受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「20年11月号」より転載/20年10月公開)

母校再訪

国学院大学久我山中学高等学校

山本 優心さん(2020年卒業)
宮澤 柚葉さん(2020年卒業)

学力と精神力を鍛える「御岳合宿講習」
同じ志を持つ仲間と共に切磋琢磨する

 国学院大学久我山中学高等学校は、ラグビーやサッカーなどのスポーツの名門校である一方、進学校としても知られる中高一貫校です。都内では希少な男女別学の学校で、男女それぞれの発達段階に即した教育を行っています。そんな同校では、毎年夏休みに高3生を対象とした6泊7日の「御岳合宿講習」を実施。約50年前から続くこの伝統的な勉強合宿がどのようなものなのか、学校生活の思い出とともに、卒業生の2人に語ってもらいました。 ※2020年度の「御岳合宿講習」は、新型コロナウィルス感染防止の観点から実施は見送りました。ただし、合宿で扱う予定だった学習内容を、教育プラットフォームを用いた課題配信や校内で行った夏期講習にて補うなどの対応をしました。

難関大学の受験に特化した
オリジナルテキストを使用

山本 優心さん慶應義塾大学法学部1年「高1の『研修会』も学校の名物行事の一つです。富士登山のほか、マスゲームの創作・披露などもあって心身共にきついですが、クラスが一丸となって取り組むことで絆が深まります。精神力も鍛えられました」

―「御岳合宿講習」について伺います。朝6時から夜11時まで、仲間と寝食を共にしながら勉強漬けの日々を過ごす、とてもハードな合宿だと聞きました。実際に参加して感じた印象を教えてください。

山本 希望者から選抜された生徒が参加するので、とてもレベルが高く、ついていくのが大変でした。けれども、優秀な人たちと一緒に過ごすことによって、勉強の習慣やペースの違いがわかり、自分の学習方法を見直すことにも役立ちました。緑に囲まれた宿坊は過ごしやすく、勉強に集中しやすい環境です。

宮澤 わたしは自分のペースで勉強するのが好きだったので、最初は参加することに不安を感じていました。でも、同じ志を持つ人たちと寝食を共にしながら勉強するなかで、「みんなで一緒に受験を乗り越えよう」という団結力が生まれ、楽しく過ごせました。「受験は団体戦」といわれますが、その意味がわかったような気がします。

―合宿は、どのようなスケジュールで行われたのですか。

宮澤 理系志望のわたしの場合は、数学・英語・理科の3教科の講習を受けました。前半の講習は朝8時から始まり、昼食時間を挟んで午前・午後に3教科2時間ずつ行われました。その後、入浴と夕食を済ませ、続けて3教科各50分の後半の講習を受けます。先生方が作ったオリジナルテキストは基礎から応用まで学べる内容で、難関大学の過去問にも対応していました。

毎朝の「散歩の時間」には、参加者全員で御嶽神社を参拝しました

山本 ぼくは文系志望なので、講習は国語・数学・英語・社会を選択しましたが、日によって教科を変えながら、理系と同様に前半各2時間・後半各50分の講習を受けました。文系も理系も、後半の講習は前半の復習につながる要素があり、確認の時間としても有効に使えました。

先生に気軽に質問しやすい
アットホームな雰囲気

宮澤 柚葉さん慶應義塾大学理工学部1年中高6年間、茶道部に所属。高2のときに文化祭実行委員として、パンフレット部門と総務部門を兼任。「アンケート集計から近隣の商店街へのあいさつ回りまで担当して大変でしたが、文化祭当日は達成感で満たされました」

―学習面ではどのような力がつきましたか。

山本 どの教科でも記述対策問題に取り組み、思考力が養われました。ぼくは英語の誤文訂正を中心とした文法問題が苦手だったのですが、先生が関連性のあるプリントをたくさん用意してくださり、その問題を添削していただいたことで改善につながりました。ふだんの授業より先生との距離が近いのが魅力です。また、宿坊には自由に使えるホワイトボードや黒板があって、休憩中に友だちと一緒に数学を図解しながら教え合うことで、知識を定着できたと思います。

宮澤 わたしは、夏休み直前に教わったばかりの化学で、理解不足な点がありました。けれども、合宿の授業で解説を聞いていたら、急速に理解できるようになりました。そのほか、英語の記述問題では、参考書の解答例に載っていないような文章を作成した場合、正解かどうか判断に迷いますが、先生の添削のおかげでコツがつかめるようになりました。

―合宿を通じて、生活習慣に変化はありましたか。

山本 夏休みは生活のリズムが乱れがちですが、合宿では朝から夜まで規則正しく生活していたので、勉強の効率も上がりました。

宮澤 わたしも早起きの習慣がしっかり身につきました。また、合宿後に学校の自習室を頻繁に利用するようになりました。勉強に没頭している仲間が周りにいると、自分の学習もはかどるからです。

―勉強面以外で、合宿中の思い出深いエピソードを聞かせてください。

山本 早朝に「散歩の時間」があり、毎朝参加者全員で御嶽神社まで参拝したことです。山道の石段を上って、神社の本殿まで向かうのですが、この石段が急なうえに300段以上あり、とにかくハード。でも、頭がすっきりして、気持ち良かったです。また、ビュッフェスタイルの夕食の日があり、豪華でおいしくて、モチベーションが上がりました。

宮澤 わたしは、最終日にクラスの参加者全員で、おそろいのTシャツを着たことが思い出に残っています。文化祭のときに作った「クラスTシャツ」をみんなで着るというのが、女子の参加者の間で受け継がれているんです。わたしたちも盛り上がりました。

―合宿での経験が今に生きていると感じることはありますか。

山本 新型コロナウイルス感染症の影響で大学はまだ休校中ですが、たくさんの課題が出されています。レポートの提出にも追われていますが、合宿では怒涛のような記述論文の指導を受けたので、あまり苦に感じていません。あのころの経験がなければ、もっとつらかったのではないかと思います。

宮澤 合宿に限らないのですが、国学院大学久我山では「5分前の精神」を大切にしています。合宿中も時間を守るよう指導されました。そのおかげで、規則正しく生活する習慣や、社会常識が身につき、今も役立っていると感じます。

ふだんは同性同士で気兼ねなく
文化祭は男女合同で盛り上がる

―ふだんの学校生活についても伺いたいと思います。男女別学というのが最大の特色ですが、そのメリットについて教えてください。

山本 クラブや委員会活動は男女合同で行われますが、ぼくは6年間、女子のいないサッカー部に所属していたので、ほぼ男子校のような感覚でした。体力や忍耐力が問われるような行事では、男子特有の団結力が発揮され、絆を感じることもありました。その一方、文化祭では、女子によるきめ細かい演出や気遣いがプラスされ、華を添えてくれていると感じました。

宮澤 入学前は女子だけのクラスに抵抗があったのですが、同性同士で気兼ねなく話せる環境は、驚くほど楽しかったです。また、ふだんの授業は男子とは別ですが、講習では一緒に受けることもあり、ハイレベルな男子が積極的に参加している姿に刺激を受けました。

―部活や行事については、どんな思い出がありますか。

山本 ぼくは、6年間サッカーに没頭していたので、試合はすべて思い出深いです。仲間と共に笑い、共に泣き、卒業後もずっと続くような関係を築けました。試合会場に向かう電車の中で、試験勉強をしているような、文武両道を実践している部員も多かったです。

宮澤 わたしは中2の合唱祭です。そのときにアルトパート長を担当しましたが、みんなの意見をまとめるのは大変でした。でも、リーダーシップについて学ぶ良い機会になったと思います。そのときの合唱祭では入賞できたので、とてもうれしい思い出として残っています。

―最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

文化祭のときに作った「クラスTシャツ」を着て、女子の参加者と記念撮影

山本 国学院大学久我山は、自分から主体的に動けば、濃くて楽しい6年間を過ごせます。ぼくはクラブ活動に打ち込みましたが、委員会活動などを通じて別学の良さを体験すれば、さらに充実した学校生活を送れると思います。

宮澤 女子だけのクラスも楽しく、先生たちとも気軽に接することができて、充実した毎日を過ごせるはずです。校則や礼儀作法などに厳しい面もありますが、将来的に役に立ちますし、すぐに慣れます。ぜひ、受験校として考えてみてください。

《学校のプロフィール》

国学院大学久我山中学高等学校

所在地 〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1

     京王井の頭線「久我山」駅より徒歩12分、京王線「千歳烏山」駅よりバス10分

TEL 03-3334-1151
H P www.kugayama-h.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約)
10月31日(土)10:30〜11:30(小学6年生対象)
11月14日(土)12:30~
  1月16日(土)12:30~
久我山祭(オンライン文化祭)
11月  1日(日)イベント動画配信
11月  8日(日)〜14日(土)制作動画配信
女子CCクラス説明会(要予約)
11月28日(土)10:45~
「傾向と対策」講座
11月から動画配信(予定)
中学入試直前講座
「久我山の入試、この一問」(要予約)
12月20日(日)10:00~

※日時や内容が変更になる場合があります。
 学校ホームページで必ずご確認ください。

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