受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田大学高等学院中学部

息子を信じること

M.Kさん お子さんの名前 Kくん

 新5年生からサピックスでお世話になりました。それまでは、2年生からほかの塾でお世話になっていましたが、より実績のある環境で勉強をさせたいという思いでサピックスの門をたたきました。2年生から塾に行かせていたおかげで、初めのうちは順調に上位クラスをキープしていたのですが、秋くらいから徐々にクラスが落ち始めました。先生方のお声がけや夏期講習中の成績によるクラス昇降では、息子もやる気を出し、一つでも上のクラスに行くのだと、夏休みは非常にがんばっていましたが、結果は伴わず、6年生の秋には過去最低のクラスに一気に転落しました。今思えば、それが良かったのかもしれません。本人は悔しさをばねに発奮し、また下のクラスでも各クラスの成績優秀者に贈られるマンスリーテストの表彰状にも勇気づけられ、悪いことばかりではなかったことが救いでした。また、サピックスのすばらしい教材もさることながら、先生方のさまざまなご指導には感謝しかありません。そのおかげで12月の最後のマンスリーテストでは過去最高のクラスアップを経験し、いい形で本番受験に臨むことができました。1月中にラ・サール中の合格を頂き、親子で少し心に余裕ができましたが、この合格におごることなく、喜びは封印しました。必ず第一志望校の早稲田大高等学院中の合格を勝ち取るという強い思いで本番を迎えることができました。また、ラ・サール中合格のおかげで、2日以降はどんどん攻めていけました。攻めすぎたせいでチャレンジ校は撃沈しましたが、悔いはありません。皆さまも1月中に試験がある地方校を、ただの肩慣らしではなく実際の志望校として候補に入れると、2月の試験での選択の幅が広がるのでお勧めです。ただ、ラ・サール中に関しては、お子さまにゲームの持ち込み可であるといううそは必須です。合格を頂いたら勘違いであったと謝りましょう。
 3日の朝には、疲労が相当たまっていたようで、試験を受けたくないと言い出しました。連日の緊張感は、あまりにも子どもには負担が大きく、受ける学校の数も十分に考慮したほうがいいと思いました。なお息子は、午後入試は受けませんでしたが、同じ日の午前・午後の2連戦は、さらに子どもの負担が大きかったと思います。3日の試験後に1日の試験結果を伝えても、あまりに疲弊しており、合格の喜びをあまり感じ取っている様子はなく、翌日に喜びが爆発、日を追うごとに自分が第一志望校に合格したという喜びに浸っていました。
 どんなに偏差値が下がっても、志望校の変更を勧められても、夫に何を言われても、第一志望校は変えませんでした。理由は、志望校別のコースで身につけた慣れや、志望校の過去問での好結果など、一般の模試では表れない部分があることを信じ、また親の叱咤にもめげずにがんばる息子の力を強く信じることに徹したからです。模試の結果だけにまどわされず、強い気持ちを持ってお子さまの力を信じ、試験日の前日まで叱咤激励してがんばってください。皆さまの志望校合格を心から祈っています。

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