受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「18年8月号」より転載/18年7月公開)

母校再訪

東京女学館中学校・高等学校

河野 真奈美さん(2013年卒業)
片桐 楓汀さん(2018年卒業)

自立心を養う生徒主体の学校行事と
卒業後も刺激を与えてくれる友人たち

 今年、創立130周年を迎えた東京女学館は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標に掲げています。伝統ある女子教育を守る一方で、人間相互の信頼を基により良い社会をつくり上げていく「インクルーシブ・リーダーシップ」を育む教育を推進。同校で学び、医学部に進んだ2人の卒業生に、「女学館」の魅力について大いに語っていただきました。

みずからの目標に向かい
努力を惜しまない女性ばかり
河野 真奈美さん 千葉大学医学部医学科6年

河野 真奈美さん千葉大学医学部医学科6年小学4年生から6年生までカナダで過ごし、帰国後に復学。2013年に高校卒業後、千葉大学医学部医学科へ進学。中高6年間続けたバスケットボール部では、副キャプテンも務めた。「部活で身につけた人間関係力は、大学でも大いに役立っています」

―最初に、東京女学館を志望した理由と、入学後の印象についてお聞かせください。

河野 わたしは小学校からの内部進学生です。中高生が充実した学校生活を過ごす様子を近くで見ていたので、迷うことなく進学を決めました。

片桐 わたしは中学からですが、「将来は海外に出たい」という気持ちが強かったので、英語に力を入れている東京女学館を選びました。制服がかわいいというのも、動機の一つです。

河野 東京女学館には個性的な生徒が多く、「自立した女性」という印象を与えると思います。自分の考えをしっかりと持ち、目標に向かってがんばっている人が多く、在学中はもちろん、卒業した今でも、同窓の友人たちから刺激を受ける機会がたくさんあります。

片桐 クラスや学年で団結する行事が多く、同級生のつながりが強いのも特徴です。自分とは異なる分野をめざす人とも友だちになれるのは、中高一貫校ならではだと、卒業してあらためて実感しています。

―学校行事のなかで印象に残っていることを教えてください。

河野 やはり体育大会ですね。学年対抗で行われるので、高学年のほうが有利かと思われますが、わたしたちは高3で優勝できず、悔しい思いをしました。

片桐 「6年前の高3生は優勝できなかったから、気を抜かずがんばろう!」と誓っていたのですが、わたしたちのときはまさかの4位。さらに残念な結果になってしまいました(笑)。

「やはり懐かしいのは教室です」と話す河野さん。6年ぶりに座った席で思い出すのは、友だちと語り合った楽しい休み時間だそうです。お世話になった高3担任の鈴木龍馬先生と

河野 高3生は「カドリール・プロムナード」という戦後から続く伝統的な演技を制服姿で披露します。下級生のころからあこがれていたダンスや行進を立派にやり遂げることで、まさに6年間の集大成といった感があります。

片桐 二人三脚のように脚を縛って行う競技が多いです。転ぶこともあり、練習中は痛い思いをするのですが、大いに盛り上がります。

河野 体育大会や記念祭(文化祭)といった行事だけでなく、クラブ活動や校内美化、風紀、文化的な催しなど、学校生活すべてを各委員会(生徒会)が中心となり、生徒主体で行っているのも、自立心が育つ大きな理由だと思います。わたしは中3と高2のときに修学旅行の実行委員を務めましたが、思い出深い研修になりました。

進路について真剣に考える
高1の研修旅行
片桐 楓汀さん
慶應義塾大学医学部医学科1年

片桐 楓汀さん慶應義塾大学医学部医学科1年2018年に卒業。同年、慶應義塾大学医学部医学科に進学。小学1年生までアメリカで過ごす。在学中はバレーボール部に所属。「中学・高校ともにバレーボール部の部長を務めましたが、後輩が何かと助けてくれたので、学業と両立させることができました」

―東京女学館は英語教育にも定評がありますが、海外在住経験のあるお二人から見ていかがでしたか。

河野 ネイティブの先生が行う英会話の授業では、中1から数人のグループで対話する機会が多く設けられます。「話さなければ進まない」という状況になるので、自然と英語力が身につきますね。

片桐 英語を使う行事が多いのも励みになります。中3の英語暗唱では、クラス代表の1人に選ばれて、キング牧師の演説文を発表しました。暗唱といっても、演劇風にしたり、文章を書いて見せたりと、表現方法も自由なので、暗唱の奥深さを知りました。

―進路を決めたきっかけは何ですか。また、実現に向けてどのような対策をしましたか。

河野 高1の5月にある2泊3日の研修旅行で、1人ずつ「自分の将来」についてクラスメートの前でスピーチをします。それを機にじっくり考えたことで、「命にかかわる仕事に就く」という指針が定まりました。友だちの決意を聞くこともできて、大きな影響を受けました。それからは、同じ目標を持った友だちと励まし合い、情報交換をするようにもなりました。

片桐さんの思い出の場所は、各階の廊下に設けられたベンチです。「休み時間にはいつも、自動販売機で購入したジュースを飲みながら、部活の相談などをしていました」

片桐 わたしにとっても研修旅行は一つの転機でした。両親が医師なので、幼いころから最も身近にある仕事でしたが、決意表明するに当たり、ほかに興味のあった仕事とじっくり比較検討をして、「医師になる」と決心できたからです。

河野 学習については、高3の夏までは基礎を固めることを徹底しました。秋からは医学部対策に取り組みましたが、そこでも授業中に配られる演習プリントを中心にやっていました。

片桐 わたしも夏までは学校のプリントで英語と数学の土台づくりに専念しました。市販の問題集などに手を出すよりも、まずは学校でやった問題は全問解けるようになろうと、繰り返しやり直しました。実はわたしにとって、慶應義塾大学はチャレンジ校だったのですが、それより先に受けた本命校が不合格だったので、「それならば、もっと上のレベルの大学でリベンジしよう」と、慶應の入試までの2週間、必死に勉強しました。「現役生は何が起こるかわからない」という先生のことばを信じてよかったです。

河野 わたしの場合は、目標は高めに設定しようと、国公立大学をメーンに考えました。千葉大学に決めたのは、見学して雰囲気が気に入ったからです。また、総合大学なので医学以外の分野について学ぶ機会もあり、他の学部の人と接することができると考えたからでもあります。

身につけた英語力を生かして
海外での活躍も視野に

在学中のお二人について「河野さんは天才肌、片桐さんは真面目な努力家でした」と語る進路指導部長の澤田明先生と一緒に

―将来は、どんな医師をめざしていますか。

河野 手を動かすのが好きなので、外科に進みたいです。小学校時代に海外で生活した経験があり、大学の病院実習ではアメリカに短期留学もしたので、海外での勤務も視野に入れています。

片桐 両親が産婦人科医なので興味はありますが、まだ1年生なので、しっかり勉強して考えていこうと思います。得意な英語を生かしたいので、いずれは留学をして、海外の医療技術を学び、日本に持ち帰るという役割を果たしたいという思いはあります。

―最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

片桐 教育目標のままの学校です。6年間で、一人の女性として自立できる体験を数多くできると思います。休み時間や放課後は、職員室がいちばんにぎやかな場所になるほど、先生と生徒の距離が近く、生徒は先生を慕っていますし、先生は本当によく面倒を見てくださいます。

河野 伝統を守りながら、国際的な感覚を身につける教育にも力を入れている学校です。自分のやる気次第で、どんな目標もかなえられる環境が整っているので、ぜひ入学して、自分の将来を切り拓いてください。

《学校のプロフィール》

東京女学館中学校・高等学校

所在地 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16

     JRほか「渋谷」「恵比寿」駅よりバス約10分、東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩12分

電 話 03-3400-0867
H P http://www.tjk.jp/mh 別ウィンドウが開きます。

《Information》

中学校説明会
  7月19日(木)13:00~(予約不要)
  9月  6日(木)10:00~(要予約)
12月22日(土)13:00~(予約不要)
入試説明会(要予約)
11月17日(土)10:00~
オープンスクール(予約不要)
10月27日(土)14:00~16:00

※入試個別相談も実施

創立130周年記念祭(予約不要)
11月10日(土)11:15~16:30
11月11日(日)  9:00~16:30

※両日とも入試個別相談も実施

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