受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「19年12月号」より転載/19年11月公開)

母校再訪

巣鴨中学校・高等学校

佐々木 大さん(2019年卒業)
山路 純平さん(2019年卒業)

努力主義の下、手厚いサポートを受けつつ
目標に向かって心身を鍛え、学力を育む

 1910年の創立以来、努力主義に基づく男子英才教育を実践し、各界に多くの逸材を輩出してきた巣鴨中学校・高等学校。近年は、イギリスの名門クライストカレッジ・ブレコンへの1年間留学をはじめとする国際プログラムの充実化、「算数選抜入試」の導入など、新しい試みにも積極的に取り組んでいます。伝統ある校風を受け継ぎつつ、次代を見据えた改革を推し進める巣鴨学園での学びについて、卒業生2人にお話を伺いました。

みんなで乗り越える伝統行事
先輩と後輩をつなぐ強い絆

佐々木 大さん東京大学 文科一類1年中高6年間を通して山岳班に所属。恒例の大菩薩峠越え強歩大会では、山道で仲間たちのサポート役として大活躍。高校では、生徒会に入って文化祭運営や自治活動にも携わりました。「大学では、表現力アップをめざして、演劇にも打ち込んでいます」

―巣鴨中学を志望した理由を教えてください。

佐々木 巣鴨は「規律が厳しく、努力主義の学校だ」と聞いていましたが、かえってその点に興味を持ちました。小学校時代は精神的にひ弱な面があったので、「自分自身を厳しく鍛えて、次の目標に進もう」と思い、入学を決めました。

山路 ぼくは中学受験のために通っていた塾の先生の勧めで、巣鴨を受験しました。ほかにも志望校はありましたが、巣鴨ならではの学校行事に興味があり、「巣鴨で学び、心身ともに成長したい」と思ったのです。

―入学当初の印象はいかがでしたか。

佐々木 電車通学が始まり、大量の教材が入ったカバンの重さに四苦八苦しました。今も大きなカバンを持った新入生を見ると、当時の苦労を思い出します。授業では中1からハイレベルなことを学びますし、宿題や課題も多く、「想像以上に厳しいな」と思いました。

山路 確かに、授業のレベルは高く、課題も多かったですね。ただ、巣鴨の先生方は、生徒一人ひとりをていねいにサポートしてくださいます。その点は安心しました。

思い出深い山岳班の部室の前に立つ佐々木さん。「つらかったこともたくさんありましたが、山岳班での活動は、ぼくの心身をとことん鍛え上げてくれました」

―巣鴨といえば、「大菩薩峠越え強歩大会」や「巣園流水泳学校」など、伝統的な学校行事がありますね。

佐々木 大菩薩峠越え強歩大会では、深夜から朝にかけて奥多摩の山道を9時間ぐらい歩きます。巣園流水泳学校の最後には遠泳が行われ、中1は全員参加です。最初は不安でしたが、意外にもみんなスムーズに完泳できました。

山路 運動が苦手な人でも、お互いに励まし合って乗り越える行事なので大丈夫です。印象的なのは、OBの方たちがサポートに駆け付けてくれたこと。先輩と後輩の絆が強いのも巣鴨の魅力の一つです。機会があれば、ぼくも後輩の面倒を見たいですね。

ハイレベルで楽しい授業
ていねいな指導で学力アップ

山路 純平さん東京大学 理科三類1年中高とも蹴球班(サッカー部)で活動する一方、高1から囲碁・将棋班に加入。「少人数で将棋盤を囲む程度だったのが、いまや25名を超す大所帯に育ったことがうれしい」。東大理科三類の部活動として、サッカーとスキーを楽しむ行動派。

―印象に残った授業はありますか。

佐々木 実は、巣鴨にはユニークな先生がたくさんいます。中3の時の英語の先生は独特の口調がおもしろく、熟語や文法知識を楽しく学べました。また、日本史では、黒板いっぱいに歴史事項を板書したかと思うと「これは全部ウソ!」と言ってバツを書き、その根拠となる話を詳しく教えてくれた先生もいました。アカデミックでありながらも、和気あいあいと勉強する雰囲気です。

山路 巣鴨で長く教鞭を執っている先生は優秀な生徒を育てるコツを心得ていて、モチベーションを高めてくださいます。たとえば、ぼくは数学の問題を解くのが速かったので、それを喜んだ先生が授業中もどんどんプリントをくれ、さらに数学が得意になりました。個人レッスンのような雰囲気で難しい問題にアプローチさせてもらうこともあり、じっくり正答を導く喜びも味わいました。また、中学の夏休みに蓼科へ勉強合宿にいきますが、そこで扱った円周率の問題が東大の過去問でした。中2という早い段階で東大の入試問題に触れたことで、東大が身近な存在になりました。

―お二人は「数学クラス」に在籍していたそうですね。

佐々木 巣鴨は中2まで普通のクラス編成ですが、中3と高1では数学の成績上位者で数学クラスが1クラスできます。この2年間は優秀な友人に囲まれて切磋琢磨しました。高2の進級時に文系か理系かを選択するので、ここでの勉強が強みになり、東大に合格した生徒はぼくだけではありません。

山路 「数学クラス」の学びで印象的なのは英語の授業も高度だったことです。つまり、英語と数学のどちらもできるように求められるため、全員が一生懸命でした。

充実するグローバル教育
進路の選択肢も多様に

囲碁・将棋班の後輩と対局する山路さん。「久々にこの部屋を訪れました。こうして盤面に向かっていると、中高時代のことが思い出され、感慨深いものがありますね」

―巣鴨はグローバル教育にも力を入れていますね。

佐々木 英国・イートン校のサマースクールに3週間ほど参加したのですが、ここでの経験は大きな転機になりました。そこで感銘を受けたのは、彼らの人間性のすばらしさ。この出会いが留学を、そしていずれは国際貢献の分野で働くという夢をめざすきっかけになりました。また、別の年にはイートン校からホームステイの学生をぼくの家に招きました。英語はツールであり、英語を使って何ができるかが大事なのだと真剣に考え始めたのはこのころからです。

山路 イートン校のサマースクールは高1から高2の希望者によるプログラムなのですが、東京の男子校で参加が認められているのは巣鴨だけ。ぼくも参加し、異文化体験を含めて多くのことを学びました。巣鴨では国際交流を主眼としたプログラムが増え、進路の選択肢が広がっています。

―進学先の大学・学部を選んだ理由や経緯をお聞かせください。

佐々木 中学に入学したころは宇宙飛行士に、その後は霞が関の中央省庁で働く官僚にあこがれていました。ところが、イートン校での体験をきっかけに、国際貢献の分野で働く夢も芽生えました。東大は留学制度も充実していますし、進む学部・学科を入学後に選べます。自分に何ができるかを試すには東大がベストだと思いました。

山路 父親が医師なので、幼いころから医者にあこがれて、中1から東大医学部をめざしていました。実は、ぼくは中学受験の本番でうまく力を発揮できませんでした。そのため、「難関校に進学した仲間に負けたくない」「今度こそ第一志望合格の夢をかなえる」という思いをバネに、巣鴨で勉強に励んできました。受験勉強については、最後まで学校の授業だけで十分でした。大学の講義でも巣鴨での学びが役に立っていて、先生方の手厚いサポートに感謝しています。

数学をみっちり鍛えていただいた荻原輝先生と記念撮影

―最後に、受験生にメッセージをお願いします。

佐々木 巣鴨で培った学習習慣は一生の宝となるはずです。ぜひ、皆さんも巣鴨に入り、何事にも受け身にならず、どんどん外の世界へと視野を広げてください。

山路 グローバル教育の充実化やアクティブラーニングの導入など、この数年で巣鴨の学びは大きく進化しています。そんな巣鴨で心身を鍛え、夢を実現する力を身につけてほしいと思います。

《学校のプロフィール》

巣鴨中学校・高等学校

所在地 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1

JR「大塚」駅、都電荒川線「大塚駅前」駅、東武東上線「北池袋」駅より徒歩10分、JR・東京メトロほか「池袋」駅より徒歩15分

TEL 03-3918-5311
H P www.sugamo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約、要上履)
12月7日(土)10:00~
※授業見学あり
《場所》
ギムナシオン
・申し込みはホームページより

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