受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「19年8月号」より転載/19年7月公開)

母校再訪

東京女学館中学校・高等学校

山﨑 可奈子さん(2018年卒業)
正田 千宙さん (2018年卒業)

一人ひとりの自主性を重視しながら
生徒に寄り添い、夢の実現を応援してくれる

 1888年の創立以来、130年以上にわたって、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性」を輩出し続けてきた東京女学館。伝統ある女子教育を守る一方で、人間相互の信頼を基により良い社会を築き上げていく「インクルーシブ・リーダーシップ」を培う教育を推進しています。同校で共に学び、共に東京大学に進学した二人の卒業生に、東京女学館での学びについて語っていただきました。

体育大会で団結心が芽生え
海外研修で英語学習に目覚める

山﨑 可奈子さん東京大学理科二類2年小学校ではサッカー部、中学高校ではソフトボール部に所属。ポジションはショート。人と接するのが好きで、休日は友人と外出する機会が多い。大学ではフットサルとテニスの同好会で活動中。「ミス東大コンテスト」関係の手伝いもしている。

―初めに、中学時代の部活動や委員会活動について教えてください。

山﨑 わたしは中学・高校とソフトボール部に所属し、中学ではキャプテンを務めました。後輩に一人、部活を続けるかどうか迷っていた子がいましたが、私たちの引退試合でソフトボールの楽しさを再認識し、部活を続ける決断をしてくれました。それがいちばんの思い出です。

正田 わたしは料理やお菓子づくりが好きで家庭部に入りました。印象に残っているのは、部長だった高2の秋、記念祭(文化祭)で喫茶店を出店したこと。お菓子のレシピや用意する数を考えるのが大変でしたが、とても充実した体験でした。
 委員会は、読書が好きということもあり、中2・高1・高3と図書委員を務めました。本の貸出・返却の受付が主な仕事で、お勧めの本を紹介する「ラウンジ新聞」の制作も担当しました。

山﨑 委員会では、体育大会を運営する保健体育委員を中3から務めました。体育大会は学年対抗で、学年ごとに強い団結心が芽生えます。運動が苦手な生徒たちも、やる気を見せてがんばってくれたのがうれしかったですね。

正田 体育大会は本当に盛り上がります。高3のときは4位に終わり、本当に悔しかったです。その代わりに、大学受験ではクラスでがんばろうという気運が高まりました。団結心と連帯感は本校の特徴だと思います。

―東京女学館は英語教育に定評がありますね。

山﨑 はい。中3のときに参加したマレーシア研修では大きな刺激を受けました。現地の中学生はマレー語だけでなく、英語や中国語も話せます。わたしも負けられないと、英語学習へのモチベーションが一気に高まりました。

正田 わたしもマレーシア研修が印象に残っていますね。現地の生徒たちは何事にも積極的で驚きました。ホームステイ先の女の子とは今でも手紙のやり取りをしています。学校生活では英語でスピーチする機会も多いので、自然と英語が得意になる子が多い気がします。

―英語以外で印象に残っている授業はありますか。

山﨑 高3の化学ですね。グループで問題演習に取り組んだとき、各自の進捗状況の差が歴然とわかり、「こんな授業の進め方もあるのか」と新鮮に感じて楽しかったです。

正田 わたしは茶道と華道ですね。大学の友人にその話をすると「茶道の心得があるなんてうらやましい」と言われました。また、テーブルマナーを授業で学べたことも、これから役に立つと思います。

先生の励ましとアドバイスで
東京大学に合格

正田 千宙さん東京大学理科一類1年現在は東京大学運動会アメリカンフットボール部「ウォリアーズ」で、戦略などを考えるスチューデント・アシスタントを務める。休日は部活で忙しいが、空き時間にプログラミングを独学したり、お菓子づくりを楽しんだりしている。

―東京大学を志望したのは、どのようなきっかけからですか。

正田 理系科目が好きで、中学の時点で理系に進もうと決めていました。最初は医学部志望でしたが、あるとき、「宇宙膨張論」に出合い、運動方程式ですべて解けるのはすごいなと思い、物理が好きになりましたね。宇宙にも興味が出てきて、航空宇宙工学を学ぶなら、やはり東京大学をめざすべきだと考えました。

山﨑 理系に進もうと思ったのは、国語と社会より、数学と理科のほうが成績が良かったから。高2の夏ごろから、本気でめざせる大学はどこだろうと考え始め、「東大をめざしてもいいのかな」という気持ちになりました。そう決めてからは、得意だった英語にいっそう打ち込み、成績も伸び、勉強が楽しくなりました。

―受験勉強中、スランプに陥ったことはありましたか。

正田 高3の春に成績が落ち込み、なかなか回復しませんでした。模試で間違えた問題を何度も復習し、先生にも相談したところ、解くべき演習問題を渡され、アドバイスを頂きました。

山﨑 やるべきことに追われ、精神的にまいってしまったのは高2の11月ごろと受験直前期。どちらのときも、高1からの担任の先生に毎日励まされ、先生に悩みを話すことで気持ちが整理でき、勉強に前向きになることができました。

何でも相談できる
先生との距離の近さが魅力

クラブ活動、体育大会など、思い出のいっぱい詰まった校庭で、高3時の担任の赤城菜々穂先生(数学科)と。「赤城先生は何でも話し合える存在」と山﨑さん

―東京女学館での学びは今、どのように生きていますか。

山﨑 東京大学に合格できたのは、東京女学館の自由な校風のおかげだと思います。生徒を時間で縛ろうというようなところはなく、先生方も「自分で考え、自分で行動しなさい」と見守ってくださったので、自分のペースで勉強ができました。

正田 女学館は生徒の自主性を尊重してくれるので、自ら学ぶ習慣が身につきました。学習習慣を身につけたうえで授業をしっかり受ければ、成績は自然と伸びていきます。

山﨑 部活動や委員会活動、それに日常での友人や先生との人間関係の中で、コミュニケーション能力も自然と育まれました。それが今、大学という新たな環境のなかでも役に立っていると思います。

正田 実は今、図書委員の後輩が東京大学をめざしています。一人でも多くの後輩に東大に進学してもらって、いつかは有名高のように、東京大学内に「女学館ネットワーク」を築いていきたいですね。

―将来の夢を教えてください。

山﨑 まず、進学振り分けで教育学部に進学すること。個人的に、近年注目されているアクティブラーニングに興味があるので、その手法を大学で学び、将来は企業研修などに生かしていきたいと思います。今考えると、高3のときに感動した化学の授業も、アクティブラーニングの一つのかたちだったんですね。

正田 先ほど述べたように、東京大学内に女学館ネットワークをつくることと、航空宇宙工学科に進み、ロケットの設計に携わることです。

読書好きの正田さんのお気に入りの場所は図書館。図書委員として活躍していたころが思い出されます。物理の楽しさを教えていただいた、高3時の担任の阿部純一先生と

―最後に、「東京女学館ってこんな学校」というアピールと、受験生へのメッセージをお願いします。

山﨑 先生も生徒もみんな優しく、しかも先生と生徒の距離がとても近い学校です。わたしも担任の先生には親身に相談に乗っていただきましたし、何でも話せる関係でした。

正田 先生方は本当に優しく、生徒が落ち込んでいると、先生のほうから「どうしたの、元気ないね」と声を掛けてくださいます。浪人中は先生方に会いたくて、何度も学校に足を運びました。

山﨑 中学受験では、やるべきことをきちんとやった子が合格します。ふだんから、自分で勉強する習慣を身につけることがとても大切です。

正田 東京女学館は、運動好きな子にも、読書好きな子にも、誰にでも居場所がある学校です。小学校のうちから勉強する習慣を身につけ、夢の実現に向けてがんばり抜いてください。

《学校のプロフィール》

東京女学館中学校・高等学校

所在地 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16

     JRほか「渋谷」「恵比寿」駅よりバス約10分、
東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩12分

TEL 03-3400-0867
H P www.tjk.jp/mh/ 別ウィンドウが開きます。

《Information》

中学校説明会(要予約)
  7月20日(土)13:00〜15:00
  9月  4日(水)18:30〜20:00(ナイト説明会)
10月  5日(土)10:30〜12:30
入試説明会(要予約)
11月16日(土)14:00〜16:00
12月14日(土)13:00〜15:00
オープンスクール(要予約)
10月26日(土)14:30〜16:30
創立131周年記念祭(学園祭)(予約不要)
11月  9日(土)11:15〜16:30
11月10日(日)  9:00〜16:30

※両日とも入試個別相談会を実施

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