受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「18年9月号」より転載/18年8月公開)

母校再訪

玉川学園中学部・高等部

松澤 美樂さん(2018年卒業)
前田 英汰さん(2018年卒業)

一人ひとりの学ぶ意欲を引き出し
個性を育む多彩な教育プログラム

 1929(昭和4)年に創立し、来年、創立90周年を迎える玉川学園は、東京都町田市にある61万平方メートルの広大なキャンパスを舞台に、幼稚部から大学院までを擁する総合学園として、独自の一貫教育を展開。「個性尊重」「自学自律」といった教育信条を大切にしながら、専門性と人間性を備えた人材の育成に取り組んでいます。先進的なグローバル教育の実践でも注目されている同校での学校生活について、この春、高等部を卒業した2人の先輩に話を聞きました。

多くのチャレンジができる
自由な校風が魅力
松澤 美樂さん 早稲田大学社会科学部1年

松澤 美樂さん早稲田大学社会科学部1年「多彩な分野でチャレンジできる環境が整っているのが玉川学園の魅力です。模擬国連に参加したことや、ペガサス祭(文化祭)の実行委員長を務めたことは、高校時代の大きな思い出です」

―今はどのような大学生活を送っていますか。

前田 初年度なのでリベラルアーツを幅広く学んでいますが、2年次からは数学系に進もうと考えています。大学では将棋部に入ったほか、都内の大学の数学科の学生が集まるインカレサークルにも参加しています。東工大には数学部がないので、立ち上げるための準備をしているところです。

松澤 履修しているのは必修科目が中心ですが、来年度以降は、興味のある分野の専門科目を履修して学びの幅を広げたいと思っています。課外活動では、学生団体に所属して、教育関連のボランティアに取り組んでいます。たとえば、日本各地で英語の楽しさを教えるイベントや、英語弁論大会の運営に携わっています。

―玉川学園はどんな学校だと思いますか。

松澤 生徒の個性が尊重され、勉強はもちろんのこと、多方面の力を伸ばせる学校だと思います。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)やスーパーグローバルハイスクール(SGH)としての活動も多彩で、さまざまな刺激を受けました。ただ、それらのチャンスを生かすためには、自分で行動しなければなりません。逆にいうと、行動さえすればどんなチャンスでもつかめるということです。

前田 玉川学園には、あらゆる面でチャレンジしやすい環境が整っています。わたしは読書が好きで、中学生のころに総合情報図書館「学園マルチメディアリソースセンター(MMRC)」をよく使っていました。そこで多様な情報に触れたことで、理系の学問への興味が広がりました。

―そんな環境を活用して取り組んだ活動はありますか。

前田 「SSHリサーチ」という科目を履修し、全国のSSH指定校が集まる「SSH生徒研究発表会」で数学の研究発表を行い、奨励賞を受賞しました。こうした研究の際には、併設する玉川大学の施設が使えることも魅力で、大学の先生にもアドバイスを頂くことができました。

昨年のペガサス祭(文化祭)で実行委員長を務めた松澤さん。「とても忙しかったですが、めりはりをつけて勉強する習慣がつきました」

松澤 わたしは全国のSGH指定校と連携して開催する模擬国連の活動に参加しました。食糧問題など、世界的な問題をテーマにして英語で議論することは刺激的でした。高3ではペガサス祭(文化祭)の実行委員長になったのが大きな思い出です。たくさんの委員をまとめるので大変ですが、無事に役割を果たせて自信がつきました。弓道部の部長もしていたので、部活を引退するまでは、文化祭の準備と部活、受験勉強がすべて重なって、本当に目が回るような忙しさ。おかげで、めりはりをつけて勉強する習慣が身につきました。

得意分野を伸ばしながら
勉強と課外活動を両立
前田 英汰さん
東京工業大学第1類1年

前田 英汰さん東京工業大学第1類1年「高等部の先生との出会いで、数学という学問の本当のおもしろさに目覚めました。研究にも打ち込める充実した学習環境で、思う存分得意分野を伸ばせました」

―志望大学はどのように決めましたか。

松澤 高2の夏に行った早稲田大学のオープンキャンパスがきっかけです。当時の成績は合格ラインにまったく届いていませんでしたが、志望校を決めたことでスイッチが入って、秋から受験勉強に集中できました。

前田 中学生のときに東工大のことを知り、その後さまざまな大学のことを調べていくうちに、自然と志望校になりました。受験勉強は、ついつい好きな数学ばかりやってしまいましたが、最終的には推薦入試で合格をいただきました。SSH生徒研究発表会での奨励賞や、東京理科大学主催の「坊っちゃん科学賞 研究論文コンテスト」での優秀賞など、得意分野における実績が評価されたのだと思います。センター試験では苦手な英語である程度の点数を取らなければならないので、春休みに集中的に勉強しました。理数系科目に関しては、わたしが所属していたコースは、授業の進度が速く、高3になるとみっちり演習に充ててくれたおかげで、かなり高い得点が取れるようになりました。

松澤 英語のスピーキングは得意でしたが、テストの成績は高2まであまり良くありませんでした。限られた時間を有効活用するために、10分単位のスケジュールを組んで集中して勉強し、挽回しました。

今の自分をかたちづくる
たくさんの出会い

―今の自分につながっていると思う中高時代のエピソードを教えてください。

松澤 中3のとき、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会に出たことです。この大会で、運営をサポートする大学生と出会い、その縁で今、教育関連のボランティア活動を行う学生団体に所属しています。

2017年8月、神戸で行われたSSH生徒研究発表会で奨励賞を受賞した前田さん。SSH指定校206校の各代表がポスター発表をしました

前田 高校の担任の先生と物理の先生との出会いです。数学にも詳しい先生方でしたので、高校時代の研究活動を助けていただきました。物理の先生には、「数学では、何よりも定義が大事」と言われたことが、数学という学問の本当のおもしろさに気づくきっかけになりました。数学という学問はしっかりとした理論の土台があってこそ、発展させていくことができます。担任の先生にはものすごくレベルの高いことを教えてくれたり、対等な議論の相手になってくれたりしました。このお二人の先生のおかげで数学を今も学び続けているのだと思います。

松澤 玉川学園の大きな特徴は、生徒と先生の距離がとても近いことです。クラスも仲良く、男女の壁が少ないと思います。校舎も高校のクラスの横に中学のクラスがあるなど、学年を超えてかかわりやすい配置でした。

前田 生徒に多様性があるのもよかったと思います。また、プライベートの活動も充実させることができます。わたしは夏休みに他校のディベート大会や、東大の科学系イベントなどに参加しましたが、これらの体験からも多くのことを学びました。大学の幅広い講義を自然に理解できるのも、高校までの学びの土台があるからだと思います。

―最後に受験生へのメッセージをお願いします。

前田 勉強も受験も楽しんでほしいと思います。わたしも好きなジャンルに打ち込んだせいか、受験生活を楽しく送ることができました。楽しみながら取り組めば、可能性は大きく広がると思います。

松澤 入学した途端に、さまざまなチャンスが降ってくる学校です。それを、逃さないようにキャッチしてください。そして、在学中にぜひ自分の得意なものを見つけてほしいと思います。

《学校のプロフィール》

玉川学園中学部・高等部

所在地 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1

     小田急線「玉川学園前」駅より徒歩約15分、東急田園都市線「青葉台」駅よりバス17分、下車後、徒歩約10分

電 話 042-739-8931
H P http://www.tamagawa.jp/academy 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要web予約)
  9月21日(金)19:00~
10月17日(水)10:00~
10月24日(水)10:00~
10月27日(土)10:00~
オープンスクール(要web予約)
  9月29日(土)10:00~
上記以外にも学校説明会等を実施しています
詳しくはこちら

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