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最新中学入試情報
進学校 ▶ 筑波大学附属駒場中学校
帰り道は宝物の時間
S.Iさん ●お子さんの名前 Sくん
「今日はね、こんなお話だったよ!」
「こんなことができるようになったよ!」
「ここが難しかったから、できるようになりたい!」
新1年生から通い始めたサピックスの最初の保護者会で「お子さまが授業で勉強したことをたくさん話すと思うので、しっかり聞いてほめてあげてください」とお話があり、まさか息子はそんなに話すことはないだろうなと思っていましたが、サピックスからの帰り道はいつも家に着くまで、話をしていました。私の肩よりもずっと背の低い息子と横に並んで手をつなぎ、高い声で一生懸命に授業の話をし、私は相槌を打ちながら、温かい気持ちになりました。それは6年間変わらず、私を見下ろし、いつの間にか手と手の距離が離れてしまっても、低くなった声でたくさん話をしました。共に喜んだり、励ましたり、翌日以降の学習計画を練り直したり。私はその時間が大好きで、宝物の時間でした。
低学年のうちは運動が得意ではなく、学校の同級生の心ないことばに傷つき、通学することがままならない時期もありましたが、サピックスでのメダルや表彰状が自信となり、歯を食いしばりながらも胸を張って登校していました。6年生になるころには、クラブの新設や委員会の委員長をするなど、精力的に学校へかかわるように。持ち帰る学校のことが加わり、時間が溶けるようになくなっていく毎日でしたが、ゲームや遊びの時間もきっちり確保していました。入室したときから「遊びも勉強もやるなら全力」と決めていたので、だらだらと時間をかけるだけの勉強にならないよう、日々の目標を息子自身で決め、勉強や遊びの時間・内容の決定も任せました。親は決められないときにアイデアを出す係です。受験直前期も、私からはゲームの制限などもせず、本人の裁量に任せていました。
唯一私がやったといえるのは、試験会場での不安や緊張が和らぐ助けになればと、お世話になった先生方の入試応援動画のスクリーンショットを印刷したもの、演習問題やノートへの先生からのコメント、帰り道で言っていた「授業中に言われてうれしかったこと」などをまとめたノートを、教科別に作ったことです。受験当日に渡し、その教科が始まる前に読んでねとサプライズにしました。受験日のたびにノートを更新。効果があったかどうかはわかりませんが、最終日、筑波大附駒場中の試験会場から出てきた息子は、とても満足した顔で「試験を楽しめた。力を出し切れた。結果はどうであれ、後悔はない」と言っていました。
6年間目標にしてきた筑駒に合格できたのは、息子に努力と勉強の楽しさを教えてくれた先生方のおかげです。また、先生という信頼できる第三者の大人の存在は、息子にとってかけがえのないものだったでしょう。受験が終わっても楽しそうに机に向かう息子の姿は、勉強は苦しくつらいものではなく、知識を得て、できるようになることが楽しいと、全身で語っています。
2022年度中学入試 受験体験記 |
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