受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

母校再訪

(「22年10月号」より転載/22年9月公開)

母校再訪

帝京大学中学校・高等学校

小山 叶夢さん(2022年卒業)

少人数ならではの学習環境で
大学受験に向けて集中できる学校

 教員が生徒一人ひとりにじっくりと向き合い、少人数ならではのきめ細かな学習指導を行っている帝京大学中学校・高等学校。志望校別の授業を導入したり、多彩な講座を開講したりして、生徒の学力を最大限に引き出すことに力を入れており、学校のあらゆるところに自習場所が設けられるなど、大学受験に向けた学習環境も整えられています。今春の卒業生に、勉強やクラブ、委員会活動など、6年間の学校生活を振り返ってもらいました。

現地で体験する行事が多く
より深い学びにつながる

小山 叶夢さん慶應義塾大学商学部1年慶應義塾大学の商学部で、経済学や経営学などを学んでいます。この分野を選んだのは、得意科目の英語・社会・数学を生かせると思ったからです。今はコンサルティングの仕事に興味を持っています。

―入学してみて、学校にどんな印象を持ちましたか。

小山 「生徒一人ひとりに対する面倒見の良い学校だな」という印象を持ちました。帝京大学中学校・高等学校は少人数教育が特徴で、中学は1クラス約30名、1学年は120名ほど。先生方の多くは、中1から高3まで6年間同じ学年を担当するため、先生と生徒の距離がとても近く感じます。わからない問題があると、いつでも気軽に聞きやすく、よく質問をしていました。生徒に寄り添ってくださる環境に魅力を感じて入学を決めたので、やはり自分には合っていたなと思いました。

―生徒の皆さんはどのような雰囲気でしたか。

小山 全体的に落ち着いたタイプの人が多かったと思います。みんなが大学受験に対して熱意があったので、教室全体が目標に向かってがんばっているという雰囲気でした。休み時間も勉強の話をよくしていましたね。時には助け合ったり、競い合ったりして、とても良い関係でした。

―クラブ活動について教えてください。

小山 高校3年間、将棋同好会に入っていました。週に3日活動があり、部員同士で対局をしていました。将棋の魅力は、戦法がたくさんあることと、実力が如実に表れることです。以前は家族としか将棋を指しませんでしたが、同好会に入ってからは、さまざまな戦法を知ることができて、とても勉強になりました。今でも時々アプリを使って、将棋を楽しんでいます。

図書室はよく立ち寄っていた場所。集中して勉強することができたそうです

―文化祭実行委員としても活躍されていたそうですね。

小山 高校生のときに文化祭実行委員を2年間務めました。高1では備品の整備、高2ではパンフレットの作成を担当しました。「邂逅祭」と呼ばれる本校の文化祭は、生徒主体で行われる学校の一大イベントで、とても盛り上がります。委員会の仕事は、教室ごとに机や椅子の数をすべて数えるなど、裏方の役割も多かったのですが、イベントを成功させるために働くことは、とてもやりがいを感じました。

 高2のときの文化祭は、新型コロナウイルス感染症の影響で外部非公開となり、生徒だけでの開催となりました。クラス単位の企画とクラス対抗バレーボール大会を実施しましたが、さまざまな制限があり、いつもどおりにはできないもどかしさもありました。それにもかかわらず、みんなが楽しんでいる姿を見て、実行委員会の仕事をしてよかったと思いました。

―思い出に残っている行事はありますか。

小山 高1のときに参加した「ニュージーランド語学研修旅行」です。参加は希望制ですが、30年以上続いている人気の行事で、生徒の約95%が参加します。1人ずつ現地の家庭に3週間ホームステイをし、ホストファミリーとコミュニケーションを深めます。午前中は語学学校で実践的な英語を学び、午後は乗馬やカヌーなど、さまざまなアクティビティーに参加しました。1泊2日で、マウントクックにも出掛け、壮大な自然にも触れました。自分のことをすべて英語で伝えなくてはならないので大変でしたが、英語力の向上だけでなく、自分自身の成長にもつながったと感じています。

―とても貴重な体験をされたのですね。

小山 帝京大学中学校・高等学校の行事は、「現地で体験すること」を大事にしているものが多いので、より深い学びを得られます。ほかにも、中3の「沖縄修学旅行」がとても印象に残っています。ひめゆり学徒隊や基地問題などについて、事前研修で調べてから沖縄へ。3泊4日の期間で、平和祈念公園をはじめ、グループに分かれて行きたい場所を巡りました。そのうちの1泊は、第2次世界大戦中に爆撃を受けた伊江島で民泊し、沖縄の暮らしを体験。平和について学んだり、沖縄そばなどの家庭料理をいただいたりしました。これらをまとめて研究発表を行い、沖縄への理解を深めることもできました。

「勉強は学校で」が合言葉
志望校別授業で受験対策も

アットホームな雰囲気の教室で。高3の担任の輪島暖士先生と

―学校の学習環境はどうでしたか。

小山 進学に力を入れている学校なので、大学受験に真剣に取り組める環境でした。中1から高3までの6年間、たくさん小テストがありました。当時はテストが多くて大変だなと思っていましたが、振り返ってみると、テストに向けて勉強することで学習習慣が身につき、英単語の暗記などもスムーズに進められたので、とても力になったと思います。「勉強は学校で」という合言葉の下、全学年で夏期講習があり、講座も数多く開催されていました。高3のときは全部で88講座もありました。そのなかから自分に合ったものが選べるのがよかったですね。卒業生による「進学講演会」では、先輩方の経験談を聞くことで、進路についてより具体的にイメージすることもできました。

 高2からは、志望校別のクラスになり、大学ごとの出題傾向に合わせた授業を受けました。ぼくは早い段階から志望大学が決まっていたため、受験に向けてきめ細かく指導していただきました。このときの学びが、合格へとつながったのだと思います。

―学校でよく自習をされていたそうですね。

小山 教室や自習室、図書室、オープンスペースなど、学校には自習のできる場所がたくさんあります。先生にもすぐ質問できるので、放課後はいつも学校で勉強をしていました。その日によって自習する場所を変えられたので、気分転換にもなりましたね。

―最後に、受験生にメッセージをお願いします。

小山 帝京大学中学校・高等学校は、真面目で優秀な生徒が多いので、お互いに高め合いながら有意義な時間を過ごすことができると思います。楽しい学校生活を迎えるために、まずは受験勉強をがんばってください。

《学校のプロフィール》

帝京大学中学校・高等学校

所在地 〒192-0361 東京都八王子市越野322

     JR中央線「豊田」駅(京王線「平山城址公園」駅近く平山5丁目バス停経由)、京王相模原線・小田急多摩線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅よりスクールバスあり。京王相模原線「京王堀之内」「南大沢」駅、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅などよりバス「帝京大学中高校」下車

TEL 042-676-9511
H P www.teikyo-u.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《Information》

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。

https://www.teikyo-u.ed.jp/admission/exam-jhs/

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