受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属駒場中学校

両立難

S.Yくん

 ぼくの受験生活は「両立難」そのものだった。学校では友だちと価値観が合わない、授業がおもしろくない、校則が多すぎてついていけない、ということにいちいちいらいらする日々。そのせいで、ぼくのストレスは70を超えていた。できるだけストレスを抑えたかったぼくは、20くらいのストレスになるように勉強をした。学校を楽しく感じていたころの半分にも満たない勉強量になっていることはわかっていた。勉強時間はそれほど変わらなかった(つまり、効率が悪くなった)けれども、それを言い訳にして1校目の受験(開智中)まで態度を変えなかった。偏差値にかなり余裕はあったものの、だらだら勉強の結果か、1問でも落とせば不合格、というありさまで、ここからどんどん受験校の偏差値が上がっていくことを考えれば、これまでのようにだらだら勉強はしていられないと思った。
 そして、翌日からぼくの尻にようやく火がついたことを実感した。これまでのストレスがとれずに残っていたものの、学校を休んで少し気が楽だったためか、勉強はしっかりとこなすことができた。そのため、とれずに残っていたストレス(60くらい)に勉強でのストレス(50くらい)を足し合わせて、110くらいのストレスを自分にかけていることになる。そのため、市川中のあとも渋谷幕張中のあとも思い切り疲れて帰ったが、ストレスは怒りとはまったく違っているものだ、ということに気がついた。
 怒りが100を超えれば、超えた分が殺人や暴行などの激しい行動になって表れることが多い。しかし、ストレスというものは不思議なことに、100寸前までは抱え込んでしまうのだが、100を超えることで、なんとも言えぬ達成感を抱くものだったのだ。だから、ぼくは適度にストレスをかけることで、受験結果は全勝で幕を閉じた。そのため、ぼくも将来は「両立難」にとらわれず、適度なストレスをかけたいと思った。

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