受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田大学高等学院中学部

多くの不安を乗り越えて

H.Sさん お子さんの名前 Jくん

 中学受験は不安なことだらけです。息子はなかなかスイッチが入らず、そして新型コロナウイルスによる影響が2年も続きました。偏差値も50前後が多く、わが家のようなタイプの体験記もあればと思い、書かせていただきました。
 息子がサピックスに入ったのは新4年生からでした。公文やスイミングで小学生の範囲を終えたのを機に、上の子と同じように中学受験の準備をすることにしました。上の子とは違い、本人の自覚がまだまだ生まれず、学校の友だちと遊ぶことが生活の中心でした。そのため、クラスも中位でしたが、通塾を続けていればよいという気持ちでした。
 ところが5年生になると、突然新型コロナにより小学校が休校となり、塾もオンラインとなって、とても不安になりました。また、サピックスは教材の整理や学習の管理で想像以上に親の関与が必要でした。そこでこの機会に(今更ながら)、計画表を作ったり、問題をコピーして復習ノートを作ったりしました。
 一方で、学校見学ができなくなったのは痛手でした。3・4年生の間に見学する機会もありましたが、いちばん行きたい5年生のときに行けなくなってしまったのです。インターネットで情報収集し、あっという間に満席になる説明会を予約したり、親だけでも行ける学校は何校も回ったりしました。
 6年生になると、さすがに親としても気が焦ってきます。1学期の模試の成績が振るわず、志望校選定も迷っていましたが、主人の大学へのあこがれもあり、夏ごろには早稲田大高等学院中にチャレンジすることにしました。
 ただ、通っていた校舎に早大学院単独のSS特訓のコースはなく心配でしたが、併願校に万全を期し、第一志望校にチャレンジするためには、むしろこのほうがいいのではと考えました。サピックスの先生も、相談するとすぐにお電話をくださり、不安が払拭されていきました。
 2学期は過去問もやりつつ、SS特訓の復習や模試の復習に追われました。上位クラスに常駐するようになった息子は、それでも淡々と日々の学習サイクル(授業→復習)を回し続けました。こつこつと言えば聞こえはよいのですが、淡々とし過ぎていつスイッチが入るのか心配になりつつも、成績は上昇して志望校の判定結果が良いまま12月の模試を終えました。
 冬期講習以降は、志望校対策プリントやテストと過去問の復習ノート、語彙力完成プリントなどを繰り返しました。1月は新型コロナ対策もあり、半分ほど学校を休んで体調を整えつつ試験に臨みました。栄東中の東大クラスにスライド合格してまだ伸びていると感じ、もし不合格なら直前にメンタルに影響があるため受験させるかどうか迷った立教新座中も受験しました。ここで合格を得て、その勢いで早大学院からも合格を頂きました。
 サピックスの教材は多く、息子のようにやらない問題が多くて白紙だらけだと心配になりますが、カリキュラムを信じて基本から実力をつけていくという先生の方針どおりやれば、間違いないと思いました。息子をしっかり見守ってくれていた先生方に、あらためて感謝申し上げます。

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