受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「18年11月号」より転載/18年10月公開)

母校再訪

吉祥女子中学・高等学校

平出 のどかさん(2018年卒業)
岸 万里子さん(2018年卒業)

それぞれの個性を認め合う環境で
勉強にも部活にも打ち込む6年間

 吉祥寺にキャンパスを置く吉祥女子中学・高等学校は、今年で創立80周年を迎える、伝統ある完全中高一貫制の進学校です。「社会に貢献する自立した女性の育成」を建学の精神に掲げているだけに、さまざまな価値観と個性の持ち主が集う、多様性のある環境です。勉強も部活も充実させることができる同校で、生徒たちはどのような学校生活を送っているのでしょうか。2人の卒業生に母校への思いを語っていただきました。

個性と自主性を重んじ
共に成長し合える環境
平出 のどかさん 鳥取大学 医学部医学科 1年

平出 のどかさん鳥取大学 医学部医学科 1年在学中はバスケットボールクラブに所属し、週5日練習に励みました。高2からはキャプテンを務め、目標としていた大会では準優勝に。厳しい状況や嫌なことから逃げずにやってこられた経験が、自信につながっているそうです

―吉祥女子を志望した理由を教えてください。

 姉が通っていて、吹奏楽部に入部していたので、文化祭などでよく学校に来ていました。そこで生き生きと楽しそうにしている先輩たちを見て、自分もこんな学校生活を送りたいと思ったからです。

平出 部活にも思い切り打ち込める活発な学校と聞いて、「ここに入りたい」と思いました。わたしはミニバスケットボールをしていたので、勉強をがんばるのはもちろんのこと、中学・高校では、部活にも一生懸命に取り組みたかったのです。

―入学してみて、学校にどのような印象を持ちましたか。

平出 生徒の自主性を重んじてくれる学校だなと思いました。最も印象に残っているのは、高3の文化祭です。有志で企画した「Nステ」という出し物があり、日本や韓国のアイドルのダンスなどを披露しました。もちろん、衣装の用意からダンスの練習まで、すべて自分たちで行います。先生は基本的に多くを口出しせず、安全面に気を配ってくださいました。

 文化祭では、吹奏楽部も演奏をしました。同じく企画から自分たちで作り上げていくので、とても充実感があります。顧問の先生はホールの手配や会計関係のことなど、裏方でわたしたちを支えてくださり、とても感謝しています。

平出さんの思い出の場所は体育館。時には授業中も頭から離れないほど、バスケットボールに熱中しました

―部活での思い出を聞かせてください。

 吹奏楽は誰か一人でも気を抜くと、人を感動させられる音楽を創り出すことができません。「どうやってみんなのやる気を出させて、同じ方向をめざして音楽を創っていくか」。気持ちを統一することの難しさや、それが一つになったときの楽しさを学びました。

平出 バスケットボールクラブではキャプテンを務めました。50名を超える部員をまとめるのは大変でしたが、やりがいがありました。大学でもバスケットボールを続けていますが、話し合いの場では、自然とみんなを仕切るようになっています。周りがよく見えるようになったと感じています。

―進路を決めたきっかけを教えてください。

平出 小さいときからドラマや本などの影響で「医師になりたい」と思っていました。今は臨床医を希望していますが、地域医療に興味があるので、それもあって鳥取大学を選びました。

 東大に進学した先輩に会いに行ったりするうちに、あこがれるようになりました。自分の夢が決まらないうちに学部を決めるというのが不安だったので、入学時ではなく2年次に学部を決めることができる制度があるのも魅力の一つです。

―吉祥女子は英語教育に定評があり、国際交流も盛んだそうですね。

平出 中3の10月に、生徒のほぼ全員がカナダへの語学体験ツアーに出かけます。わたしにとっては初めての海外だったので、その前に英語を猛勉強しましたが、英語力というより、英語を発する勇気が必要なんだなということを感じました。帰国後は、英語学習に対するモチベーションが大きくアップしました。

それぞれの生徒に適した
きめ細かい指導でサポート
岸 万里子さん
東京大学 文科三類 1年

岸 万里子さん東京大学 文科三類 1年在学中は吹奏楽部に所属。高2で引退するまでファゴットを担当。木管楽器の代表の一人だったという岸さんは、100名の部員の意見をまとめる難しさを学びました。その結果、大会でめざしていた賞が得られ、大学でも吹奏楽を続けています

―部活を続けながらの受験勉強は大変だったのではないでしょうか。

平出 受験勉強は、ほぼ学校の勉強だけで済みました。授業は教科書の内容に加えて、先生の実体験を含めた興味深い話のおかげで、頭によく入ってきました。医学部の入試では面接や小論文があるのですが、面接対策を先生にお願いしたら、今までに面接で聞かれた項目を集めた資料などを用意してくださいました。また、小論文や英作文の添削が必要な生徒には、担当の先生を学校側がそれぞれ割り振ってくださって、ていねいに指導していただけました。

 学校の勉強を最優先にして、授業の内容を最大限吸収しようとしました。英語の授業では、ただ教科書を読むだけでなく、たとえば洋楽の歌を練習するなど、息抜きになるようなこともしてくださったので、楽しんで受けられました。わたしは社会と数学が苦手でしたが、それを得意にするのは難しくても、足を引っ張らないようにすることはできると思います。特に授業で力を入れて教えてくださったことがそのまま試験に出て、すごく助かりました。

ふだん吹奏楽部の合奏の場として使っていた「淑美ホール」で、担当楽器のファゴットと

―最後に、吉祥女子をめざす皆さんにメッセージをお願いします。

平出 大学には、進学校出身で高校時代に勉強ばかりしていたという人もいます。そんな話を聞くと、「勉強と部活を両立できた自分は恵まれた環境にいたんだ」と感じました。勉強だけやっていたとしても希望の大学に進めたと思いますが、「それはちょっと違うかな」と思います。どちらも真剣に取り組める環境が吉祥女子の良いところです。

今年9月に完成した新5号館の教室で学年主任の塩澤知美先生と

 入学するまでは活発な生徒ばかりがいるイメージでしたが、実際は物静かで内省的な生徒もいて、どんな生徒でも壁がなく、お互いを認め合っていて否定をすることはありません。入学したら、きっと楽しいことが待っていますよ。

 いい意味で他人の目を気にせず、一人ひとりがやりたいことをできる環境があります。大学で吉祥女子の運動会の名物である「棒倒し」の話をすると「すごいところだね」と驚かれます。しかし、それも無理やり出場させられるようなことはありません。進路についても、他校から来た学生は、特定の大学を強く勧められたことがあったと言いますが、吉祥女子はそんなことはなく、それぞれが自分のやりたいことや将来に向き合って選んでいくことができます。

 今は、受験に向けて焦りが出てくるころだと思います。でも、吉祥女子にせよ、他の学校にせよ、「行きたい」と思った理由があるはずなので、それを忘れずにあきらめないでがんばってください。

《学校のプロフィール》

吉祥女子中学・高等学校

所在地 〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町4-12-20

     JR「西荻窪」駅より徒歩8分
西武新宿線「上石神井」駅よりバス15分「地蔵坂上」下車徒歩8分

電 話 0422-22-8117(代)
H P https://www.kichijo-joshi.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会
11月17日(土)10:30~
6年生対象
11月21日(水)10:30~
5年生以下対象
入試問題説明会
12月  2日(日)
①10:30~、②14:00~
6年生対象

※学校説明会、入試問題説明会ともに予約・上履きは不要

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