受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「19年8月号」より転載/19年7月公開)

母校再訪

国府台女子学院中学部・高等部

西 真理夏さん(2019年卒業)
檜和田 春佳さん(2019年卒業)

団結力を強める多彩な行事を通じ
中高6年間で自立した女性に

 今春の高等部の現役大学進学率は90.6%。こうした水準を何年にもわたってキープしているのが、千葉県を代表する女子進学校・国府台女子学院です。1926(大正15)年創立という長い歴史を持つ同校は、浄土真宗(本願寺派)の教えに基づく仏教精神を基礎に置いた教育を展開している点が大きな特色となっています。この春、見事に現役で東京大学理科一類と慶應義塾大学薬学部に進学した卒業生のお二人に、そんな母校の魅力や母校での思い出などについて語っていただきました。

誰にでもきちんとあいさつ
友だちづくりが大きな魅力

西 真理夏さん東京大学理科一類1年高2の修学旅行の最後の夜に、ホテルの1室でクラスのパーティーを企画。「来ても3人くらいかな」と思っていたのに、ふたを開けたら全員が集結。ダンスをしたりするなど「はっちゃけました」

―お二人とも3月まで在校生だったわけですが、母校を訪ねるのは久しぶりですか。

西 はい。大学入学後、今日が初めてです。東大理一の女子比率はわずか8%なので、正門を入ったときにはほっとしました。

檜和田 わたしは、実は1週間ぶり(笑)。先週の土曜日に開催された大運動会を見にきて以来です。西さんと同様、大学は共学なので、その空気は女子校と全然違います。やはり母校に来ると落ち着きます。

―西さんは小学部からの入学だそうですね。

西 親の勧めで入りましたが、中学部には絶対に内部進学したいと思いました。小学部の友だちと別れたくないという気持ちに加え、中学部には施設・設備が整っているというイメージがあったからです。それに100人以上が中学部から入学してくるので、友だちが増えることも魅力に感じていました。

西さんがよく自習をしていた図書館。普通教室10室分の広さを誇る、国府台女子の自慢の施設の一つ

檜和田 わたしは中学部から入りました。小6のときに訪ねた学院祭(文化祭)で、お手洗いを利用した際、在校生にあいさつされたのですが、「この学校の生徒は、誰も見ていない場所でもきちんとあいさつしてくれるんだ」と、とても心に響いたのです。そのとき以来、国府台女子に入りたいと思うようになりました。

―実際に入学していかがでしたか。

檜和田 学院祭のときに感じた「この学校なら」というイメージはまったく変わらず、入学してよかったと思いました。

西 小学部は1学年80人だったのですが、中学部の1学年は200人以上。友だちが一気に増えました。友だちがたくさんできたことが国府台女子での最大の財産です。

団結力が強まる「仮装行列」
受験を乗り越える原動力に

檜和田 春佳さん慶應義塾大学薬学部薬学科1年中1から引退まで化学部に所属し、学院祭ではテレビ番組「ピタゴラスイッチ」の「ピタゴラ装置」的なからくりを毎年展示。成功率は低かったものの、毎年チャレンジし続けたので「やり切った感がありました」

―国府台女子は学校行事が充実していると聞きました。卒業した今、どの行事を思い出しますか。

檜和田 中高合同で行われる大運動会ですね。なかでも強く思い出に残っているのは、クラスごとにテーマを決め、それに沿って衣装や大道具・小道具、背景(行列のバック)などを作ってグラウンドを1周する「仮装行列」です。係を分担してクラス全員で準備するので、一人ひとりがおのずと自立します。また、大運動会は毎年5月終わりか6月初めに開催されるため、入学間もない中1にとっては友だちとより親密さを増す大きなきっかけにもなります。毎年楽しかった思い出しかありません。

西 わたしも仮装行列で、ほぼ1年前に行われた高3の大運動会が最高の思い出になっています。受験勉強が本格化し始める時期なので、高2までよりさらに大変になるのですが、進行が遅れている係を別の係が手助けするなど、クラスが一致団結。受験勉強もみんなで乗り越えようという雰囲気が生まれました。

国女ライフの舞台となっていた6年6組のベランダで、過ぎ去った日々を懐かしむ檜和田さん

―西さんと檜和田さんは中3から卒業まで同じクラスだったとのことですが、昨年の大運動会は有終の美を飾ったそうですね。

西 仮装行列のテーマは「受験生」で、受験をやや自虐的に扱いました。わたしはある有名な問題集の張りぼて作りを担当。キャストが1人で動かせるか、中は暑くないかなど、多角的に検討し、「これなら」という物を作ることができました。

檜和田 わたしはテーマに沿った「クラス旗」作りを担当しました。文字などはすべて手縫いなので、お裁縫が少しは得意になりました。しかも、最優秀賞を獲得できたので本当によかったです。

西 わたしたちは青組だったのですが、12年ぶりに優勝することができました。応援団も優勝し、仮装行列も2位と、達成感がありましたね。

生徒に寄り添ってくれる先生方
人生の礎を学べる6年間

―課外学習に夏期講習、冬の勉強会など、国府台女子の進路実現のためのサポートは手厚いですね。進路はどのように決めたのですか。

西 幼いころから理系科目が得意で、理系に進学することは小学生のときに決めていました。博物館に行くと、ロボットの展示コーナーから離れない子だったこともあり、中3のときには工学部に進もうと決意。東大を選んだのは、2年生まで教養学部で幅広い分野を学べるからです。今は知能機械に興味があります。わたしが高1のときに家でロボット掃除機を買ったのですが、床のコードなどを吸い込んでは止まっていました。そうした心配のないさまざまな家事ロボットを開発し、働く女性を助けるのが将来の夢です。

檜和田 幼いころから割と病院のお世話になる子どもでした。薬学部を選んだのは、薬剤師としてチーム医療の一員となり、つらい思いをしている患者さんを助けたいと考えたからです。医師にも興味がありましたが、わたしは化学が好きなので、化学の勉強もできて医療側に立てる職業を考えたとき、薬剤師だとひらめきました。

中3から高3まで西さん、檜和田さんの担任を務めた斎藤洋介先生と、校内のビオトープを背に。実は、檜和田さんはビオトープ愛好会の創設メンバーで、斎藤先生はビオトープ愛好会顧問です

―では、受験生へのメッセージをお願いします。

西 中高時代は人生のなかで最も中身の濃い時期だと思います。その大切な6年間を国府台女子で過ごすことは本当に有意義です。すばらしい先生が多く、生徒一人ひとりに寄り添ってくれますし、生涯の友だちもできます。困難なことに直面しても、友だちがいれば必ず乗り越えられます。国府台女子はそんな友だちづくりに最適の学校です。

檜和田 卒業して最も大切に感じるのは「ご縁」です。中1のときに、近い親族が亡くなったのですが、葬儀のコーディネーターが国府台女子のOGでした。また、家の近所のバス停でバスを待っているとき、見知らぬ60代くらいの方に「わたしも国府台女子だったのよ」と声を掛けられたこともありました。それらすべては「ご縁」です。そんな「ご縁」という概念を学ぶことができたのも、国府台女子で6年間を過ごしたからこそ。国府台女子は人生の礎について学べる学校です。

《学校のプロフィール》

国府台女子学院中学部・高等部

所在地 〒272-8567 千葉県市川市菅野3-24-1

     JR総武線「市川」駅より徒歩12分
京成本線「市川真間」駅より徒歩5分

TEL 047-322-7770(中学部)
H P www.konodai-gs.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会 要予約、全学年対象
  9月  7日(土)10:00〜
入試説明会 要予約、小6対象
10月19日(土)10:00〜
11月  9日(土)10:00〜
学院祭(文化祭) 予約不要
  9月21日(土)9:00〜15:00
  9月22日(日)9:00〜14:30

※両日とも10:00から学校説明会を開催。

学校見学会・個別見学会
学校HP参照

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