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最新中学入試情報
2023年度中学入試特集/緊急分析首都圏
中学受験生の実数の増加傾向は今年も継続
開成、桜蔭が近年では最多の応募者数に
首都圏の中学入試は、3年連続で新型コロナウイルス感染症を警戒しながら行われることになり、直前になってから面接の中止を発表した学校もありました。一部の学校では追試も実施されました。それでも中学受験生の実数は減少せず、むしろ増加しています。なかでも新校舎を建設した学校、大学との提携を強化した学校、男女共学化に踏み切った学校などに人気が集まる傾向が見られます。詳しく見てみましょう。
2023年度入試のトピック
●2月1日午前受験者数は1000人以上増加して、約4万3000人に。受験率は15.0%になった。
●横浜共立学園、横浜雙葉、立教女学院(一般)、女子学院、雙葉などが直前に面接の中止を発表。これらの学校では3年連続で面接が行われなかったことになる。
●筑波大学附属駒場もウェブ出願を導入。
●神奈川県私立中学高等学校協会の「共通追試」は今年も実施された。栄光学園は不参加で独自の追試を実施。
●昨年追試を実施した開成は、今年は実施せず。
●ともに新校舎を建設中の開成と桜蔭の応募者数が近年では最多に。
横浜共立学園、横浜雙葉、立教女学院、
女子学院、雙葉は3年連続で面接を中止
新型コロナウイルス感染症を警戒しながら行われる首都圏中学入試も、2023年で3回目です。2021年と2022年の入試では従来、面接を実施してきた学校の多くが、感染リスクを避けるためだとして、直前に面接の中止を発表しました。面接を実施したのは、慶應3校などごく一部のみで、ほかのほとんどの学校では、2年連続で面接が行われなかったのです。
2023年度入試でも、11月に横浜共立学園と横浜雙葉が、12月に立教女学院(一般)が、1月に女子学院、雙葉などがそれぞれ面接の中止を発表しましたが、桜蔭、学習院女子、頌栄女子学院、白百合学園、東洋英和女学院などは3年ぶりに面接を実施しました。フェリス女学院は2022年も2023年も、もともと面接を実施する予定はなく、筆記による「人物考査」が行われました。
新型コロナウイルスに感染したために出願していた入試を受けられなかった受験生を対象とする神奈川県の学校の共通追試は、2023年も実施されました。ただし、すべての学校が参加したわけではありません。栄光学園は2023年も独自の追試を行いました。また、2022年は追試を実施した開成は、2023年は実施しませんでした。
出願から合格発表までの一連の手続きをウェブで行う流れも強まっています。国立校の筑波大学附属駒場でも、ついにウェブ出願が導入されました。紙の願書の学校は、公立中高一貫校を別とすれば、ほとんどなくなったといえます。
2月1日午前受験者数は今年も増加し
約4万3000人に。受験率は15.0%
首都圏の私立中学受験生の実数は、東京都・神奈川県で一般入試が解禁される2月1日午前に入試を行う学校の受験者数合計から推定することができます。この日の午前には、埼玉県や千葉県などの学校にすでに合格して受験を終えた子どもや、公立中高一貫校のみを受検する子どもを除くほとんどの受験生が、いずれかの学校を受けると考えられるからです。
この数値の増減は、私立中学受験生の実数の増減を反映しているといってよいでしょう。2010年代前半は減少傾向で、2015年には3万6000人を割りましたが、2016年から2020年までは、5年連続で前年を上回り、2021年もほぼ前年並みでした。そして2022年はさらに増加し、4万2000人に近くなりました。
また、この2月1日午前受験者数を、首都圏1都3県の公立小学校6年在籍者数で割って求めた「受験率」も、2010年代前半は低下する傾向にあり、2015年は12%台前半でした。しかし、その後は上昇に転じ、2022年は14%台後半にまでなっています。
こうした傾向は2023年も変わらず、2月1日午前受験者数は、前年より1000人以上増加して、4万3000人を超えました。「受験率」も上昇し、15.0%に達しています(表①・グラフ②参照)。しかも、私立中学受験生の増加は、あと数年は続く可能性があるといえます。2022年末に文部科学省から発表された、令和4年度の「学校基本調査」の結果を見ると、東京都の公立小学校の各学年の在籍者数(2022年5月1日現在)は、5年生(新6年生)<4年生(新5年生)<3年生(新4年生)<2年生(新3年生)と、学年が下がるほど増えているからです(グラフ①参照)。全国的には学年が下がるほど減っていますが、東京都に関しては、そうなってはいないのです。
●表① 2月1日午前受験者数と受験率の推移

※公立小学校6年在籍者数は、文部科学省のその年度の「学校基本調査」より。2月1日午前受験者数は森上教育研究所調べ。2023年の2月1日午前受験者数は、2月11日までに受験者数が判明しなかった学校のデータについては昨年のデータよりそれを推定して算出した暫定値です。
●グラフ① 全国、首都圏1都3県、東京都の公立小学校在籍者数(2022年5月1日現在)
●グラフ② 2月1日午前 私立中学受験者数と募集定員の推移
2023年度 中学入試特集目次 |
◎2023年度中学入試特集 ◎首都圏:2023年度中学入試レポート|緊急分析 2023年度首都圏中学入試の動向 ◎関西圏:2023年度中学入試レポート|緊急分析 2023年度関西圏中学入試の動向 |
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