受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 聖光学院中学校

夢は逃げない。

C.Uさん お子さんの名前 Yくん

 2月3日午前9時、聖光学院中の合格発表を確認し、跳び上がって喜ぶ息子と対照的に、私は涙で画面が桜色であることを確認するのが精いっぱいだった。今年2022年の受験は、通っていた小学校でも新型コロナウイルスの罹患者、学級閉鎖が続出し、すぐそこまで迫ってきていることでかなりの神経をすり減らした。1月に入ってからはコロナに罹患せずに入試本番を迎えることがいちばんの目標となるほどであった。
 無事に受験を終えられたことを感謝するとともに、入試期間中もいつも励みにさせていただいていたこの受験体験記が、どなたかの明日の光になればという気持ちで書かせていただいている。
 3年生の秋に海外から帰国し、真ん中のクラスからスタートした。主人がわからないところをサポートしながら上位クラスに定着していたので、6年生の最後のサピックスオープンでの成績ダウンとクラスを三つも落としたときは頭が真っ白になった。
 思えばそれまでは本気度、必死さが足りず、息抜きもだいぶ大事にしながらの受験生活だった。ようやくゲームを封印して冬期講習・正月特訓、そして1月の聖光学院(帰国生入試)に敗れてからの息子は、本気になったなと思えた。説明会で目を輝かせてメモを取っていた息子の聖光学院への思いはますます膨らんでいったようだった。
 2月1日駒場東邦中、2日聖光学院の入試本番。これだけやったんだから、というびっしり書かれたメモ帳や教材をお守りのようにリュックに入れて持って行った。試験会場から出てきた息子はすがすがしく、やり切った顔をしており、駒東、聖光ともに合格というありがたい結果となった。
◆反省点

①学校見学に早くから行かずにサッカーを中心に過ごしていたところ、コロナ禍になってしまい、志望校の絞り込みが6年生秋と出遅れてしまった。

②「基礎力トレーニング」「コアプラス」などを本気で毎日やり出したのは、成績が落ちたあとの6年生の秋ごろだったが、この習慣を早くからつけるべきだった。

③1月に入ってから「言葉ナビ」「語彙力完成プリント」「年号カード」などを私が口頭でつき合うようになったが、これも早くやっていればと思う。会話しながら覚えた年号や語彙は忘れにくかったとのこと。

④本番は子どもより親が緊張するというのは本当で、子どもの持ち物は何度もチェックするのに親が忘れ物をして地味に不便だった(スマートフォン、手袋など)。

 受験を終えて「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分」ということばを思い出したが、息子の聖光学院への思いはぶれることがなかった。あきらめないで入試直前までがんばった経験は、きっと今後の人生の糧になると思う。こんな経験をさせてくれたサピックスに感謝している。
 サピックスの先生方、いつも熱心なご指導と力強い励ましのことばをありがとうございました。スタッフの皆さま、いつもていねいなご対応をありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2022年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ