受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

駒込中学校・高等学校

自尊心を育て個の確立へ 伝統の人間教育を柱に 世界を見据えた改革が進む

所在地〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25

交通東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、
    東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分

TEL03-3828-4141

HPhttp://www.komagome.ed.jp

330余年の歴史を持つ伝統校でありながら、早くから最先端の国際教育やICT教育に取り組み、充実したカリキュラムに基づく指導を展開してきた駒込中学校・高等学校。コースの再編を柱とする教育改革にも積極的に取り組んでいます。仏教の教えをバックボーンに、生徒一人ひとりの個を育てることを重視し、「なりたい自分になる」を合言葉に深化する同校の教育について、校長の河合孝允先生にお聞きしました。

仏教主義に基づいた 心の教育を重視

校長写真
校長 河合 孝允 先生

広野 駒込学園は歴史と伝統のある学校として知られます。

河合 本校は1682年、了翁禅師によって上野の寛永寺境内に設立されました。当時は「勧学講院」という学問所で、庶民に大きく開かれた寺子屋でした。今から約1200年前に伝教大師最澄が書き記した「国宝とはなにものぞ 一隅を照らす、これすなわち国宝なり」ということばを建学の精神とし、「一隅を照らす」を教育理念に掲げています。

広野 教育の根底に仏教主義があるのですね。

河合 学校教育の根幹は、心の教育にあると考えています。知識偏重ではなく、人々の平和、豊かさにつながる仏教的な精神教育を行っているのはそのためです。今の日本の社会において、自分に自信が持てない子どもは少なくありません。自己肯定感を与えることは非常に大事です。本校には、優等生ではなくても、さまざまな個性を持つ“有能生”がたくさんいます。それを認め合える風土があるからです。

広野 特徴の一つは、仏教主義に基づく取り組みや行事が多いことですね。

河合 授業前に黙想を、朝礼で読経を行うほか、中2で日光山研修を、高1で比叡山研修を実施しています。2泊3日の比叡山研修では、座禅や写経などの修行体験をし、最終日には約30キロを巡拝する回峰行を行います。自然の中で自分自身を見つめ、心を成長させる大切な行事です。

広野 貴重な体験になりますね。

河合 中学では、食育の一環として給食も実施しています。食前観・食後観を唱和し、合掌して、「命をいただく」という感謝の気持ちを育てます。それを3年間続けることで、食と命を大切にする感覚が備わります。

高校のコース変更に続き 中学でも新コースが始動

イメージ01
高1の5月に行われる比叡山研修。みずからの生き方を反省し考える貴重な機会です

広野 中学・高校それぞれ大幅なコース変更でも注目を集めています。

河合 本校では、早くから世界で活躍していく力をつけるためのグローバル教育に力を入れてきました。中学の英語の授業はオールイングリッシュの授業もあり、英語スピーチコンテストやレシテーションコンテストなども実施しています。高校ではシンガポール・マレーシア修学旅行をはじめ、ハワイセミナー、セブ島やマルタ島語学研修など海外研修の機会も多く、留学制度も充実させています。

 こうした教育の一つのモデルとして昨年度、高校に「国際教養コース」を新設し、国際バカロレア(IB)の要素を兼ね備えた「世界標準カリキュラム」で学んでいます。さらに今年度は、世界の理数教育の主流である「STEM(Science〈科学〉・Technology〈技術〉・Engineering〈工学〉・Mathematics〈数学〉)教育」を基盤に数学と理科の力を伸ばす「理系先進コース」を立ち上げました。

広野 まさに先進的なコースですね。中学はどのようなコース設定になるのでしょうか。

河合 中学には2018年度に、「国際先進コース」「本科コース(AGSコース)」を新設し、2コース制とします。2コースともICTを活用した授業に基盤を置きますが、国際先進コースは高校1年次に「国際教養コース」または「理系先進コース」に接続するため、数理探究と英語4技能をより確実に伸ばします。一方、本科コースは6年一貫の強みを最大限に生かし、難関大学への進学だけでなく、自立のためのアカデミックな深い教養の習得を目標とします。

ICTを活用した授業で ディープラーニングを実践

イメージ02
グローバル社会の一員として何ができるのかを考えるシンガポール・マレーシア修学旅行(高2)

広野 新たなコースやカリキュラムは、ICTがキーワードになっていますね。

河合 ICTの知識とスキルはこれからの時代に必須です。本校では入学と同時に生徒全員にタブレットを持たせて、電子黒板やプロジェクターを活用した授業を行っています。わたしたちがめざすのは、人工知能(AI)と共存する豊かな社会。ICTを効果的に活用してディープラーニング(深層学習)を進め、思考力、表現力、判断力、主体性を備えた生徒を育てたいと考えています。

広野 難関大学はもちろん、芸術系大学などに進む生徒も多いとお聞きしました。

河合 「なりたい自分になる」ことが大事です。生徒には「自分は自分でいなさい」「異質の認知をしなさい」と伝えてきました。仏教には人を育てるというバックグラウンドがあります。一人ひとりが光り輝くように、個の確立を図るのが駒込学園の教育です。

広野 最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

河合 本校は、自分の主張を発信できる個を持った生徒を育てたいと考えています。“チーム駒込”の力で大学合格実績も順調に伸びています。独自の奨学金制度や学費の減免制度も充実させています。どんなお子さんでも、「自分に合った教育が受けられる」という確信を持ち、ぜひ駒込に来ていただきたいと思います。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 国際的に通用する英語力やコミュニケーション力を育てるため、グローバル教育に力を注ぐ駒込学園。来年度から中学校に新設される「国際先進コース」「本科コース」ともにセブ島やマルタ島短期留学、ハワイセミナーへの参加が可能で、オーストラリアやニュージーランドの高校に留学する制度も整えています。一方で、中学3年間で100回近く実験も行うなど、理系教科のカリキュラムも充実。文系・理系のどちらを選んでも難関大学進学に必要な力を身につけることができそうです。

INFORMATION
入試説明会(要予約・当日受付可)
10月28日(土)10:00~ 秋の給食試食会
11月18日(土)10:00~ 卒業生体験談
12月17日(日)10:00~、14:00~ 入試問題の傾向と対策・過去問体験と解説
※午前:私立型、午後:適性検査型
  1月14日(日)10:00~ 合格力UP入試トライアル
個別相談会 各回9:00~
11月4日(土)、11日(土)、23日(木・祝)、25日(土)
12月2日(土)、9日(土)
※11月4日(土)、12月2日(土)は要予約
玉蘭祭(文化祭)
  9月30日(土)10:30~15:00
10月  1日(日)  9:00~15:00

ページトップ このページTopへ