受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「21年8月号」より転載/21年7月公開)

母校再訪

吉祥女子中学・高等学校

柬理 美結さん(2021年卒業)
田島 彩名さん(2021年卒業)

多様性を認め合う校風の下、
人間力を高め、社会で輝く自立した女性に

 「社会に貢献する自立した女性の育成」を建学の精神に掲げる吉祥女子中学・高等学校は、「主体的に学び知的探究心を育む」「人間力を高め自立心を育む」「グローバル社会で生きるための多様な価値観を育む」を軸とした教育を実践する女子進学校です。そんな吉祥女子での学びや学校生活とはどのようなものなのか、この春、東京大学と早稲田大学に進学した二人の卒業生に振り返っていただきました。

個性豊かな友人に恵まれ
自分らしくいられた毎日

柬理 美結さん東京大学文科一類1年「幅広い教養や知見を持つ弁護士に」という思いから東大を選びました。法学をはじめ、心理学からジェンダー論まで興味のままに学ぶ毎日です。

―吉祥女子を志望した理由と、実際に入学してみて感じた印象を教えてください。

柬理 5年生のときに訪れた吉祥祭(文化祭)がきっかけです。在校生の誰もが見学者に優しく接してくれる、温かい雰囲気にひかれました。入学後は、アットホームでありながら、「みんなが同じである必要はない」という風土があることに気づきました。自分の個性が尊重される集団の中にいるんだという、不思議な居心地の良さと安心感がありました。

田島 算数と理科が好きで、両親から「理数系志望者が多い吉祥女子なら、学習環境も整っていて向いているのでは」と勧められ、5年生のときに吉祥祭に行ったのがきっかけです。第一印象は「在校生が生き生きとしていて楽しそう」でしたが、これは吉祥祭当日に限ったことではなく、そもそも活気にあふれた学校なのだということを入学後に実感しました。

―吉祥生に共通する点とは何でしょうか。

柬理 自分自身をしっかり持っているということです。これは、「自分らしくしていていいよ」という校風に加え、近年注目されている包括的性教育に中1からしっかり取り組んだ影響が大きいと思います。性教育といっても、吉祥女子の場合は保健体育的な知識にとどまらず、人権やジェンダーの問題についても考える機会があります。「自分は一人の人間として大切な存在である」と実感できたことは、多様なバックグラウンドを持つ人が集まる大学生活でも、大きな支えとなっています。

演劇部員として活動した、吉祥ホールの舞台。ここで役柄や作品、先輩や後輩など、多くの出会いと別れを経験しました

田島 何事も全力で楽しむ姿勢を持っている人や、自分の意見をきちんと持っている人が多いです。それはやはり、吉祥女子ならではの包括的性教育のおかげだと思います。自分は女性である前に、一人の人間であるということ。そして、「人間としてどう動くべきか」について深く考えました。この授業を通して、「〝女性だから〟この仕事に就く」のではなく、「自分にできることをやる。できないことは補ってもらう」という自立心が養われました。

やりたいことに全力投球
宝物のような6年間

田島 彩名さん早稲田大学基幹理工学部1年設計の仕事にあこがれ、機械工学をめざそうと思いました。なかでも宇宙工学に興味があり、機械科学・航空宇宙学科がある早稲田大学に進学しました。

―中高の6年間で印象に残った出来事や思い出を教えてください。

柬理 吉祥祭です。わたしは演劇クラブに所属していて、主に役者を担当していました。年3回の公演のうち、最も大規模だったのが吉祥祭の公演で、先輩や後輩と力を合わせて一つの演目を作り上げ、本番で成功させたという経験は、大切な宝物です。生徒が主体となって企画・運営を担う一大イベントだけに、吉祥祭での経験を通して、「今、自分たちにできることに全力を尽くそう」という精神が育まれました。

田島 わたしは高1・2で吉祥祭の内装リーダーを務めました。吉祥生は自分の意見をしっかり持っている人が多く、さまざまな意見をまとめるのに苦労しましたが、その経験が今ではいい思い出になっています。個人の意見をできるだけくみ取りながら、着地点を見つけていく、「調整力」が養われました。同時に、自分の意見を出しながらも、他人の意見を尊重することの大切さを学びました。

―思い出深い行事はありますか。

田島 中3のときに参加したカナダ語学体験ツアーです。日本を離れて、海外の自由な空気に触れたことはとても貴重な経験で、「将来、自分が自由であるためにはどうすればいいか」を考えるきっかけになりました。当時は英語が苦手だったので、課外授業でネイティブの先生による英会話を受講していました。外国の方を前にすると、何から話せばいいのかわからなかったのですが、授業を通して、「文法的に正確な英語を話すよりも会話を楽しむことが大切」だと学びました。

柬理 わたしも中3のとき、カナダ語学体験ツアーに向けて課外授業の英会話を受講しました。姉妹校への代表スピーチを担当したのですが、ネイティブの先生とたくさん話した経験が自信につながりました。その後、高1でオーストラリアセミナーにも行き、さらに英会話のスキルを上げることができました。また、課外授業には英会話や中国語会話などの語学だけではなく、ピアノやバレエなど小学校時代に習っていたことを続けられるものや、日本舞踊や茶道といった日本の伝統芸術を学べるものまで、さまざまなプログラムがあります。学校生活が忙しくても、趣味や教養を深められるとあって、友人の多くも受講していました。

思い出の場所は教室です。吉祥祭で、ふだん使っている教室が自分たちの手で生まれ変わったときの達成感は忘れられません

―進路指導の面で、印象に残っていることはありますか。

柬理 もともと弁護士を志望していたのですが、高校生になっても、「どこの大学で何を学ぶべきか」迷っていました。そんなとき、先生の紹介で弁護士の方と話す機会がありました。そこで、「弁護士は法律だけ知っていてもだめ。幅広い知識と教養が必要」と聞いたのが転機になりました。できるだけ幅広い分野の知識と教養に触れられて、しかも法学を本格的に学べる大学はどこか、先生に何度も相談した結果、東京大学を志望することにしたのです。学校での学びを大切にしたかったので、塾や予備校には通っていなかったのですが、もちろん不安もありました。そんなときも「東大に合格するためには、いつまでに何をすべきか」などの具体的なアドバイスを先生方からたくさんいただきました。このようなサポートのおかげで、現在のわたしがあるのだと感謝しています。

田島 小さいころから設計や建築に興味があり、大学では機械工学を学びたいというところまでは決まっていました。しかし、具体的な大学は絞り込めず、先生に相談したところ、さまざまな選択肢を挙げてくださったのです。その一つが、機械科学・航空宇宙学科がある早稲田大学の基幹理工学部でした。予備校には、一部の科目を強化するために通いましたが、そのほかの教科は吉祥女子の先生のサポートで乗り切ることができました。模試の結果から客観的にアドバイスをしてくださり、英語や数学は添削指導もしていただきました。

―最後に、吉祥女子への進学をめざす受験生にメッセージをお願いします。

柬理 吉祥女子は、自分が「やってみたい」と思ったことに伸び伸びと挑戦できて、自分らしく過ごせる学校です。それと同時に、興味の〝種〟を集めるチャンスが豊富なので、やりたいことを見つけられるでしょう。吉祥女子で得た経験や仲間は一生の宝物です。やり残したことはありませんが、もう一度中1から通いたいと思うほど楽しかったです。また、大学受験を経験して、中学受験は家族の支えが重要だったとあらためて感じています。今しかない家族との時間も大切にしながら、夢に向かってがんばってください。

田島 受験勉強ではつらいときもあるでしょう。でも、そんなときは吉祥女子の制服を着ている自分の姿を思い浮かべて、合格した後の学校生活を想像してみてください。吉祥女子は多様な生徒が集う環境のなかで、生徒一人ひとりがやりたいことを決め、それに全力で取り組める場所です。がんばった後には本当に楽しい6年間が待っていますよ。

※2022年度以降、カナダ語学体験ツアーは高1で実施の予定です。

《学校のプロフィール》

吉祥女子中学・高等学校

所在地 〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町4-12-20

     JR「西荻窪」駅より徒歩8分、西武新宿線「上石神井」駅よりバス15分「地蔵坂上」下車、徒歩8分

TEL 0422-22-8117
H P www.kichijo-joshi.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約、校内実施)
  9月11日(土)
①10:00~、②12:20~
③14:40~
10月13日(水)10:30~
11月13日(土)
①10:00~、②12:20~
③14:40~
全学年対象。定員各180名
学校説明会(入試会場見学会)(要予約)
12月18日(土)
①  9:30~、②10:40~
③11:50~、④13:20~
⑤14:30~、⑥15:40~
6年生対象。定員各90組
学校説明会(要予約、ライブ配信)
10月16日(土)11:00~
吉祥祭(要予約、ウェブ開催の可能性あり)
  9月18日(土)、19日(日)

※日時や内容が変更になる場合があります。詳細は学校ホームページで必ずご確認ください。

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