受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2022年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属駒場中学校

1月は涙、2月も涙

T.Tくん

 5年生の4月、サピックスに入室したと同時にぼくの受験戦争が始まった。それまでは算数だけ家庭学習していたぼくに待ち受けていたのは、過酷な勉強の日々だった。しかし、つらいと思う前に負けず嫌いなぼくは、クラスでトップの成績を取れば表彰状がもらえると知り、対抗心をメラメラと燃やした。
 月日が流れて6年生の秋、テスト祭りに突入。合格力判定サピックスオープン、開成中の学校別サピックスオープン、聖光学院中の学校別サピックスオープン、筑波大附駒場中の学校別サピックスオープンと、次々に試験を受けた。正直言って、見直しも間に合わなくなった。そして11月後半、ちょっとしたスランプ状態に。ありえないミスを連発して、いつものように算数で点数が取れない。しばらくサボっていた「基礎力トレーニング」も開き、徐々に本来の状態に戻すことができた。
 迎えた1月。人生で初めての受験。まずは栄東中の東大特待だ。ふだんの力を発揮すれば、6年特待もいけるだろうと信じていた。しかし、12歳での初めての経験。思ったようにはいかなかった。学校帰り、結果発表のボタンを押した瞬間、「合格」の文字が目に飛び込んできた。しかし、その下には「1年特待」と書かれていた。「えっ?」。驚きで声が出てこなかった。一方、双子の兄は「6年特待」。悔し涙があふれてきた。
 1月の結果を受け、それまで以上に国語に時間をかけるとともに、万全の体調で2月の本番に挑んだ。
 開成、聖光はふだんどおりに受けることができた。問題は筑駒だ。2月3日の朝、今までにない緊張を覚えた。しかし、会場に入ると徐々に落ち着きを取り戻し、「なんだか大丈夫そうだな」と感じた。国語はよくわからなかったが、いつものことだ。その後の理科・算数・社会は十分な手応えがあった。2月5日、筑駒の合格発表で番号を見つけたとき、今度はうれし涙があふれた。

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