受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校File

(「19年5月号」より転載/19年4月公開)

国学院大学久我山
中学高等学校

所在地:〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1
京王井の頭線「久我山」駅より徒歩12分、京王線「千歳烏山」駅よりバス10分
TEL:03-3334-1151
www.kugayama-h.ed.jp

男女の特性を踏まえたきめ細かい教育で
一人ひとりの可能性を大きく伸ばす

 都内では数少ない男女別学制を採用する国学院大学久我山中学高等学校。性差を踏まえたうえで学びを深め、生徒一人ひとりの進路実現をきめ細かくサポートする教育を実践しています。なかでも日本の伝統文化の継承、グローバル教育、キャリア教育に力を入れ、大学進学においても、医学部医学科の合格者が増加するなどの実績を挙げています。今年4月に校長に就任された國清英明先生に、同校の教育の特色について伺いました。

校長 國清英明 先生

三つの実践目標の下で
男女別学の教育を展開

広野 最初に、創立経緯について教えてください。

國清 開校は太平洋戦争中の1944(昭和19)年です。創立者の岩崎清一先生は、「青少年の教育こそ日本の将来にとって最も重要」との思いを持ってこの学校を創設しました。その8年後の1952年には、建学の精神が合致する国学院大学と合併。現在は、生徒にわかりやすく建学の精神を伝えるために、「規律を守り誇りと勇気をもって、責任を果たそう」「たがいに感謝の心をいだき、明るいきずなを作ろう」「たゆまざる努力に自らを鍛え、たくましく生きよう」という実践目標を定め、各教室に掲げています。

広野 中高とも男女別学で、男子部・女子部に分かれているのが特徴ですね。

國清 もともとは男子校だったので、男子部は今も創立時からの雰囲気を受け継いでいます。鍛える教育が基本です。一方、女子部は、日本文化の一つでもある躾を重視。家庭で子どもをみる機会の多い女性に、それも含めた日本文化をきちんと教えたいと考えています。茶道、華道、日本舞踊などを授業で学ばせ、日本文化を社会でも、世界でも発信できる女性を育てていこうという思いを持っています。

広野 海外に行ったときに、日本の文化について語ったり、美しい立居振る舞いができたりするのはすばらしいことです。

國清 グローバルな人材になるには、海外の人に日本のことをきちんと伝えられるよう学んでおくことが最も大事だと考えています。

クラスごとに特徴のある学び
女子はCCクラスの新設も

広野 クラスの構成はどのようになっているのですか。

國清 男子部には最難関国公立大学をめざす「STクラス」と、難関大学をめざす「一般クラス」とがあります。STクラスは学習の進度と深度を重視し、高いレベルで指導しています。

広野 クラスの入れ替えはあるのですか。

國清 学習進度が開いていないうちは入れ替えを行います。一般クラスからSTクラスに移る場合は、教員が1対1で補習をしますし、逆についていくのが大変となった場合は、STクラスから一般クラスに移ることも可能です。

広野 中学入学時はSTクラスでなくても、一生懸命勉強すれば移ることができるのですね。

國清 そうです。本校では中1・2を前期課程と呼んでいますが、この期間に学習習慣が身につけられるかどうかが、その後の成長を大きく左右します。最初の2年間にしっかり勉強する習慣を確立してほしいと思っています。

広野 一方、女子部はいかがですか。

國清 女子部には、男子部と同様のSTクラスと、2018年4月にスタートした「CCクラス(Cultural Communication Class)」とがあります。CCクラスでは、特に国内外での文化交流にスポットを当てています。

広野 新しい取り組みですね。特徴的な授業を教えてください。

國清 週2コマの「グローバルスタディーズ」では、世界の多様性に気づき、互いを尊重して協働する気持ちを育てることを目標にしています。たとえば中1では、「障害のある人との出会い」というテーマで、近隣の盲学校の生徒と交流するなどして、実体験から深く学ぶ機会を用意しています。

広野 私学ならではの意義深い教育ですね。今後は、それぞれの特徴を知ったうえでクラスを選ぶ受験生が増えるのではないでしょうか。

國清 現在、女子部はSTが2クラス、CCが1クラスですが、2020年度からはどちらも2クラスにしたいと考えています。


文化祭や体育祭などの学校行事や、クラブ活動の多くは男女が力を合わせて行います


男子部では、柔道と剣道が必修。1月には厳しい寒さのなかで寒稽古に取り組みます


女子部では、華道と茶道のほか、能楽や日本舞踊などの日本文化についても学びます


多様なプログラムを用意して
グローバルに活躍できる力を育成

サピックス
教育情報センター部長
広野雅明

広野 英語学習をはじめ、さまざまなグローバル教育にも力を入れていますね。

國清 英語の授業については、中2では1クラスを2分割して行い、4技能をバランス良く伸ばすなど、いろいろと工夫しています。数学を英語で学ぶ授業をはじめ、英字新聞作りや希望制の語学研修なども行っています。こうした機会を通じて、英語を自主的に学ぶことにつながればと思っています。

 また、国学院大学の留学生との交流プログラムも実施しています。英語圏ではない国から来ている学生も多く、互いにわかりやすく英語を話そうとするため、いい経験になっているようです。とはいえ、「話す」「聞く」を重視するあまり、会話はできるけれど書けないということになっても困ります。今までやってきた「読む」「書く」ということもきちんとやっていこうと考えています。

広野 コミュニケーションを軽視してはいけないと思いますが、「読む」「書く」の2技能はやはり大切ですね。ちなみに、国学院大学への推薦制度もあるのですか。

國清 推薦枠はありますが、今年の本校の卒業生約500名のうち、推薦で国学院大学に進んだのは20名ほどで、大半は他大学に進学します。カリキュラムは中1の段階から他大学に進学する前提で組んでおり、生徒に将来の仕事や進学先を考える材料を与えるため、キャリア教育も充実させています。

 たとえば女子には、経済同友会の協力を得て、企業のトップの方などによる講演を行うなど、まず自分の将来を考え、そのうえで進路を選択していくという流れにしています。一方、男子には中3で「クエストエデュケーション」という特別プログラムを実施します。協力企業から与えられた課題の解決法を考えることが、進路を模索するきっかけになればよいと思っています。

広野 最後に、受験生の皆さんへメッセージをお願いします。

國清 本格的なグローバル時代の到来に向けて、本校では中高6年間で思考力と発信力を鍛えたいと考えています。また、社会に出てから困ることがないよう、あいさつをすることや時間を守ることも徹底させています。ぜひ、学校説明会に来ていただき、どういう学校なのか知ってもらえればと思います。

広野 本日はありがとうございました。

Information

学校説明会(要予約)
  9月14日(土)13:30〜
10月  5日(土)11:30〜
11月16日(土)11:30〜
  1月18日(土)13:30〜
女子CCクラス説明会(要予約)
  5月25日(土)、6月29日(土)、10月26日(土)
各回10:10~
夏休みミニ説明会(要予約)
  8月  3日(土)、10日(土)、24日(土)10:00~
  8月28日(水)19:00~
入試直前講座(要予約)
12月15日(日)10:00~
オープンキャンパス
  6月15日(土)9:00~15:00
授業体験 in Kugayama(体験授業は要予約)
  7月28日(日)9:00~13:00
中学体育祭
  9月28日(土)9:00~15:00
久我山祭(中高文化祭)
11月  2日(土)9:00~16:00
11月  3日(日・祝)9:00~16:00

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