受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校File

(「20年6月号」より転載/20年5月公開)

東京都市大学付属
中学校・高等学校

所在地:〒157-8560 東京都世田谷区成城1-13-1
小田急線「成城学園前」駅より徒歩10分、東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅より成城学園前行きバス約20分
TEL:03-3415-0104
www.tcu-jsh.ed.jp

最難関大学への合格実績が躍進
男子に適した教育で学力と人間力を育む

 東京都市大学付属中学校・高等学校は、世田谷区の閑静な住宅街に立地する男子校です。最難関国公立大をめざすⅡ類、難関国公立大や私立大をめざすⅠ類の2コース制を導入し、進学実績を大きく伸ばしていることでも注目を集めています。中学3年間で60ものテーマがある科学実験に取り組んだり、高1で中期修了論文を執筆したりするなど、深い思考力・判断力・表現力を養う教育方針も大きな特色です。今回は3名の先生方に、国際性あふれる学校生活などについて伺いました。


教頭 堤英次 先生


国際部主幹 松尾浩二 先生


広報部 菊野暁 先生


文武両道の学校生活を実践し
昨年を上回る進学実績を挙げる

森上 Ⅱ類とⅠ類の2コース制が始まって7年。今春も進学実績が好調ですね。

 2コース制は、もともと中高一貫校の強みを生かして、6年間で合格力を育もうという意図から始まりました。今春は、東大5名、京大2名、東工大6名、北大12名のほか、早慶上理に212名など、多数の合格者が出て、成果を実感しています。

森上 1学年が250名ほどのなか、すばらしい実績ですね。校内の雰囲気などはいかがですか。

 生徒たちの集中力には目を見張るものがあります。コースは分かれているものの、毎年成績によって入れ替えているので、むしろ相互に競い合い「みんなで上位校をめざそう」という機運が高まっています。一方で、職業観を育んだり、大学の専門性について調べたりする「学部学科研究」などのキャリア教育にも力を入れています。高2では、大学受験に臨むモチベーションを上げる「キックオフ集会」を開催して盛り上がっています。

森上 クラブ活動も盛んですね。

 はい。中学での加入率はほぼ100%で、学校でも活動を奨励しています。部活でがんばった生徒は、受験でも第一志望校の合格を勝ち取っています。気力・体力が充実していなければ、長期戦を戦い抜けませんから。

帰国生と共に学ぶ
グローバルな環境

森上 2014年度から導入した帰国生入試の影響はいかがですか。

松尾 今春、その第1期生が卒業しました。初年度は19名が入学し、近年は毎年40~50名の帰国生が入学しています。合格実績も上々で、国公立大はもちろん、ほぼ全員が早慶レベルに合格しています。入学時点で英検®2級~準1級を取得している生徒が多いので、一般生も刺激をもらって英語をがんばっており、海外への興味も広がっています。

森上 帰国生と一般生との関係はいかがですか。

松尾 校内にとてもポジティブな“化学反応”が起きていると思います。一般生は帰国生の英語力や異文化体験に敬意を持って接していますし、その一方で、日本の常識をあまり知らず、国語や社会で理解が及ばない場合などはサポートをしています。自然に認め合い、教え合う関係が生まれているのです。

菊野 たとえば授業中に、知らない日本語のことばなどが出てきて帰国生がきょとんとしていると、隣の生徒が「帰国生だから知らないよな」なんて言いながら、さっと助け船を出しています。親切だけどざっくばらんな男子校らしい、こうした雰囲気によって、帰国生も安心して学校生活を楽しんでいると思います。

松尾 英語に関しては、帰国生向けに週4時間、オールイングリッシュでの取り出し授業を行っています。一般生も英語力があれば参加可能ですが、レベル的にかなりハードルが高くなっています。ところが、一般生のある生徒が奮起し、中3で英検®準1級を取得。高1で取り出し授業に参加するようになりました。これも相乗効果の一例だと思います。

森上 一般生の英語の授業には、どのような特色がありますか。

松尾 中学では難度の高い教科書を使っており、中2終了までに中学分野を終えています。中学の間にほとんどの生徒が英検®3級以上を取得しています。

森上 一方で、海外研修のプログラムも充実していますね。

松尾 ニュージーランド語学研修、マレーシア異文化体験プログラム、アメリカ西海岸研修旅行などがあります。これらは非常に意義深く、人気もあるのですが、わたしたちは実は、本校の6年間の生活こそが、最も充実したグローバル教育の場だと考えています。帰国生は欧米、アジア、南米など、実に多彩な地域から集まっており、友人同士の会話にもごく日常的に各国の政治や生活が話題に上ります。身近な友人から「世界が見える」のです。これこそ、非常に恵まれた国際環境といえるのではないでしょうか。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。


「勉強もクラブも100対100」を合言葉に、生徒たちは文武両道の学校生活を送っています


中学3年間で60ものテーマにわたる科学実験を、クラスを2分割して行っています


高1の夏休みに実施される希望制のニュージランド語学研修。ホームステイをしながら現地校に通います


温かく自由な校風のなか
男子の個性を大きく伸ばす

森上 「最近の男子は幼くなった」とも聞きますが、男子教育のメリットをお聞かせください。

 本校では、生徒たちを厳しく管理して「平均的ないい子」にするよりも、何でも自主的に取り組ませて、長所を伸ばしたいと考えています。学校全体にそうした意識が浸透しているので、生徒たちも伸び伸びとありのままの自分を出せていると思います。だから、中学生の間は多少幼くても、高校生になると見違えるように落ち着いていきます。

菊野 6年間という長いスパンでゆっくり成長を見守れるのも中高一貫校のメリットだと思います。クラブも中高合同のものが多いので、上級生が下級生の面倒をとてもよく見ています。

森上 次に、中学入試の傾向について教えてください。

 難問・奇問で振り落とすのではなく、基本をしっかり勉強した子が報われるようにしたいので、出題傾向は一貫しています。過去問の正答率や出題意図などについては、かなり詳しく情報を公開しているので、ぜひ、参考にしてください。

森上 それでは最後に、受験生や保護者に向けて、メッセージをお願いします。

 本校は、男の子をきちんと育てる学校で、中1から高3まで本当に仲が良いのが特徴です。家族的な雰囲気のなか、保護者の方と共に、一人ひとりをしっかりと見守っています。

松尾 本校には55ものクラブがあるので、きっと自分の居場所が見つかります。勉強だけでなく、部活や友だちとの交流も楽しみ、充実した学校生活を送ってください。

菊野 一人ひとりの個性を伸ばせる学校なので、どんな人でも門を叩いてほしいと思います。

森上先生のワンポイントチェック

 2コース制を導入し、最難関国公立大という目標進路を明確に示したことや、各国からの帰国生を積極的に受け入れていることなど、学校改革が軌道に乗って、ますます活気が出ています。かつては「理系」のイメージが強い学校でしたが、現在では文系も含めて、進路の幅が大きく広がっています。国際性豊かな生徒の構成、幅広いクラブの存在、進路の多様さなど、さまざまな意味でグローバル時代にふさわしい、男子の可能性を広げる教育を実践している学校といえるでしょう。

森上展安先生:森上教育研究所代表。私学や私塾を対象に調査・コンサルティング機関を主催。中学受験・中高一貫教育をはじめ教育全般に関する研究・提言を行っている。

Information

学校説明会
  6月21日(日)  9:00~
  9月  6日(日)10:00~
入試説明会
11月22日(日)10:00~
土曜ミニ説明会
  9月12日、11月7日、1月16日
いずれも10:00~
水曜ミニ説明会
  6月3日、9月23日、10月28日、12月2日
いずれも10:00~
イブニング説明会
  7月17日(金)18:30~
帰国生・グローバル入試説明会
  7月28日(火)10:00~
柏苑祭(文化祭)
10月3日(土)・10月4日(日)
※すべての説明会は学校HPより予約制です

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