受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「20年9月号」より転載/20年8月公開)

母校再訪

吉祥女子中学・高等学校

佐子 奈津子さん(2020年卒業)
谷口 萌さん(2020年卒業)

主体的に学び、多様性を認め合う校風が
時代を切り開く女性リーダーを育てる

 武蔵野の地にキャンパスを置く吉祥女子中学・高等学校は、優れた大学合格実績で注目を集める女子進学校。建学の精神である「社会に貢献する自立した女性の育成」を実現するために、「知的探究心を育みましょう」「言葉と行動に責任を持ちましょう」「互いの価値観を尊重しましょう」の三つを校是とした教育を実践しています。そんな吉祥女子の学校生活とはどのようなものなのか、卒業生のお二人に思い出を語っていただきました。

共通点は「議論好き」
意見を交換することで互いに成長

佐子 奈津子さん東京工業大学生命理工学院1年「今の技術では救えない命を助ける研究がしたい」との思いから、ライフサイエンス分野に進学することを決意しました。

―吉祥女子を志望した理由と、実際に入学してみて感じた印象を教えてください。

佐子 両親の勧めで、オープンキャンパスに参加したのが志望のきっかけです。入りたいクラブがあったことに加え、在校生が優しく対応してくれたことにも好印象を受け、この学校に入りたいと思いました。そのときの印象は、入学後も変わりませんでした。「遊びも勉強も全力投球」というのが吉祥女子の校風であり、美点です。

谷口 わたしも両親の勧めがきっかけでした。訪れたオープンキャンパスで心を動かされたのは、自由で楽しい雰囲気です。吉祥女子は、互いの個性を尊重し、誰もが自分らしくいられるという居心地の良い学校でした。

佐子 卒業して思うのは、吉祥生は本当に母校が大好きだということ。同期生と連絡を取り合うたびに、「戻りたいね」と話しています。

サッカークラブだった佐子さんが、チームメイトと切磋琢磨したグリーンコート。「引退試合では、OGや先生方の前で、力いっぱいプレーしました」

―吉祥生に共通する点とは何でしょうか。

佐子 意見を出し合うことに慣れているところです。人種差別や環境問題など、社会で起こっていることに無関心でいられない人が多く、卒業後もネットで誰かが質問を投げ掛けては、みんなで議論しています。異なる分野に進学した友だちからいろいろな情報が集まるので、とても視野が広がります。つい最近も、「自粛生活によって、高校生の妊娠が増えた」というニュースを見て、仲間とTwitterで議論をしました。「吉祥女子では、きちんとした性教育をしてくれたので、わたしたちは性の大切さを学べた」「日本は性教育が不十分ではないか」などと、議論に花を咲かせました。

谷口 吉祥女子では、「性とは生である」の理念に基づき、保健体育だけでなく生物学、社会学など、他分野の視点からも「性」について学びます。時には、性差別やLGBT(性的少数者)の問題にまで発展することもありました。初めて学んだときは困惑しましたが、高校時代にこの教育を受けられたことを、今では誇りに思います。

すてきな先輩に感化されつつ
クラブや学校行事に取り組む

谷口 萌さん一橋大学法学部法律学科1年刑事ドラマが好きで、警察官の仕事に興味を持つように。刑法や国際法をより深く学ぶため、法学部に進学しました。

―中高の6年間で、打ち込んだことはありますか。

佐子 サッカークラブの活動に夢中で取り組みました。活動日は週5日で、土・日に試合が入ることもありハードでしたが、体を動かすのが好きだったので、苦ではありませんでした。吉祥女子では、多くのクラブが中高合同で活動しています。中1から見た高2は本当に大人で輝いており、そんな先輩たちから、プレーについてはもちろん、それ以外の面でもさまざまな刺激を受けられることが励みになりました。

谷口 わたしはコーラスクラブでしたが、やはり先輩方がすてきで、まぶしく感じました。だからこそ、「来年は自分が後輩にあこがれられる先輩になりたい」と思ったものです。そうした先輩・後輩の関係が生み出す好循環が吉祥女子の良さかもしれませんね。わたしは高2でクラブ長を務めましたが、クラブをまとめるのは大変で、先輩方はすごかったんだなとあらためて実感しました。それでも周囲の助けを借りつつ、自分なりのクラブ長像を確立できたと思います。

―印象に残っている学校行事や授業について教えてください。

コーラスクラブだった谷口さんの思い出の場所は、音楽室。「先輩たちの美声にあこがれたころが懐かしい」。即興でピアノの演奏もしてくれました

谷口 思い出深いのは、中3の秋に参加した学年全員参加のカナダ語学体験ツアーです。自由行動の時間では、5〜6人のグループをつくり、自分たちで計画したプランどおりに観光します。時には道を聞かなければならず、なかなか英語が伝わらないといった苦労もありましたが、このような体験を中学生のうちにしたことで、海外に出るというハードルが下がりました。帰国後、留学をしようと決意した生徒も多かったようです。

佐子 わたしは中2から始めた、運動系行事の運営に携わる体育部での活動が印象に残っています。吉祥女子では、学校行事は生徒主体で企画・運営しています。わたしは球技大会やスポーツテスト、運動会の運営などに取り組み、高2では三役(幹部)にも選ばれました。大変な活動でしたが、友だちに感謝のことばを伝えられ、本当にうれしかったのを覚えています。運営席から見た各行事の閉会式の景色は、一生忘れないと思います。

―学習面や進路指導の面で、印象に残ったことはありますか。

谷口 中学生のころ、毎日のようにあった小テストが記憶に残っています。合格基準に達しないと補習となるので、必死に勉強しました。

佐子 高校生になってから、小テストのありがたさがわかりました。わたしは進路が定まったのが遅く、高3でやっと決まったのですが、中学から小テストで知識を積み重ねていたおかげで困りませんでした。『クラブ活動は18時まで』と制限があったのも、勉強時間を確保するための仕組みだったのでしょうね。また、先生方が何度も進路相談に応じてくださる点にも心強さを感じました。

谷口 併願校の組み合わせなど、的確なアドバイスをしていただけたので助かりました。また高3になると、各教科の先生が大学別に担当を決めて、過去問の演習をていねいに添削してくださいました。

―最後に、吉祥女子への進学をめざす受験生に、メッセージをお願いします。

佐子 吉祥女子は、クラブ活動や学校行事を全力で楽しめる学校です。その一方で、日々の学習を怠らない真面目さもあり、切磋琢磨できる友だちにも恵まれます。好きなことも、日々の学びも充実させたいと思っている人には、心からお勧めできる学校です。“一生ものの出会い”がきっとありますよ。

谷口 多くの人にとって、中学受験は初めての入試だと思います。第一志望校の入試では緊張し、難問に歯が立たないこともあるでしょう。わたしも、吉祥女子の算数の入試で苦手なn進法の問題が出たときは、目の前が真っ暗になりました。それでも、受かりたい一心で、最後まであきらめずに考えました。「石にかじりついてでも」の思いが、合格につながると思います。皆さんもくじけずに、最後まで力を出し切ってください。

《学校のプロフィール》

吉祥女子中学・高等学校

所在地 〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町4-12-20

     JR「西荻窪」駅より徒歩8分、
西武新宿線「上石神井」駅よりバス15分「地蔵坂上」下車、徒歩8分

TEL 0422-22-8117
H P www.kichijo-joshi.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約、WEB開催)
  9月12日(土)午前は6年生、午後は5年生以下
10月14日(水)6年生
10月17日(土)5年生以下
11月14日(土)6年生
11月18日(水)5年生以下
吉祥祭(要予約、WEB開催)
11月  7日(土)、8日(日)
オープンキャンパス(要予約、WEB開催)
11月21日(土)3~6年生
入試問題説明会(要予約、WEB開催)
12月13日(日)6年生
※日時や内容が変更になる場合があります。詳細は学校ホームページで必ずご確認ください。

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