受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「20年11月号」より転載/20年10月公開)

母校再訪

巣鴨中学校・高等学校

福家 将斗さん(2020年卒業)
藤川 紘晃さん(2020年卒業)

「努力主義」で好きなことに打ち込み
切磋琢磨して力を伸ばせる6年間

 今年で創立110周年を迎えた巣鴨中学校・高等学校は、「努力主義」に基づいて、厳格さと温かさを併せ持つ教育で「真のエリート」を育んでいます。グローバル化が進むなか、イギリスの名門イートン校でのサマースクールの実施など、国際研修プログラムも豊富です。同校で6年間を過ごし、今春、東京大学に共に現役で進学した卒業生2人に、巣鴨での思い出や校風について伺いました。

厳しさのなかに優しさがあり、
努力を尊重するきめ細かい指導

福家 将斗さん東京大学文科一類1年中高を通して山岳班に所属し、班長も務める。学校の伝統行事「大菩薩峠越え強歩大会」では、山道で仲間たちのサポート役として活躍した経験を持ち、東大でもワンダーフォーゲル部に所属。「将来は国の安全保障にかかわる仕事がしたい」と話す。

―まず、巣鴨中を志望した理由を聞かせてください。

福家 6年間を過ごす場なので、飽きない、おもしろい学校に入りたいと思っていました。巣鴨は「努力主義」と聞き、厳しい環境で自分がどれくらい耐えられるかを試したいと思ったのが志望したきっかけです。実際に入学してみると、やはり先生にも生徒にも、努力を大切にする価値観が共有されていることを感じました。そして「努力を笑う人がいない」。それが何よりも良かったと思います。

藤川 ぼくは、入学前はただ「厳しそう」だと思っていました。でも、入学後は努力せざるを得ない状況に追い込まれて、続けているうちに少しずつ、厳しさのなかに楽しさを感じるようになりました。

福家 思っていたより温かかったです。確かに宿題や課題は多いですが、理不尽な指導はありません。特に中学生の間は、厳しさとフォローの厚さが表裏一体です。また、高校になると、だんだん課題も減り、指導の厳しさも和らぎます。

藤川 厳しいといっても「いじめを許さない」というような〝正義の厳しさ〟だったので、納得できるものがありました。

―クラブ活動も活発ですね。

福家さんの思い出の場所は、6年間所属した山岳班の部室。「巣鴨生で良かったと思える学校生活が送れました」

福家 巣鴨ではクラブを班と呼ぶのですが、ぼくは山岳班でした。月1回は山に登り、合宿も頻繁にあります。特に東京都の最高峰である雲取山の1泊登山では、ザックに岩を詰めながら登るというトレーニングがあって、これはきつかったです。

藤川 ぼくは中1から卓球班、高2からは科学技術班を兼部しました。小学生のころからパソコンを分解して中身を調べたりするのが好きだったので、仲間と共にプログラミングや機械の組み立てを体験できて楽しかったです。この経験が現在の進路につながっています。

学校行事もふだんの授業も
仲間と競い合って成長した6年間

藤川 紘晃さん東京大学理科一類1年中学時代は卓球班長を務め、高2からは科学技術班にも所属。森林公園マラソン大会がきっかけでランニングに打ち込み、現在は陸上部に所属。サピックス国立校の卒業生でもある。

―学校行事にはどんな思い出がありますか。

福家 名物行事に5月の「大菩薩峠越え強歩大会」があります。真夜中に奥多摩側を出発し、大菩薩峠を越えて山梨県の塩山まで歩くものです。中1の約20キロから高3の約35キロまで、学年が上がるごとに距離も延びていきます。初めて参加したときは、真夜中に歩くことに「非日常」を感じ、わくわくしました。先輩や先生とも親しく話すことができて、「巣鴨生」としての基盤を形作るような経験でした。山岳班員はスタッフとして、大会2日前から山中で看板を立てたり、ポイントを見回ったりといった準備をするので、裏方としてもがんばりました。

藤川 最初の上りがとにかくきつい。でも、中1のときは、山頂で日の出を迎えることができ、本当にきれいで感動しましたね。

 個人的に印象深い行事は、11月に全校生徒が10キロ走る「森林公園マラソン大会」です。高2の際、突然マラソンに目覚めて猛練習しました。今、大学で陸上部に所属しているのも、このときの影響です。高校でマラソンに打ち込むぼくのような生徒は少数派でしたが、それを周囲は笑うことなく、しっかり応援してくれて、良い学校だったと思います。

「勉強の合間には、この見晴らしの良い渡り廊下に来てリラックスしていました」と藤川さん

―学校での授業など、学習面はいかがでしたか。

福家 授業中の先生とのコミュニケーションが多い学校です。真面目な質問だけでなく、クイズのような質問を出されることも多く、それに生徒が競って答えるような活発なやり取りもありました。

藤川 化学がとてもおもしろかったです。特に高校では実験が多くて、習った物質がどういうものかを実験を通して理解できます。中学では、本当にしつこいぐらい指導がていねいですが(笑)、高校になると、自己責任の部分が増えますね。

英国やカナダでの海外研修が、
将来を考える大きなきっかけに

―海外研修に参加したと聞きました。

藤川 高1でイギリスのイートン校でのサマースクールに参加しました。現地の寮に入って約20日間生活するものです。この経験から、海外大学も進路として考えるようになりました。実は、このとき、英語の先生から「いきなり海外大学をめざすより、東大を経由したほうがいいのでは」とアドバイスをもらったことが、東大を志望したきっかけです。今も海外大学への進学は考えています。

福家 ぼくは中3でイートン校のサマースクール、高1ではカナダに約3か月の短期留学に参加しました。各国の留学生と仲良くなり、いろいろな話をしたことが、国際感覚を身につけるうえでとても役立ちました。

―2人とも東大に進学したわけですが、受験勉強はいかがでしたか。

福家 家では集中できないタイプだったので、夏休みには、朝から夕方まで学校で勉強していました。そして、わからないところはすぐ先生に質問しました。いつでも先生と話せる環境だったことが、メンタル面の安定にもつながったと思います。

藤川 ぼくは塾に通っていましたが、学校の授業の内容は、できるだけ授業中に消化しようと思い、理解が不十分な部分は、授業後に質問していました。そういう場合も、先生たちはいつもていねいに対応してくれました。高3の3学期の直前講習もとても助かりました。

福家 学校ではスマホ禁止ですが、今考えれば、これも気が散らなくてよかったと思います。定期テストで友だちと切磋琢磨することもモチベーションアップになりました。振り返ると、高3の1年間も、それほどみっちり受験勉強に打ち込んだ記憶がありません。6年間の定期テストの積み重ねの貯金があったからこそ、現役合格につながったと思っています。

―最後に、受験生にメッセージをお願いします。

福家 「一皮むけたい」と思うなら巣鴨を選んで間違いないと思います。つらいことがあっても、卒業するころには「良かった」ときっと思えます。胸を張って入学してください。

藤川 勉強でも部活でも、「努力することは恥ずかしくない」という空気が強く、周囲が常に応援してくれる学校です。「自分の好きなこと」を突き詰められます。ぜひ巣鴨で、〝見えない翼〟を大きく羽ばたかせてください。

《学校のプロフィール》

巣鴨中学校・高等学校

所在地 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1

     JR「大塚」駅、都電荒川線「大塚駅前」駅、東武東上線「北池袋」駅より徒歩10分、JR・東京メトロほか「池袋」駅より徒歩15分

TEL 03-3918-5311
H P www.sugamo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

中学校説明会(要ウェブ予約)
10月24日(土)10:00~
10月28日(水)10:00~
11月  7日(土)10:00~
12月  5日(土)10:00~

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