受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 開成中学校

虻蜂を取る

R.Nくん

 ぼくには、趣味がたくさんある。5年生のときにある人が弾いているピアノを聴いてからは、ピアノ音楽を鑑賞しているし、大の本好きで、ひとたび本の世界に入り込むと、周りの音はまったく聞こえない。ゲームも小さいころからやり込んでいるし、鉄道においては、自他ともに認める筋金入りの鉄ちゃんである。
 そんなわけで、趣味は数え切れないほどあるのだが、そこに受験が立ちはだかった。入試本番に近づくにつれて増える勉強量、減る自由な時間。趣味を楽しむことが、どんどん難しくなっていった。
 そこで編み出したのが、「無駄を省く勉強法」だ。
 ぼくは学校から帰ってきたら、まず最初にゲームをしていた。頭をリフレッシュさせ、集中して勉強に取り組むためだ(名目上はそうだが、本当に集中して取り組めていたかは定かでない)。その後、優先順位の高いものから勉強を開始。そして休憩時間にピアノ音楽を聴いたり、隙間時間を利用して算数の問題を解いたりして勉強を進めていた。
 このように、趣味をやめるのではなく、優先順位を明確にして、質を重視した無駄のない勉強をすることで、趣味に費やす時間をつくって、勉強と両立していた。
 後輩の皆さんのなかには、「6年生は好きなことを我慢しなければならない」と思って、不安になっている人もいるかもしれない。しかし、そんなことはない。勉強と好きなことをするときのめりはりをつければいいだけ。「やるときはやる、楽しむときは楽しむ!!」だ。
 そして、今までぼくを支えてくれた家族、先生方にはとても感謝している。ありがとうございました。後輩の皆さんもがんばってください。応援しています。

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