受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 開成中学校

怠け者のぼくでも

A.Mくん

 ぼくにはあまり勉強をする習慣がないのである。たとえば「基礎力トレーニング」などは親に言われないとやらない。その理由は、面倒くさいから。式を書くのも面倒くさい、起きるのも寝るのも面倒くさい。面倒くさくないのは好きなものを食べるのとゲームくらいだ。
 6年生の7月の復習テストで、ぼくは成績を上げようと思い立ち、がんばってテストに取り組んだ。それまでもがんばっていないわけではなかったけれど、そのときは今まで書かなかった式を書いたり、国語の文章に線を引いたりなど、やったほうがいいと言われたことをやってみた。その結果は、いつもより悪かった。
 でも、考えてみれば今までやっていなかったことを、当日その場でやってみても効果的にできるわけがなかった。そのときのぼくにはそれがわからなくて、がんばったのに結果が出ず悲しくて、二度と式なんて書かないと泣いた。夏期講習マンスリーテストは式を書かなくても最上位コースだったから、ぼくはますます式の必要性を感じなくなった。
 その後、SS特訓の授業が始まり、そんなぼくにも式を書く習慣がついた。なぜ習慣がついたのかというと、先生や周りの仲間の力が大きかったと思う。先生にさりげなく「式を書かないとだめですよ」と言われたり、周りの人たちがみんな式を書いているのを知ったりして、自分も書かないとだめだと思った。家で勉強をそんなにしなかったぼくでも合格を頂けたのは、塾での勉強をがんばったからだと思う。
 ぼくからの教訓は、

①体調管理をしっかりすること。手洗い、うがいをしっかりして、たくさん食べてたくさん寝る。早寝早起きは難しいので、睡眠時間の確保だけでいいと思う。

②リラックスは大事。息抜きで本を読むことも大切。資料集の隅々まで読むと知らないことが書いてあり、おもしろいので一石二鳥である。

③あきらめないこと。最後の学校別サピックスオープンで1桁の点数を取っても大丈夫。なんとかなると、いつもどおりにしていたら、ぼくは受かった。

 ぼくのようにするのは危険かもしれませんが、なんとかなると思うことはいいと思う。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2022年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ