受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「21年8月号」より転載/21年7月公開)

母校再訪

東京女学館中学校・高等学校

百瀬 さくらさん(2018年卒業)
青木 佑夏さん(2018年卒業)

学力だけではなく「品性」も身につけ
いろいろなことに挑戦できる学校

 1888年創立の東京女学館中学校・高等学校は、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標として、時にはリーダーに、時にはサポートする側になり、協働して高め合っていく力「インクルーシブ・リーダーシップ」を育てる教育を実践しています。今回は、筑波大学と一橋大学で学ぶ2人の卒業生に、中学・高校時代の学校生活について語っていただきました。

新たに同好会を立ち上げ
仲間と挑戦したクラブ活動

百瀬 さくらさん筑波大学医学群医療科学類4年小さいころは体が弱く、病院や保健室に行くことが多かったので、自然と医療の道を志すようになりました。現在は、アレルギーぜんそくの遺伝子の研究に加え、臨床検査技師になるための勉強もしています。来年からは同大学の大学院で医学を学びます。

―東京女学館を志望したきっかけを教えてください。

青木 塾の先生に、「とても雰囲気の良い、あなたに合った学校だよ」と勧められ、受験しました。

百瀬 実は、小学校受験で東京女学館を受けたのですが、そのときはご縁がなくて。その後、記念祭(文化祭)で英語部のミュージカル『アラジン』を見て、とても感動し、東京女学館は英語教育が充実しているんだなと思い、再チャレンジしました。

—青木さんも百瀬さんも、自分たちで新しく同好会を創設したそうですね。

青木 はい。わたしは中2のときにかるた同好会を作りました。国語の授業で競技かるたを体験して、とても楽しかったので、友だちと協力して部員を募集しました。募集を始めたすぐ後に、競技かるたの映画『ちはやふる』が公開されたこともあって、たくさんの部員が集まりました。顧問はわたしたちをよく理解してくださったネイティブの先生にお願いしました。

物理の授業は、交流電源を利用してパンを焼いたり、液体窒素を利用してアイスクリームを作ったり、遊び心満載だったと言います。楽しい授業をしていただいた物理の阿部純一先生と

百瀬 わたしも、中2のときに、友だちに誘われて科学同好会を作りました。週に1回実験をして、べっこうあめやカルメ焼きを作って先生方に配ることもありました。少人数だったので、和気あいあいと楽しく活動できました。また、記念祭では、小学生向けにスライム作り体験を企画し、毎年好評を得て、とてもうれしかったです。

「大切なのは勉強だけではない」
学校行事を通して学ぶこと

青木 佑夏さん一橋大学社会学部4年社会政策学・国際政治学・民俗学など、学びたいことがたくさんあり、「文系の学問領域の、法学・経済学・商学以外の分野はすべて学べる」という一橋大学社会学部に進学しました。現在は、社会福祉について学んでいます。

―中学・高校生活で特に思い出に残っている出来事を教えてください。

百瀬 高1のときに行った、18日間のアメリカ文化研修が思い出に残っています。アメリカに行ったのは初めてで、とても刺激的でした。なかでも、現地で働く女性に朝から夜まで密着する「ジョブシャドウイング」は、自分のキャリアを考えるきっかけになりました。

青木 わたしは、高1のときに行われた箱根研修が印象に残っています。この研修では、クラスのみんなの前で自分の将来の夢や悩みを発表する「3分間スピーチ」というイベントがあります。いつも学校で冗談ばかり言い合っているクラスメートの真面目な部分や悩みを知り、いろいろ考えさせられました。悩んでいるのは自分だけじゃない、みんな同じなんだと思えました。また、自分が困っているときには、周りの人も困っているのかもしれないと気遣うことができるようにもなりました。大学で社会政策について学びたいと思うきっかけなったのも、この「3分間スピーチ」です。

百瀬 箱根研修の「3分間スピーチ」は、わたしもよく覚えています。わたしは、自分が話す番が回ってきたときに、感極まって、涙があふれてうまくことばが出てこなくなってしまって。わたしのその様子に心を動かされたと言ってくれた友だちもいて、人に自分の思いを伝えることの大切さと、その気持ちを受け止めてくれる人のありがたさに気づかされました。

―東京女学館は、ふだんの授業以外の活動も充実しているんですね。

思い出の教室での一枚。国際学級で6年間同じメンバーで過ごしたことは、かけがえのない思い出になりました。高3時の担任の青木理恵先生と

青木 はい。高校では、外部から大学の先生などをお招きして行われる「文化講演会」があります。わたしがいちばん印象に残っているのは、東京大学の西成活裕先生の「渋滞学」の講演です。なぜ交通渋滞は発生するのか、どうしたら防げるのかを、楽しそうに、熱く講演なさっているのを聞いて、「学問って楽しいものなんだ!」とあらためて思いました。

百瀬 朝や放課後に学習講座という授業も開かれていて、授業の復習をしてくれるものもあれば、ふだんの授業よりレベルの高い問題を出してくれるものもありました。特に、高1からセンター試験の問題に挑戦する講座は、とても参考になりました。朝の7時半から始まる講座は、早起きの練習にもなりますよ(笑)。

青木 年に1度の音楽会も楽しみでした。音楽会では、クラシック、ジャズ、三味線など、毎年違うジャンルの音楽を鑑賞します。歴史や鑑賞の仕方も事前に学ぶので、音楽を全身で感じることができました。

―東京女学館はひと言で言うとどんな学校ですか。

百瀬 「大切なのは勉強だけじゃない」ということを教えてくれた学校ですね。勉強はもちろんですが、さまざまなイベントのなかで、自己表現をすること、逆に、人の話に耳を傾けることの大切さを教えてもらいました。

青木 「多様性を受け入れる学校」だと思います。先生に叱られることもありますが、いつも生徒のことを思ってくださっているということが伝わってきます。どんな生徒に対しても、優しく受け入れ、時には厳しく指導してもらえる学校です。

さまざまな道を検討して
自分に合った進路を考える

―今、大学で学んでいることを教えてください。

百瀬 大学では遺伝医学について学んでおり、アレルギーぜんそくにかかわる遺伝子について研究しています。臨床検査技師の国家試験の勉強もしており、研究者以外の道も考えています。

青木 社会政策・社会福祉というゼミに所属していて、福祉制度の歴史や現状について研究しています。わたしは、知的障害を持った高齢者がどのように生活しているのかというテーマで論文を書いています。また、研究のほかに、ビジネスの勉強もしています。社会に出るまでの準備期間として、知識の幅を広げていきたいです。

―それでは最後に東京女学館をめざす受験生にメッセージをお願いします。

青木 東京女学館は、いろいろなことに挑戦できる土台が整っている学校です。アメリカ文化研修・模擬国連・ボランティアなど、興味を持ったことに何でも挑戦できる環境ですよ。

百瀬 生徒たちは朗らかで、先生たちは厳しくも優しくて、毎日学校に行くのが楽しみになりますよ。受験勉強をがんばってください。

《学校のプロフィール》

東京女学館中学校・高等学校

所在地 〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-7-16

     東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩12分 
JRほか「渋谷」駅、同「恵比寿」駅よりバス

TEL 03-3400-0867
H P www.tjk.jp/mh 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会(要予約)
  7月19日(月)13:00~15:00
  9月10日(金)10:30~12:30
10月30日(土)14:00~16:00
  1月  8日(土)13:00~15:00
国際学級帰国生対象説明会(要予約)
7月22日(木・祝)10:00~12:00
オープンスクール(要予約)
10月  2日(土)14:30~16:30
入試説明会(要予約)
11月20日(土)14:00~16:00
12月11日(土)13:00~15:00
創立133周年記念祭(学園祭)
11月  6日(土)11:15~16:30
11月  7日(日)  9:00~16:30

※両日とも入試個別相談会を実施

※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください

ページトップ このページTopへ