受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「19年7月号」より転載/19年6月公開)

母校再訪

逗子開成中学校・高等学校

吉田 裕紀さん(2014年卒業)
秋山 礼さん(2019年卒業)

挑戦する気持ちを育てる海洋教育
夢をあきらめない強い志を培う

 1903年に東京の開成中学の分校として開校された逗子開成中学校・高等学校は、神奈川県有数の進学校です。キャンパス前に広がる逗子湾を生かして、「ヨット製作・帆走」「遠泳」「海洋人間学講座」の三つを柱とする「海洋教育」に取り組み、心身ともに健全でたくましい青年の育成をめざしています。自然豊かなキャンパスで、生徒たちはどのような学校生活を送っているのでしょうか。母校で過ごした日々について、2人の卒業生に語っていただきました。

多彩な体験プログラム
語学研修制度も充実

吉田 裕紀さん横浜市立大学医学部6年中学在学中はヨット部に所属。幼いころから卵アレルギーを患い、それがきっかけで医師を志したそうです。学校外で剣道を習い、現在は三段の腕前。生まれ育った横浜で地域医療に貢献するため、国家試験に向けて勉強中です

―逗子開成を志望した理由を教えてください。

吉田 自由で伸びやかに過ごす先輩方の姿をオープンキャンパスで見て、自分もこんな学校に入りたいと思いました。逗子開成ならではの特徴的な取り組みが多く、海洋教育や海外研修が行われる点にも魅力を感じました。

秋山 自然が好きなので、海や山に囲まれて中高6年間を過ごしたいと考えていました。逗子開成では、中1から一人乗りのヨットを作り、海で帆走させる実習があることも興味深かったです。最終的に志望を固めたのは、語学研修の機会が豊富だったから。「ぜひ、この学校に入り、外国へ行って勉強してみたい」と強く感じました。

―入学後の生活について教えてください。

吉田 生徒の個性や主体性を育ててくれる学校だと思いました。先生方は面倒見が良く、勉強や部活動はもちろん、さまざまな面で熱心にサポートしてくださいます。一方、生徒も個性豊かな人が多く、学外のコンテストなどにも積極的に参加していましたね。

秋山 海外研修で多くのことを学びました。まず、中2の語学研修でカナダへ行き、いろいろなことに積極的に取り組むようになりました。その後、中3の修学旅行でニュージーランドを訪れ、高2の研究旅行ではマレーシアへも行きました。英語もがんばって勉強し、学校オリジナルの英字新聞づくりにも参加しました。周囲の友人もそれぞれにやりたいことを見つけて、それに打ち込んで過ごす人が多かったですね。

苦手な水泳を克服した温水プール。伸び伸びとした日々を懐かしむ吉田さん

―部活動での思い出を教えてください。

吉田 中学のヨット部では、潮風を切って海を進むさわやかな気分を満喫しました。夏休みに2泊3日の合宿が開かれ、校内の「海洋教育センター」の宿泊室に泊まって、ヨットのセーリング技術に磨きをかけたり、仲間と親睦を深めたりしました。

秋山 物理化学部は40~50人ほどの大所帯で、部員はそれぞれ、「物理化学・自然研究・電子ロボ・理科工作」の四つの研究班に分かれて活動しており、さまざまな研究発表会で実績を上げています。生物に興味があったぼくは「自然研究班」を立ち上げ、夢中になって海や川で生き物を研究しました。仲間と出かけた野外調査の時間は、とても充実していましたね。

食堂に座る秋山さん。逗子開成生のパワーの源がここで提供されます

―学校生活で印象的なエピソードを教えてください。

吉田 記憶に残っているのは、マラソン大会です。これは砂浜を走るので生徒の間で「浜ラン」と呼ばれ、砂浜は走りにくいので苦手な人も多かったですね。ちなみに、逗子湾は遠浅の海なので、潮の満ち引きによって浜の風景が変化して、走る距離が長くなったり短くなったりすることも興味深かったです。

秋山 中3のときから、夏休みの課題としてツバメの研究に取り組んできました。ツバメは身近な鳥ですが、実は生態がよくわかっていないのです。数年間かけて研究した成果が評価され、東京大学の推薦入試に合格したこともうれしかったです。

きめ細かなサポートで
根気強く希望進路を実現

秋山 礼さん東京大学理科Ⅰ類1年在学中は物理化学部に所属し、近隣の海岸や川辺で生き物を観察しました。研究の成果が評価されて、東京大学の推薦入試に合格。ツバメの調査に取り組み、野鳥観察専門の月刊誌『BIRDER』に記事や写真が掲載されたこともあります

―逗子開成は遠泳の授業があることでもよく知られていますが、いかがでしたか。

吉田 泳ぐのが苦手だったので、遠泳は大変でした。本番で1500メートル泳ぎ切ることをめざし、体育の授業でも10回ほど海で練習するのですが、泳ぎが下手だと早朝の補習を受けなければなりません。水温20度以下の海は冷たく、波が高いときは海水をたくさん飲むこともありました。それでも、先生方の熱心なご指導のおかげで泳げるようになり、達成感を味わうことができました。

秋山 ぼくも泳ぎが苦手で、中1で週4回、プールの授業があるのがつらかったです。温水プールとはいえ屋外にあるので、肌寒い日は体が冷えることもありました。25メートル泳げないと夏休みに補習もありましたね。

―進路を決めたきっかけについて教えてください。

吉田 幼いころから医師にあこがれていましたが、数学が苦手で夢をあきらめかけていました。先生方に相談すると、「やりたいことがあるのなら、がんばることができるはず」と励まされて、横浜市立大学医学部の受験を決めました。ぼくは横浜出身なので、地元で地域医療に貢献したかったのです。受験勉強では、小論文や過去問の添削などを熱心にサポートしていただきました。高3では、英語を添削する先生がついてくださったので、効率的に勉強を進められました。最後まで学校の勉強だけで十分でした。

秋山 先生に薦められて東京大学の推薦入試へのチャレンジを決め、志望理由書の書き方や2度の面接対策など、長期にわたって手厚く指導してもらいました。学校は朝6時から自習室が使えて便利でしたし、放課後は教室で友だちと「大学ではこんなことを学びたい」と夢を語りながら、最終下校時刻の夜7時まで勉強しました。

ヨット帆走や遠泳など、たくさんの思い出が刻まれた逗子湾。ヨット部顧問の風間啓一先生と

―最後に受験生にメッセージをお願いします。

吉田 成績が伸びずに苦しいときがあるかもしれませんが、入学後の楽しい生活を想像して、前向きにがんばってください。すばらしい6年間が待っています。

秋山 たとえ第一志望の夢がかなわなくても、勉強に打ち込むことで精神的に成長できると思います。いろいろなことに積極的に挑戦して学校生活を楽しみ、自分のやりたいことを見つけ、充実した日々を過ごしてください。

《学校のプロフィール》

逗子開成中学校・高等学校

所在地 〒249-8510 神奈川県逗子市新宿2-5-1

     JR横須賀線「逗子」駅より徒歩12分
京浜急行「新逗子」駅より徒歩12分

TEL 046-871-2062(代)
H P www.zushi-kaisei.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

帰国生入試説明会
  7月24日(水)10時~
秋の入試説明会
11月  9日(土)10時~
12月13日(金)14時~
夏休み見学会 各回10時~
  7月20日(土)、7月22日(月)、7月23日(火)
水曜見学会 各回10時~
  6月19日(水)、9月4日(水)
土曜見学会 各回10時~
10月12日(土)、11月30日(土)、1月25日(土)

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