受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「18年11月号」より転載/18年10月公開)

母校再訪

巣鴨中学校・高等学校

成合 泰崇さん(2012年入学)
金田 隼人さん(2012年入学)

伝統を守りながら、新しい取り組みを実践
〝面倒見の良い〟環境で自己の力を伸ばす

 男子校らしい“硬教育”で知られる巣鴨中学校・高等学校。長年受け継がれてきた伝統を守りながら、近年は国際プログラムを充実させるなど、次代を見据えた新たな試みを展開し、活気にあふれています。入試改革にも取り組み、2019年度入試から2月1日の午後に「算数選抜入試」を新設することになりました。2012年度入学の同期で、今年度からそれぞれ国内、海外の大学へ進学した卒業生のお二人に、同校の魅力や学校生活の思い出などについて語っていただきました。

多彩な留学プログラムを用意
充実する国際教育
成合 泰崇さん 東京大学 文科三類1年

成合 泰崇さん東京大学 文科三類1年2012年、巣鴨中学校入学。2018年、同高校卒業。部活は歌留多班。「小学生のころ、家に貼ってあった地図を眺めるのが好きで地理に興味を持つようになりました。将来は未定ですが、教育行政に携わる仕事に就きたいとも考えています」

―進学先の大学・学部を選んだ理由や経緯をお聞かせください。

成合 高1の夏に東大のオープンキャンパスに行き、ここをめざそうと決めました。小・中学生のころから地理に興味があって、教育学もやりたいと思っていたので、教養学部にも教育学部にも進める文三を選びました。

金田 高1の夏休みに、“Eton College Summer School”に参加。高2の夏からは同じく英国のクライストカレッジに留学し、帰国せずにそのまま向こうでオックスフォード大学をめざすことにしました。数学と物理が好きだったので、学部は物理を選択しました。

―イートン校は英国屈指のパブリックスクールと言われています。どのような3週間でしたか。

金田 全寮制なので、先生やイートンOBのスタッフと共同生活をします。そこで感銘を受けたのは、彼らの人間性のすばらしさ。厳しい規律などもありますが、全員が勉強だけではなくスポーツにも打ち込んでいて、文化のようなものを感じました。この経験が翌年の留学を、そして海外大学への進学をめざすきっかけになりました。

旧校舎から新校舎に移転する過渡期に学んだ成合さん。職員室前に展示されている旧校舎時代の机と椅子に「懐かしいですね」と顔をほころばせます

成合 “Eton College Summer School”は中3から高2の希望者によるプログラムなのですが、東京の男子校で参加が認められているのは巣鴨だけ。ぼくも高1のときに参加し、異文化体験を含めて多くのことを学びました。昨年度から始まった国際プログラムも多く、近年、巣鴨がグローバル教育に力を入れているのを感じます。

金田 今年度から正式にクライストカレッジとフレンドシップアグリーメントを結び、ぼくのようにそのままオックスフォードやケンブリッジ大学に進む道が開かれたのですが、ぼくのときも学校が単位を認定すると言ってくれたので、留学に迷いはありませんでした。休み期間の帰国時には巣鴨に来て勉強や進路について相談していました。そうしたサポートは心強かったですね。

深く考えさせる授業を展開
OBとの絆の強さも魅力
金田 隼人さん
オックスフォード大学 物理学部1年

金田 隼人さんオックスフォード大学 物理学部1年2012年、巣鴨中学校入学。高2の夏から英国のクライストカレッジに留学。2018年9月からオックスフォード大学で学ぶ。中高の部活はバスケットボールとサッカー。「とりあえずは、大学での研究活動をしっかりこなすことが目標です」

―学校生活で、特に印象に残っている授業などはありますか。

成合 中3と高1では数学の成績上位者だけのクラスがあるのですが、そこでの数学の授業はすごいと思いました。内容が高度で、ぼくには理解できませんでした(笑)。

金田 ぼくは中1、中2の日本史の先生の授業が印象に残っています。ちょっと立ち止まって深い話をされることが多く、時代がなかなか先に進まないのです(笑)。

成合 そうそう。縄文時代だけに1学期のすべてを使うような感じで、中1が終わってもまだ平安時代までたどりつかない。でも、とてもおもしろい授業でしたね。

金田 深く考えさせる内容で、これも伝統なのかもしれません。

―伝統といえば、大菩薩峠越え強歩大会、巣園流水泳学校という学校行事がありますね。

成合 大菩薩峠越えでは、深夜から朝にかけて9時間ぐらい歩きます。中1のときは雨降りの悪天候で、道が滑りやすくて歩きにくく、苦労しました。

高2の夏から留学し、新校舎での思い出がほとんどない金田さん。6階のテラスに立つのも初めてですが、「なぜか、巣鴨に戻ってきたなという感じがします」

金田 水泳学校の遠泳は、中1は全員参加です。始まる前までは不安に思っていましたが、やってみると案外スムーズに完泳できました。完泳できてうれしかったのはもちろんですが、それよりも印象に残っているのは指導に来てくれたOBの方たちの姿です。仕事や研究で忙しいのに、よく後輩の面倒を見てくれるなと感激しました。

成合 OBとの絆が強いのも巣鴨の特徴ですね。水泳学校では何十人ものOBの方が来てくれて、サポートしてくれます。大菩薩峠でも、大学の医学部に進んだ部活の先輩が、ぼくの高3時に救護関係で参加していました。これも巣鴨の良き伝統の一つだと思います。

学習姿勢を育てて
目標到達へと導いてくれる

―中高時代を振り返ってみて、巣鴨はどんな学校だと思いますか。

成合 最初に思い浮かぶのは、学習面での面倒見の良さです。中1から小テストが週4回あって、課題も数多く出ます。迷ったり横道にそれたりする暇もなく、学校についていけば力がつくようなシステムになっています。もっと高いレベルを望めば、先生がさらに発展的な課題を与えてくれるため、勉強の材料に困ることはありませんでした。

金田 そのとおりですね。巣鴨は本当に面倒見の良い学校だと思います。特にすばらしいのは、将来の進路や目標などがまだ明確ではない中学生の時期に、必要な課題を与え、学習姿勢をきちんと育ててくれるところです。先生方は、個々の生徒に対してどのレベルまで学力を引き上げるかという目標をしっかりと持って、指導にあたっていると思います。

成合 秋に卒業生の先輩が自分の経験を話してくれる講座があり、どういう参考書を使ってどういう勉強をしたかなどを教えてくれます。そうした面倒見の良さもあります。

金田 進路指導でも個別指導のほか、夏休み前には休み期間の学習計画の立て方を指導する講座を開くなど、きめ細かく、ていねいな印象がありますね。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

成合 巣鴨というと規律が厳しいというイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、厳しいだけではありません。校長先生は朝礼でよく、「硬教育は言い換えると努力主義だ」とおっしゃっていました。目標に到達できるための努力を続けられるように、生徒一人ひとりをきちんとサポートする。巣鴨とは、そういう学校だと思います。ぜひ、皆さんも巣鴨をめざしてがんばってください。

金田 これからは、海外の大学をめざそうという人も増えてくるかと思います。そんな人たちにアドバイスしたいのは、海外の大学では英語はただのツールでしかないということです。英語はできて当たり前で、それ以外に何かもう一つ、武器になるものが必要でしょう。英語を学ぶのではなく、英語で得意分野を究めるというように、明確な目標を持って進学すれば、得られるものも大きいはずです。巣鴨で自分を磨き、目標に向かって羽ばたいてほしいと思います。

《学校のプロフィール》

巣鴨中学校・高等学校

所在地 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1

     JR「大塚」駅、都電荒川線「大塚駅前」駅、東武東上線「北池袋」より徒歩10分、JR・東京メトロ「池袋」駅より徒歩15分

電 話 03-3918-5311
H P https://www.sugamo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約、要上履)
11月10日(土)10:00~
※授業見学あり
12月  8日(土)10:00~
※授業見学あり
《場所》
ギムナシオン
・申し込みはホームページより

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