気づくと髪を抜いていました。大量のプリントを前に途方に暮れ、テストで追い立てられ、焦りや不安・ストレスで学習が空回りしているように思えるときもありました。
要は難関中学の受験は過酷で、覚悟が必要なのだと思います。転塾も一時検討しましたが、最後まで学びを継続できたのは、志望校への強い思いもさることながら、サピックスで学ぶことを楽しんでいたからだと思います。
次に大変だったのは漢字です。彼の字は汚すぎて、答案の名前まで「ていねいに!」と注意書きされるほどでした。通っていた小学校の通級学校の先生に相談したところ、「自己肯定感を育みながら適切にトレーニングすれば、必ず向上する」と教えていただきました。
そこで、学校で定期的にトレーニングしてもらい、自宅でもできるトレーニングを教えていただきました。ハンドグリップやトランポリンをリビングにそろえ、握力や体幹を鍛えました。また、小学校受験で使用する運筆の教材(線なぞりや図形模写など)をさせたり、漢字練習の前に2・3行渦巻きやジグザグを描かせ、うまくできたらほめました。
6年生の夏には、最初20点だった漢字テストで満点が取れるようになりました。といっても、同学年のほかのお子さんに比べると読みやすいとはいえないレベルで、その後も記述問題の誤字脱字が多く最後まで気をもみました。
こんな子は優秀なサピックス生のなかでうちだけと思っていましたが、先生に「男の子の3分の1は同じように字が汚い。もっとひどい子もいる」と伺い驚きました。
字が汚くても、大量の課題に追い詰められても、ハゲても?授業を楽しみながらあきらめずに学び続けた、楽しくも過酷な3年間でした。経験が浅い小学生に高度すぎる内容を教えてくださった先生、温かく見守ってくださった受付と警備の方、今までありがとうございました。
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