受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 芝中学校

最後の伸びは本当にある!!

K.Aさん お子さんの名前 Tくん

 小学3年生の2月、何げなく入ったサピックス。入室当初は下位クラスからのスタートでした。算数は比較的得意だったものの、苦手の国語が足を引っ張り、なかなか上位クラスには上がれない日々。そんななか、運動が苦手で、引っ込み思案な男子でも伸び伸びと学校生活を送れる学校として見つけたのが芝中でした。さっそく、サピックス主催の学校説明会に参加したところ、校長先生の力強い理念に共感、ただし、過去問や出題傾向を見ると算数の四則計算と国語の記述問題に圧倒されました。これを6年生の受験までに解けるようになるのだろうか、特に国語が苦手な息子には無理なのでは?と思い続けた3年間。算数は点数を伸ばすものの、国語の読解、長文記述がどうしても足を引っ張り、上下する状況は続き、あっという間に6年生の夏休みに。夏休み前までは、復習をきっちりと行い、食らいついてきた算数も、夏期講習からは、出題範囲が指定されなくなり、成績は安定せず、毎週クラスの上下の繰り返し。結局この傾向は6年生の12月まで続きました。合格力判定サピックスオープンでも理科・社会は安定するものの、国語・算数は安定せず。9月から開始した過去問も合格最低点まで数十点の差がある状況。ただ、面談で、サピックスの先生から「大丈夫、このまま芝を狙いましょう」と励まされ、過去問計20回分(5年分×2回×2周)をこなして本番に臨みました。迎えた受験当日、起床した息子から「今までありがとう」と感謝のことばを伝えられ、息子の成長を実感。合格力判定サピックスオープンの会場として経験した芝中までの道のりを一緒に歩き、入り口の前で、「大丈夫。いつもどおりに」と息子を送り出しました。4時間30分後、合流した息子からは「国語は全部埋めた。社会がだめだったけれど理科は手応えあり」とコメントを聞いた瞬間、もしかしたらと期待。合格発表の瞬間、息子がパソコンをクリックすると「合格」の文字が表示されました。普段は感情をあまり表に出さない息子が心より喜ぶ笑顔を見た瞬間、3年間のすべてが報われたと感じました。
 頻繁に訪れる息子のやる気のなさに、気持ちをぐっと抑え、直前期には「いつもどおりやれば大丈夫だから」と励まし、学習内容はサピックスと本人に任せ、見守り続けた6年生の1年間、サピックスの先生には本当に支えていただきました。特に受験日当日、親は無力であり、自分の子どもをいかに信じることが重要かを痛感しました。また、信じることができなかった「受験当日まで子どもの学力は伸びる」ということば、1月になっても、過去問の合格最低点を行ったり来たりするなかで、直前の1週間、本当に伸びました。これは驚きました。息子を信じてよかった。サピックスを信じてよかった。親子ともども、貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。感謝。

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