受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属駒場中学校

チャンスは準備のできた者だけにほほえむ

N.Sくん

 ぼくは、1年生のときからサピックスに通っていた。受験についてはあまり深く考えておらず、とりあえず開成中をめざそうと思っていた。6年生のはじめに先生に筑波大附駒場中を受けることを勧められ、受験することにした。当初は高嶺の花のように感じていて、なかなか実感が湧かなかった。しかし、先生の指導により、偏差値が届くようになり、本気で筑駒を受けようと思うようになった。
 開成をめざして5年間努力してきたことは、けっして無駄ではなかった。楽しい授業で身につけられた知識や経験は筑駒を受験するうえでも糧になった。特に理科・社会の細かい知識は、どの学校でも問われるので固めておいてよかったと思う。
 6年生の夏以降は好調…と思っていたら最後のマンスリーテストではクラスを二つも下げ、さらに2回目の筑駒の学校別サピックスオープンでは合格可能性が50%になってしまった。その悔しさをばねに、苦手分野の克服を図った。計算ミスが起こらないように、また、起こっても点数が取れるように考えをわかりやすくする工夫をしたり、「言葉ナビ」や「コアプラス」を復習し直して基礎をもう一度固めたりした。そのお陰で、冬期講習や正月特訓以降、少し安定するようになった。
 栄東中の受験では、苦手な基本問題が多く出ていて、3年間特待生という結果にはなったが、「この結果に落ち込むだけでなく薬にしなさい」と先生に言われ、過去問で失点の多かった回の解き直しをさらに強化した。
 2月3日、ついに筑駒の入試だ。国語は問題がよくわからず、算数は得意な図形が出題されなかったので、少し焦ったが、理科と社会で気持ちを整理し、今までやってきたことで培った実力を信じて冷静に対応した結果、無事に合格をつかめた。
 皆さんが、志望校に向かって努力しているときに、つらくなることもあるかもしれない。しかし、努力は必ず本番での力になる。最後までがんばれ!

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