受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 芝中学校

念願の芝生

R.Uさん お子さんの名前 Hくん

 息子が1年生の秋、中学受験を控えた従兄弟に私立中学の学園祭に誘われて以来、学園祭訪問が毎年の恒例行事となりました。
 3年生になり、友人の子どもが受験生。「気になる学校があるから、一緒に学園祭に行ってほしい」と誘われたのが、芝中でした。
 いつもどおり楽しく校内を巡っていたら、息子が目を輝かせて、「ぼく、この学校に通いたい。そして学園祭の実行委員をやりたい」と言い出しました。後に説明会で知るのですが、芝中の学園祭は、運営をすべて生徒に任せることを伝統とされているそうです。息子は、他校とは違った熱いものを感じ取った様子でした。目標が定まり、本人希望のサピックスで本格的に受験勉強がスタートしましたが、現実はそう甘くはなく、息子の成績は思うようには上がりません。得意の算数と国語の読解問題でなんとか引き上げてはいたものの、知識の勉強をおろそかにするので、下のクラスをうろうろしていました。サピックスの問題は量が多く難しいから、これくらいで良いんじゃないの?と、甘く見積もっていました。結局、こつこつ取り組むことなく、気づけば5年生になっていました。芝中には偏差値がまったく届いておらず、どうしたものかと悩んでいたころ、コロナ禍で校舎の先生から近況伺いのお電話を頂けました。その際に志望校を聞かれて、口ごもりながら、「芝中学です」とお伝えしたら、「いいですね。ぴったりだと思います」と、思いがけないことばを頂けて、前を向くことができました。
 しかし、息子の学習ペースは変わらず、クラスも上がれません。6年生を前に、転塾を視野に入れ、先生に相談したところ、「本人が塾をやめたいわけではなく、授業にもついていけているのに、ほかの塾に移ると、芝中には合格できませんよ」と、きっぱり言っていただいて、踏みとどまることができました。
 6年生になり、初めての面談では息子の苦手な教科である社会の先生が担当してくださいました。今まで放任だった私も、先生に相談して教材のコピーをとって書かせることを始めました。私の言うことをまったく聞かない息子でしたが、先生のアドバイスと知ると、嫌々ながらも書きました。すると、夏期講習マンスリーテストでは社会の偏差値が10も上がり、自信がつきました。
 その後は、書くことの大切さに気づいたようで、真面目に取り組み、2月1日、芝中学の受験を迎えることができました。
 試験を終えて、「やり切ったので悔いはなし」と笑顔でしたが、結果は不合格。2回目の朝、「これが最後だから、楽しんで受ける」と言って会場入りした息子。その後ろ姿がたくましく、結果はどうでもよくなりました。緊張もなく、すがすがしい気持ちで増上寺へお参りに行きました。結果は、合格。
 4月から、念願の芝生です。
 あこがれの学園祭で実行委員として活躍してくれる日が待ち遠しいです。

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